鉄血×AC カルタ・イシューを王に据える話   作:蒼天伍号

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前書きは省かせてもらう。
私は面倒が嫌いなんだ(╹◡╹)


アレゴリーマニピュレイトシステム

この世界の『教授』は、()()であった。

 

本来、身障者のサポートを目的として生み出されるはずのAMSを『最初からMSの操縦機構として作り』、ギャラルホルンが技術を秘匿していた『エイハブ・リアクター製造技術』さえ『単独で解明』し、遂には古い資料から『アーマード・コア』という概念を復活させた。

 

およそ、『凡人』にはできるはずのない所業。

 

()()()()()()()()()()は間違いなく今世紀最高峰の天才科学者であった。

 

 

 

 

 

 

 

だが、そんな彼でさえ『AMS適性』という難問は解決することができなかった。

機体に搭載された『統合制御体』と、搭乗者『リンクス』の脊髄・延髄を通して直接情報のやり取りをするのがこのシステムの概要である。ただし、行き交うデータを脳が正しく情報として認識・処理できるかは本人の先天的才能に左右される。

それこそが『AMS適性』。

 

このAMS適性が低い者は、機体の操作に苦心する。

 

『この世界』においては激しい嘔吐感や頭痛を伴う『体調不良』の他に、『凄まじい精神負荷』が襲い掛かる。

具体的に説明するのは難しいが、例えるなら『毎秒トラウマをフラッシュバックさせている』ような精神状態が続くのだ。

それに応じて肉体の不調も増し、二重苦によってパイロットを徹底的に痛めつけてくる。

 

さらに、戦闘が激しくなればなるほど症状は悪化する。

 

 

約八年ほど前に手術を受けた『最初のリンクス』は、極度の負荷によって一度精神が崩壊した。また『根性』によって再構築された際には乖離しつつある複数の人格の形成と、ストレスによる白髪化が確認され、以前とは別人のようになってしまった。

それでなくとも機械と直接リンクするという行為は人体にかなりの負担を強いることになり、総じて肉体的・精神的寿命は短くなるという予測が大多数の研究者の共通見解である。

 

 

 

で、あるならば。

 

()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()調()()()()()()()()()()

そう考えたのは他ならぬプロト・ファンタズマの開発者グローイであった。

以前より社内でも狂気的側面を危ぶまれていた彼は、AMS技術の最先端を行く『アスピナ機関』と密かに取引を行い、同機関が進めていた『より機体と繋がるリンクス』を作る実験を自社へ委託させることに成功する。

また、彼が『旧時代の遺跡』から発掘した資料を基に研究を進めていた『ファンタズマ』。

これらの技術を結集し、AMS適性の低い被験体『アイン・ダルトン』へと『強化手術』を実行。

 

そうして、試験個体『ファンタズマ・アイン』が完成するに至った。

 

厳密には未だ実験段階ながら()()()()()()()()となったことで、廃棄処分も兼ねてエドモントンの戦場へと投入されることとなる。

また、被験体自身も参戦を強く希望していたためにグローイは満面の笑みで彼と、彼を『搭載』した愛し子を見送るのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ちぃ!」

 

ファンタズマ擬きを追いかける最中、俺は敵MS部隊に足止めされていた。

 

四方から迫り来るライフル弾の群れ。

AMSを利用した機動を使えば避けるのは容易い。

しかし、いかんせん数が多過ぎた。

 

「敵の部隊はアレだけではなかったのか?」

 

マクギリスからの報告では、ガエリオが率いていた部隊と鉄華団側から現れた部隊で打ち止めのはずだった。

 

だが現実、こうして俺の目の前に十数機のMSが徒党を組んで攻勢をかけてきている。

 

「邪魔だ!」

 

集団から突出したMSを一機、ハンマーで叩き潰す。その勢いのままに集団に突っ込み複数機纏めて薙ぎ払う。

そうして地面に倒れたMSを見て気付くのは、『敵グレイズが改造を施されている』という事実。

見慣れない追加装甲に武装が取り付けられているのだ。

 

