鉄血×AC カルタ・イシューを王に据える話   作:蒼天伍号

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続きます。


月光

「船を盾にだと!? なんと野蛮な……。

 両翼の艦隊を前に出しなさい!」

 

 意気揚々と鉄華団との戦闘を開始したカルタ。

 しかし、そう簡単に歴史が覆るはずもなく、開始早々に鉄華団のゴリゴリな戦法に取り乱していた。

 まあ、鉄華団の戦法も普通ならば想定し得ない無茶苦茶すぎる作戦の上に阿頼耶識システムを扱えるからこその戦法ではある。

 

 阿頼耶識システムによる二隻同時操作、それにより盾役としての一隻にもう一隻を引っ張らせてカルタの艦隊を正面から突破するという作戦。

 有り体に言って正気の沙汰ではない。

 

「……目標を捉え次第砲撃開始、()ぇぇ!」

 

 ……鶴翼の陣とか言い出さない辺り、少しは成長しているか。それに反応も速かった。

 

「これは……もしかするかもな」

 

 その後、突如として針路を変更した背後の一隻・イサリビにまたも艦隊は混乱に包まれた。

 しかしーー

 

「後方の船が針路変更!!」

 

「どちらへ砲撃を!?」

 

 慌てる部下に、カルタは落ち着いた様子で迅速な指示を出す。

 

「当然、正面は盾。奴らが『ネズミ』ならばそちらはもぬけの殻。

 ならば針路を変えた船に砲撃を集中しなさい!!」

 

「そこまで読むか……」

 

 予想外にも指揮官として成長していたカルタにトールも驚きを隠せない。

 いくらスパルタ訓練とはいえ一月ちょいの訓練でここまで変わる物なのかと、素直に賞賛の念を抱いていた。

 

 

 

 

 ……しかしながら鉄華団も、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()のだ。

 

 当然のように捨てられた一隻は誘爆を起こし、内部に満載されていたナノラミネートチャフを広範囲にばら撒いた。

 

 ブリッジのモニターが桃色の煙に包まれると同時にその機能を完全に停止させる。

 

「モニターロスト! 僚艦とのデータリンク消失!!」

 

「光学照準が目標を完全にロスト!」

 

「LCS途絶。通信できません!」

 

 ちなみにLCSとは、エイハブ・リアクター影響下でも通信が行えるように開発されたシステムであり、通信を阻害するエイハブ・ウェーブの影響を受けづらい可視光に近い波長の光を利用して通信する短距離レーザー通信である。

 補足ながら、レーザー通信という性質上直線にしか通信は届かず、障害物一つで簡単に阻害されてしまう弱点も存在する。

 

「これは、ナノラミネートチャフです!」

 

 ……ちなみにこのなんちゃらチャフというのは『ビーム無効化装甲』として有名なナノラミネート装甲に使用される粉末状物質をばら撒くことでLCSすら無効化する電子戦兵器のこと。

 しかし、最大出力までは無効化できず焼き払うことで簡単に払い除けられることから実戦向きでないとされているのだ。

 

「あれは実戦で使えるような代物ではーー」

 

 兵たちが口々に疑問を口にし艦内はてんやわんやしだす。

 

「うろたえるな、LCS最大出力で全周囲に照射!

 並びに全艦に通達、時限信管でチャフを焼き払え!」

 

 そんな中でカルタは極めて冷静に判断を下し、的確な対処をとる。

 結果、LCSは回復しモニターも復活する。

 

 それと共に光学照準もイサリビを再捕捉する。

 

 ここまでの対処はカルタに何の不備も見当たらない。素晴らしい成長ぶりである。

 

「グラズヘイムです!」

 

 ……ただ、チャフをばら撒かれた時点でもはや勝敗は決していた。時間稼ぎは数十秒で十分なのだ。

 盾艦を潰す前にイサリビを墜とすべきだったのだが、それを責めるのは酷というものだろうとトールは考えていた。

 

 原作通りイサリビは、カルタの艦隊の駐屯地でありサテライトベースであるグラズヘイム1へと突貫し、その衝撃を受けたグラズヘイムからの救難信号が艦隊へと発信された。

 

「グラズヘイム1より救難信号を受信!

