数日後
真庭 「今朝皆に集まってもらったのは他でもない先日のアノ事件の報告についてなんだが、何だお前等、まだ眠いのか、だらしがない!」
カオル 「あの日からずっとシゴかれていたこちとらの身にも成ってくれ、司令....おバサン....」
真庭 「わざわざ言い換えるほどの気力が残っているわけだな! ようし....」
カオル 「あーもうわかった。先を続けたまえサーナ司令官閣下殿! ヒヒっ」
真庭 「薫、今夜、たっぷりとわたしらの相手をして貰うことになるぞ! ふふ....」
「カオル余計なことヲ....何をするデース?」「麻雀な....」
真庭 「先日十条、御坂の遭遇、鎮圧した荒魂の件だが、その後の調査、そして今時点の報告を纏めてみた。では先生」
博士 「かいつまんで言えば、荒魂を掘り出してしまったのだヨ、あの山中、あの地点で」
舞衣 「と、申しますと?」
博士 「ノロを回収後、一帯を一緒に調べていたとき、石積みの様なものが多数見受けられたダロウ? そのあと、君たちがお仕置きを受けている間、地面を慎重に掘り起してみたのだヨ。そうしたら....」
姫依 「昔の鑪場が発掘された、というわけだな、博士」
博士 「そのとうりだヨ、十条君」
黒子 「たたらば、とは?」
御坂 「お風呂場?」
姫依 「....二人の理解に合わせて説明するとだな....確かに鑪場とは風呂だ。玉鋼のな。
まず風呂の中に玉鋼の材料である砂鉄を入れ熱を加える。そして砂鉄を溶かして不純物と分離する。残った鉄だけを取り出し、冷まして固める。これが玉鋼、御刀の原型だ。
不純物として廃棄させられる物、それが、ノロだ....」
御坂 「そのノロってのがこの前の....」
姫依 「荒魂の原型、魂といってもいい....」
黒子 「では、貴女様方がなされているのは、失礼とは存知上げますが、つまり....」
姫依 「つまりはそういうことだ。我々は先人の尻拭いをし続ける存在だ....」
真庭 「話を戻すが、その鑪場が発見、いや、地表に表れ出たきっかけは、....」
黒子 「造成工事、で御座いますね? 真庭様」
真庭 「そうだ。あの集落を観たろ、今は過疎地域だが、かつては川の水運と谷の街道でそこそこ賑わってたらしい。今度の発掘で鑪場も複数確認されつつある。だが、人口の減少により、....」
舞衣 「鑪場も閉じられ、放置されたと、....」
博士 「詳しい事はまだ調査中だがネ、柳瀬君。おそらくはノロも鑪場とともに此処に封印されて、暫くの間、その集落で丁重に祀られていた、のではないかナ、と推測できる。シカシ....」
舞衣 「忘れられて、森に埋れて、ですね。....」
「かわいそう。....」
「....沙耶香ちゃん?」「糸見様?」
「忘れられて、かなしい。さみしい。....」
「大丈夫だよ! さやかちゃん! またあのノロをお祀りするんだから!」
「わすれない? 可奈美のように。」
「ぇえ~また~っ!?」
最終日
舞衣 「はい! 御坂さん。これ!」
御坂 「これって!! ....でも、わたしはべつに....」
黒子 「お姉様! 素直にお受け取りなさりませ!」
御坂 「どうしてわかったの....?」
舞衣 「アハッ! 今朝焼いてきたの! よかったあ!」
黒子 「お姉様は正直者ですもの。バレバレですのよ?」
御坂 「うっそ! 恥ずかしい~! って、....あいつにも....いや~っ!!」
舞衣 「ええっと? 十条さんは....大丈夫だと思いますよ。ねっ?」
黒子 「あのかたも....大概ですわね」
舞衣 「でも、どうして皆さんの前ではそんなに否定しようとするんです?」
御坂 「ううう....みんなあの二人が悪いのよ....お店でアイスクリームを頼もうとした時、佐天さんが....
『バナナチョコミントもある! でもほんっとにこんなの食べるひとっているんですかねー! 御坂さん!!』
って!....そしたら初春さんまで....
『そうですよねーこれってやっぱり歯磨き粉の味じゃないですかー』
って....だからついついわたしもつられて....
『そっ、そーよねーっ! こんな歯磨き粉の味なんて、だっ、だれが食べるのかしらっ! きっ、きがしれないわよねー!!』
....って....」
「あ....はは....」「ったく、お姉様らしいですわよね....」