思えば、こいつらの動きはどこか生物的だった。

それ故にここまで手こずり、アインと距離を離されてしまったのだ。

 

「阿頼耶識か?」

 

いや、それはおかしい。

現在ギャラルホルン内部で阿頼耶識の研究を行っているのはマクギリスの配下だけだ。このタイミングで彼らが裏切る可能性は低い。仮に裏切ったとすればマクギリスが何かしらの連絡を寄越すだろう。

 

と、なれば。

 

「……AMS?」

 

あり得ない話ではない。

 

事実、教授の協力で俺が手術を受けて以後、教授の死によって離散した部下たちは半数以上に上る。そんな彼らの一派が興したのがAMS技術で現在最先端を誇る『アスピナ機関』と呼ばれる組織である。

アスピナはAMSの技術を『商品』とし、他企業と取引を始めた。これによって複数人のリンクスが誕生し、結果として『カラード』などという『枷』を設けざるを得なくなったのだ。

 

 

つまり、AMSを使えるのは何も俺だけではないという話。

 

そう考えれば色々と見えて来る。

 

アインがグレイズではなくファンタズマに乗って現れたこと。生物的動作を可能とするグレイズの一団。

おそらく、同一勢力による差し金であり、尚且つギャラルホルンには与しない組織と推測される。

 

「予定に狂いが出なければいいが……」

 

懸念される事項は、『エドモントンにおける鉄華団の活躍』と『エドモントン自体の安全』だ。

あのファンタズマ擬きの全長はゆうに四十mを超えている。そんな化け物がAMS搭載機並みの動きを、しかも街中で行えばどうなるか。

考えるまでもない。

 

「エドモントンが壊滅する」

 

流石にそれはやり過ぎである。

 

なので俺は急いでアレの後を追う。

アインの反応の現在地を確認する限り、アーサソールのメインブースターを最大出力で噴かせばエドモントンに入る前に迎撃することができる。

 

スクラップにした敵MSが気になりつつも、俺は全速力でアインの後を追った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「話が違うではないかっ!!」

 

アーヴラウ議会堂の一室にて、イズナリオは激昂した。

彼の見つめる先には小型のディスプレイ式通信機。そのモニターには一人の壮年男性が映し出されている。

 

『くどいようだが、()()()()は出せん。今出て行けば確実に独立機動艦隊ひいてはファルク公の全戦力と敵対する羽目になる。

まだかの雷神と事を構えるわけにはいかんのだ。

 

ファリド公、貴公の現状は察するに余りある。が、こちらも共倒れするわけにはいかん。

貴公も大人しく亡命の準備に取り掛かるがよろしかろう』

 

男は淡々とした口調でそう述べた。セブンスターズの現トップであるイズナリオに対して丁寧な言葉遣いながらも言葉の端々から『敗北』したイズナリオへの侮蔑が感じられた。

それを理解するがゆえに彼の恥辱と怒りは高まる。

 

「バカな……私はまだ負けていない。貴殿の保有する『戦力』と私が集めた戦力。それらを合わせればファルクの小僧など簡単に捻り潰せる!」

 

『貴公も往生際の悪い男だな……不正を公にされ、アーヴラウの()()()()()()にすら欺かれ、遂に武力でも追い詰められた。

 

貴様は負けたのだ。小僧と侮っていた雷神の策略にな』

 

「ぐっ!!?」

 

痺れを切らした男が厳然たる事実を突きつける。

言い返す言葉も見つからないイズナリオはただ苦悶の声をあげることしかできない。

 

『そも、()()()()()()()()()()()時点で貴様の敗北は決定していたのだ。おとなしく時代の闇に埋もれるのだな』

 

政治家として風前の灯火となったイズナリオは、男にとっては最早ゴミ以下の存在でしかなかった。

 

「亡命……そんなものが『可能』だと思うか?」

 

冷や汗を流しながらイズナリオは語る。暗に、トールは地の果てまで自分を追いかけ確実に仕留めるつもりだと。

 