 軌道マイナス2、このままでは地球に落下します!」

 

 部下からの無情な報告。

 

 これをもってカルタも艦隊戦における敗北を察した様子であった。

 

 心底悔しそうに呻いた後ーー

 

「MS隊の出撃後、救援に向かいなさい!」

 

 と、指示を出した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 カルタと鉄華団の戦闘は、結果として原作通りのものになった。

 しかしカルタもよく頑張った。僅かではあるがイサリビに想定以上の損害を与えたことは確かと言えよう。

 意味があるかないか、で言えば『カルタの成長』という意味があったと言える。

 

「まあ、この後のMS戦には私も出張るわけだが……」

 

 モニターにて善戦するMS隊の姿を尻目に、トールはブリッジを後にした。

 向かう先は当然、格納庫である。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「キマリス、ガエリオのシュヴァルべは戦闘不能。増援として向かったカルタの部下たちも、相手方の増援たるタービンズ機二機とグリムゲルデによって攻めあぐねている、か」

 

 コックピットの中で冷静に戦況を分析する。ちなみに情報は格納庫にいたカルタの部下の一人に送らせている。

 

「(とはいえ……それだけのエースたちを相手にカルタの部下はよく戦っている)」

 

 長蛇の陣とか言ってEXI◯Eしたりもしなかったし、冷静にチームを組んで効率よく戦闘を回している。

 あれだけ啖呵を切ったのは伊達じゃないというわけか。

 

「……面白い。しかし、エースパイロットを相手にあの数では足りなかろう」

 

 獰猛な笑みを浮かべつつトールは()()()()()()()()()

 

 

『◾︎◾︎◾︎起動、システム、戦闘モードに移行します』

 

 無機質な機械音声に続き……()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

「……」

 

 ーーしかし、それも慣れたもの。心中に渦巻く汚泥のような感情たちを自然と飼い慣らし、その上に彼は冷静な思考を乗せる。

 

 これに耐えられなければ◾︎◾︎◾︎は使いこなせない。

 逆に、この『致命的な精神負荷』さえ耐えれば規定を大幅に超えた能力を操ることが可能となる。

 諸刃の剣。

 

()()()()()俺だからできる戦法ということだ」

 

 呟く彼の視界には『MSの見る視界そのものが映し出されている』。

 MSとパイロットの一体化。阿頼耶識システムとは似て非なる()()()()()()()()()()

 

 これの影響で彼の髪は変色し、その思想は()()()()()()()

 ◾︎◾︎◾︎◾︎◾︎◾︎◾︎◾︎教授の遺した技術は『怪物』を生み出した。

 

「血塗れの“狼”か……砂漠でないだけありがたいというものだ。終わりなき戦いの果ての無駄死になどごめんだからな」

 

 システムの完全起動を確認したトールは『獣の如き眼光』のままにMSデッキの兵士に通達する。

 

「トール・イブン・ファルク、シュヴァルべ・グレイズ出るぞ!!」

 

 艦を飛び出したトールの愛機は、背部に備え付けられた追加ブースター、A()C()B()-()O()7()1()0()の出力を最大に引き上げ急速に戦闘宙域へと向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「新手〜? 一機だけとかどんだけ舐めてーー」

 

「待て! ……この機体、()()()()()()()()()()()()で接近してくる!!」

 

 その嵐の到来をいち早く察知したのはタービンズからの増援である漏影の二機であった。

 

 

「ん? なんだこの反応は?」

 

 遅れて、すでに降下体制に入りつつあったシノ、昭弘といった面々がその反応に気がつく。

 ()()()()()()()()()()()M()S()の存在に。

 

 

 

 

 

「っ!! ……いったい、何を考えている、トール!」

 

「どうしたの?」

 

 急に動きを止めたグリムゲルデに、バルバトスのパイロット・三日月は疑問の声をあげた。

 しかし、その答えを聞く前に『彼』は戦場へと姿を現した。

 

 

 漆黒の機体。

 形状はマクギリスやガエリオが駆っていたシュヴァルべ・グレイズとほぼ同じ。

 

 しかし、背面に備え付けられた大仰な追加ブースターの存在と、腰から下げている簡素ながら完成されたデザインの()()

 この二点のみが異彩を放っていた。

 

 そのシュヴァルべは、一瞬の停止ののち、爆発的な加速力で急速にバルバトスへと突貫した。

 

 

「っ!!」

 

 そして懐に入ると同時に()()()()()()()()()()()()凄まじい勢いで居合斬りを仕掛けてきた。

 

 三日月は咄嗟の判断で太刀をなんとか合わせる。しかし、阿頼耶識の反応速度をもってしても尚、速すぎる斬撃は太刀を容易く弾き、続けざまに振り下ろされた刀の一撃を腕関節に直撃させてしまう。