『無理だな。

後の憂いを断つためなら奴は手段を選ばん。

 

事故死、テロ、やり方は幾らでもあるだろう、奴の力ならば造作もない。まして、政治生命を断たれた貴様ならば』

 

これが並みの人間であれば亡命に追い込んだ時点でもはや興味も失っただろう。再起の目もないと。

しかし、トールは『過激過ぎるほどに徹底的な男』であった。

 

敵と、障害と判断した相手には容赦せず。骨の一欠片すら残さずに消し飛ばす考えを持つ。これにより人知れず闇に葬られた権力者、海賊は数知れない。

 

今も、エドモントンのTV放送ではイズナリオの不正や『性癖』の証拠が延々と垂れ流されている。

 

徹底的に貶め、その上で『消す』つもりなのは明らかだった。

 

トールを本気させた、その意味をイズナリオはこの時に始めて悟ったのだった。

 

 

やがて、呆れたように溜息を吐いた男は冷たい視線のままで言葉を投げかける。

 

困斃(クンビー)だ、ファリド公。無論、我々も貴公との関係の一切を断ち切らせてもらう。……ああ、間違っても『変な気』は起こさぬ方が身のためだぞ。その時は雷神ではなく、我々の牙が貴公の喉元に突き刺さることになる。

では、私は離れた場所から貴公の健闘を祈ることにしよう』

 

「待て、待て!!」

 

慌てる彼を他所に無情にも通信は絶たれた。

 

男の言う通り詰みとなった彼は激しい怒りと恥辱、そして恐怖から慟哭する。

 

「おのれ、王小龍(ワンシャオロン)!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方、蒔苗を運ぶ一団はまもなく議事堂へと到達しようとしていた。

マグニが語ったように街中での妨害は皆無となっており、少し離れた場所から銃声や爆発音が鳴り響いていた。

おそらくはトールの部下たちが戦っている音なのだろうとオルガは考える。

 

そして、もう何度めかの信号へと差し掛かったときーー

 

「えっ!? 信号がっ!」

 

車を運転するアトラが、目の前で機能停止した信号に驚いた。

続けてオルガを乗せたMW(モビルワーカー)を運転するタカキも状況の変化を素早く報告した。

 

「団長! LCSを除く全ての通信が遮断、レーダーも消えました!

これって……!」

 

その意味を即座に理解したオルガは、不意に上空に現れた巨大な影へと目を向けた。

 

「なんだ、ありゃ……?」

 

とても大きな影。その形はモビルスーツなどではない。

細長い体躯に手が生えたような奇妙な形状をしている。

 

そしてその影は重力に従って落下し……着地の寸前でふわりと浮き上がった。

 

「飛んだ!?」

 

この世界、この時代において、MSの飛行能力は失われている。厳密にはエイハブ・リアクター搭載機種の空中飛行性能が満足な域に達していないのだ。

そこにあって、巨大な体躯をふわりと宙に浮かせた謎の兵器の存在は一同の驚愕を誘うに容易い。

 

だが、巨大な兵器が落下し、尚且つ地面から浮き上がるという行為には当然、相当の衝撃が発生する。

即ち、一連の動きによる風圧によってオルガたちの乗機が軒並み吹き飛ばされたのだ。

 

「うわっ!」

 

「キャァァァ!?」

 

横転した車やモビルワーカーを気に留めることなく、落下した巨大兵器『ファンタズマ・アイン』はスピーカーから声を発した。

 

『そうだ……思い出しました。

俺はあなたの命令に従い、クーデリア・藍那・バーンスタインを捕獲しなければならなかった!』

 

当然、そんな話に付き合う余裕は今のオルガたちには無く。横転した車内から脱出するので手一杯であった。

 

そんな中、いち早く車外へと出たクーデリアは憮然とした態度でファンタズマの目の前に立った。

 

「私が、クーデリア・藍那・バーンスタインです!」

 

「あのバカっ……!!」

 