 

 が、その腕を斬りとばさせる合間にも接近し構えなおした太刀を振るう。

 

「やるな、ガンダムのパイロット!」

 

 しかしそれすらも容易く打刀でいなしながら受け止め鍔迫り合いへと持ち込む。

 至近距離となったことでLCSを繋いだトールは三日月へと語りかけた。

 

『良い反応だ』

 

「っ!……誰、あんた?」

 

 突然、通信を繋げてきた白髪の男性に三日月も不審そうに目を細める。

 

『お初にお目にかかる、私はトール・イブン・ファルク。……ギャラルホルンの指揮官の一人だ!』

 

 自己紹介の最中にもバルバトスの脚部が動き始めたのを確認したトールはすぐに蹴りを叩き込みバルバトスを引き離す。

 そこから、バルバトスが体制を整える前にブースターを噴かしながら急速接近からの正確な斬撃を放つ。

 

「やらせん!」

 

 だが、その攻撃は間に入ったグリムゲルデによって間一髪のところで防がれた。

 

『ほう、これを止めるか』

 

「一体、どういうつもりなのか。是非とも事情を説明していただきたいですな。独立機動艦隊司令官殿!」

 

 一瞬の鍔迫り合いも、スピードに優れるグリムゲルデが刀を逸らしたことで終わりを告げた。

 

『さてな。……ただ、私にも“立場”がある。あとは、ご想像にお任せする』

 

「っ! なるほど。ならばこちらもその余興に付き合うとしよう!」

 

 トールの言葉の意味をすぐに理解したモンターク改めマクギリスは、ブースターを噴かし両手のブレードを振るう。

 

 現在の鉄華団の戦力で、一番速さに優れるのが友軍たるグリムゲルデである。

 近接高速戦闘を主眼に置く設計を為されたヴァルキュリアフレームの機体だからこそトールの高速戦闘にも追い縋ることができる。

 

 とはいえ、グリムゲルデであってもトールの駆るシュヴァルべの瞬間速度には敵わない。

 

 それこそが背面追加ブースターを基本に据えた旋回性能全振りチューンと、トールの機体制御技術による高速近接戦闘の力であった。

 

「我が『月光』も一段と斬れ味を増している。……三日月に当てられた影響か」

 

 そして、月光。

 黒きシュヴァルべの携える打刀は、一見してナノラミネート装甲搭載機同士の戦闘には不向きな貧弱装備に見えるがその実態は真逆である。

 

 希少金属を使って生み出された『ヒヒイロカネ』と呼ばれる特殊合金に、特殊な加工を加えて生み出された『現代の刀』。

 ナノラミネート装甲すら斬り裂く驚異の斬れ味を誇る専用兵装こそが最大の脅威なのである。

 

 しかしその扱いにはコツが必要で、ただ敵に当てれば斬れるわけではなく日本刀独特の使い方をマスターしていない限りは単なる硬いだけのナイフと変わりない。

 

 それを十全に扱える人物は現在、トールをおいて他にはいない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「昭弘、機体の固定を急げ! 放り出されんぞ!」

 

「けど三日月がまだ!!」

 

 昭弘の駆るグシオンのカメラアイの先では、トールのシュヴァルべと激戦を繰り広げるバルバトスとグリムゲルデの姿が映っていた。

 

「っんだあの機体はよぉ!? ありえねぇ動きしてんぞ!?」

 

「あの動き……まさか阿頼耶識か?」

 

 サイドブースターの急加速からの急加速、二段構えのブースト。

 加速をキャンセルしてからの再加速。

 側から見て凄まじい機動、即ち変態機動を繰り返すトールの機体はその反応速度も相まって完全に阿頼耶識搭載機として判断されるに十分であった。

 ……厳密には()()()()()()()()()()()()()()()()()ではあるが。

 

 

 

「もう降下に間に合わねぇぞ! これ以上は重力から逃げられなくなる!!