突拍子も無い行動に出るのはいつものこと、と理解しつつも街中に突撃して来るような『ヤバい相手』にそれは悪手だとオルガは焦った。

とはいえ、車内でしっちゃかめっちゃかな体制になっているタカキを引っ張り出している間にもアインは、目の前のクーデリアへとカメラを向けていた。

 

『ああ、こんなところにいたのですね。CGSまで迎えに上がったのですが……』

 

いつの話をしている、とオルガは困惑した。

もう何ヶ月も前の話で、クーデリアと鉄華団が出会うきっかけ、もとい鉄華団が結成するきっかけとなった時の話である。

 

『こちらに着いてきてくださればクランク二尉が死ぬこともなかった! そもそもあなたが独立運動などと……』

 

支離滅裂な話を続けながらも未だアインが動く気配はなかった。

此れ幸いと、オルガはタカキを助け出した後、アトラや蒔苗も車内から救出していた。

 

 

『ああそうか、あなたのせいでクランク二尉はーー』

 

「私の行動のせいで多くの犠牲が生まれました!

しかしだからこそ私はもう立ち止まれない!!」

 

アインの話に、クーデリアは自らの信念を胸を張って告げる。しかし悲しいかな、すでにアインは正気ではなく、まともな会話などできるはずもないのだから。

 

すでに、クーデリアを見つめていたメインカメラは赤色へと染まっている。

 

『傲慢な……その思い上がり、この私が正す!!』

 

一瞬にして激昂したアインは、ファンタズマのマニピュレーターを高速回転させる。

キュイーンと唸り声を上げる両手を構え、クーデリアへと突き出すーー

 

「クーデリアさん!!」

 

咄嗟に彼女を庇って押し退けるアトラ。

 

「っ!!」

 

その両者を救うべく駆け出すオルガ。

 

三者ともにファンタズマのドリルの射程圏内であり、何れにしても助かる者など存在しない、はずだった。

 

 

 

『っ!!』

 

ーーそこへ、颯爽と駆けつけ、手に持つメイスをドリルへと押し当てる機体があった。

 

『き、貴様っ!?』

 

力尽くでドリルを押しのけ、その機体・ガンダムバルバトスは背後に三人を庇うようにして仁王立ちした。

 

「「「三日月!!」」」

 

三人が同時に、現れた救世主(悪魔)のパイロットの名を呼ぶ。

 

「いくぞ、バルバトス」

 

コクピット内で身体のあちこちから血を流した三日月・オーガスがいつものように愛機に語りかける。

それに応えるようにバルバトスのメインカメラが点滅した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『クーデリアっ!!!!』

 

遅れて、コバルトブルーの機体・モージの乗る『ストレイド』が駆けつけた。

 

「モージさん!」

 

すでにタカキのMWへと搭乗していたオルガたち三人と、蒔苗、その秘書の二人。

バルバトスの戦うエリアから離れようと疾走するMWに追随する形でストレイドが再度通信越しに声をかけた。

 

『何があった!?』

 

「それがーー」

 

LCSを利用した通信機を通してクーデリアたちはモージへと先ほどのファンタズマ襲来の詳細を伝えた。

 

『ああ、アイツか。しつこく鉄華団を追って来てた……!』

 

「そうなのか?

いや、とりあえず今は三日月の援護に向かってくれ」

 

オルガも気に留めていなかった事実に少し驚きながらも、すぐに援軍を要請する。

 

『了解した!』

 

モージも二つ返事で承諾し、機体を反転させる。

だが、モージの機体もあちこちに傷が目立ち、コクピット内のモージ自身も軽傷を負っていた。

というのも、市街地に現れた『複数のリアクター反応』に気づいた彼がここに来るまでに、トールを襲ったのと同じ『AMS搭載グレイズ』が奇襲を仕掛けてきたのだ。

 

数こそ少なかったものの、同じAMSを積んだ機体の動きに翻弄されストレイドも何発か痛手を受けてしまったのだ。

 

だが、それで止まるほどヤワではない。

クーデリアを守る『騎士』の役目を密かに決意していた彼に撤退の二字は無く、闘志をみなぎらせたままファンタズマの暴れる方角へと真っ直ぐ視線を向けていた。

 

そんな彼に、再び通信が入る。

 

『モージさん!』

 

「っ!」

 

それは何よりも守らなければならない『主』の声。

しかし続けて語られた短い言葉に、モージのテンションは上がる。

 

『どうか無事に……無理はしないように』

 

「……了解した! 団長、聞こえているならそれでいい。

()()()()のこと、任せるぞ』

 

そう述べたモージは、機体のブースターを最大出力にして三日月の援護に向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『ハハハハハ、弱い、弱いなぁ罪深き子よ!』

 

「くっ!」

 

その頃、ファンタズマを相手にする三日月は劣勢に追い込まれていた。

先ほどと異なり、ファンタズマ自身に攻撃を当てることが出来ているものの。お返しに見舞われるマニピュレーターの一撃は重く、装甲全体が亀裂を生み始めていた。

 

単純に馬力が違うのだ。

ツインリアクターシステムとガンダムフレーム特有の機構、そして阿頼耶識システムの力により一騎当千の力を発揮するバルバトスだったが、擬似とはいえ()()()()()()()()()()()()()()()()()ファンタズマの出力は桁違いであった。

加えて、アインが密接に機体とリンクしていることもありその反応速度は言うに及ばず。

 

『これこそファンタズマ! ああ、いい気分だ……散々、我らをコケにしてくれた宇宙ネズミを、こうも一方的に甚振ることができるなんて』

 

「ごちゃごちゃ……うるさい」

 

しかし、三日月の体力も限界に近づいているのも確かだった。

 

「くそ……思うように動かないな」

 

間髪入れずドリルを繰り出すファンタズマに、なんとかレンチメイスを合わせて対抗するが、単純な話、速度が追いついていない。

 

そんな彼の元に、ようやく援軍が現れた。

 

『チェストォォォォ!!!!』

 

『ぐわっ!?』

 

クーデリアからの激励によってテンションが爆上がりしたモージである。

ストレイドの左腕に備えられた実体ブレードを、落下の衝撃を乗せてファンタズマに叩き込んだのだ。

これにより背部に取り付けられていたミサイル発射管が外れ、重量変化と攻撃による衝撃によってファンタズマに大きな隙が出来た。

 

「っ、あぁぁぁぁ!!」

 

それを見流さず、バルバトスが急接近し、レンチメイスを大きく振るう。

ファンタズマの前方部に加えられたメイスの一撃は重く、下部に取り付けられていた榴弾砲が外れ、地面に落下する。

 

『がっ……く、くそ! ネズミどもが!!』

 

フラフラとしつつもファンタズマの巨体は未だピンピンしている。

それを警戒しながらも、バルバトスの傍に降り立ったストレイドが通信を行う。

 

『大丈夫か、三日月?』

 

「うん……全然平気」

 

平気ではない。先のファンタズマとの戦闘でバルバトスはボロボロになり、三日月自身も攻撃の余波によって傷を負っている。さらにはここまでの戦闘で新たな傷も目立っている。

 

だが、三日月もまた止まることはない。

 

「オルガに任されたんだ……あいつは、俺がやる」

 

強い意志と狂気。

声からそれを察したモージが身震いする。

 

『そう言うと思った……だけど俺も『彼女』に任されたんだ。……邪魔にならない範囲で援護しよう』

 

とはいえ、この状態の三日月に下手に手を出すべきではない。と、これまでの付き合いでモージも学んでいた。

それにクーデリアからも「無理はするな」と告げられている。

 

こうして、バルバトスと、バルバトスの援護のためにライフルを構えたストレイドによる第三回戦が開始された。

 

 

 

 

 




エドモントン終わったら二期開始するまでの二年間の話をつらつらやります。
余裕あったらモージ視点の鉄華団サイドの話やります。

カルタ様の出番について参考程度に

  • 出番多
  • 麻呂眉でBBAとかちょっと…※出番少
  • 普通。
  • ポンコツ可愛い式部が見たい
  • そんなことよりエーコ
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