 こっちまで来る余裕はーー」

 

 雪之丞の言葉にランチに乗る面々が暗い顔をする。

 そんな中、リーダーにして団長たるオルガは三日月の帰還を信じ声を張り上げる。

 

「戻ってこい、ミカァァァ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「む、バルバトスの反応速度が上昇したな」

 

 急激にいい動きをするようになったバルバトスにトールはますます興味を惹かれながらも制限時間が迫っていることを認識していた。

 

 そろそろ頃合いか。

 

 

 と、彼が思いかけたその時。

 レーダーに全く新しいエイハブ・ウェーブの反応を感知した。

 

 それはトールのよく知る固有周波数であり、自らが鉄華団に送った信頼できる部下の反応であった。

 

 喜悦を滲ませる狂気の笑みの中でトールは呟く。

 

「来たか!」

 

 

 

 

 

 

 

「また新手? いや……この感覚」

 

 三日月の感じた妙な懐かしさ。それを証明するかのように宇宙(ソラ)の彼方から流星の如く戦場に駆けつけた機体。

 

 コバルトブルーに塗装された美しい意匠の機体は、接近と同時に右手に備えられた高性能ライフルを乱射した。

 

「っ!!」

 

 トールのシュヴァルべを的確に狙った精密射撃、続けて右肩に備えられた散布型ミサイルが面となってトールに襲いかかった。

 

「ぐ、おぉぉぉ!!」

 

 至近距離からの弾幕を避けきれず機体の至る所でミサイルが炸裂する衝撃にトールは、なんとか機体制御に終始する。

 

 次に、左手に装備された折り畳み式の実体剣。

 見る人が見ればGNソードと言いたくなる形状のそれは、しかしソレとは異なり前方に刀身が折り畳まれている。

 それはつまり『後方に刃を展開』し、膝に近い部分で刃を振るう独特の使い方をする事実を物語っていた。

 

 動きを止めたシュヴァルべに、間隙なく実体剣を展開した『彼』は容赦なく黒い肢体に刀身を叩き込む。

 

 ……が、流石に続けざまに攻撃をもらうほどトールは愚かではなく、すぐに月光を剣に合わせて攻撃を逸らした。

 

「よくやる。……いや、これもACの強みを生かした結果か」

 

 考えながら、逆手に振るわれる実体剣に月光の刀身を難なく合わせていく。

 さながら剣舞のように漆黒の宇宙を舞いながらも、トールは『彼』へと語りかけた。

 

『良い腕だ、“BD-0 MURAKUMO”をそこまで使いこなせる奴はそういない』

 

 突然の通信に戸惑いながらも、『彼』はその声が聞き覚えのありすぎるものであることに動揺した。

 

「トール様!?」

 

 

 

 

 TYPE-LANCELをベースに、機体制御とブースター出力にチューンを施したバランス・スピード型の機体。

 MS型AC、ストレイド。

 

 トールによって送り込まれた『例の組織』、傭兵斡旋組織・『カラード』。

 そこのNo.39にしてランク最下位の山猫(リンクス)

 

 名をモージ。

 

 MIAとしてギャラルホルン内で処理されたトールの部下がこのコバルトブルーの機体の搭乗者であった。

 

 

 

 

 

『どうして、ここに……!』

 

 言いつつもその攻撃が止むことはない。

 仮にも主に対して不敬の限りだが、そうでもしなければモージとトールの関係がバレてしまうのも確か。

 

「グラドからの報告で聞いてはいたが、元気そうで何よりーー」

 

 素直に再会を喜んでいる風にトールは語る。

 しかし、それを遮るように太刀の一撃が死角から襲いかかった。

 

 それはバルバトスの攻撃であり、続けざまにグリムゲルデのブレードが振るわれる。

 

「っ、流石に『この機体』では分が悪いか」

 

 いくらスピードに優れると言えど、ガンダムタイプとヴァルキュリアフレーム、そしてリンクスの搭乗するACを相手にしては撃墜の危険性があるとトールは判断。

 

 一瞬の攻防の中でグリムゲルデとバルバトスを弾き飛ばしたトールは、すぐにモージへと声をかけた。

 

「任務は続行、貴様は貴様の役目を果たせ。告げるべきことは以上だ」

 

『え……?』

 

 突然の言葉に呆けたその隙をついてトールはストレイドの胴体を蹴り、バルバトスの方向へと飛ばす。

 

 制限時間はいっぱいいっぱいであり、これ以上は地球の重力に引っ張られトールのシュヴァルべと言えども戻れなくなる。

 

 そして、バルバトスを連れて降下用ランチに向かうのならば今しかないとトールは考えていた。

 案の定、ストレイドはバルバトスを伴いながらランチの上部に張り付きワイヤーで機体の固定を素早く済ませていた。

 

 

 その様子を横目に、トールも背面ブースターを最大出力で噴かし重力圏からの離脱を図る。

 

「これで口実は出来た。……あとは、今後の展開にモージ(イレギュラー)がどれだけの影響を与えるかだな」

 

 計画にとって本来は邪魔な存在でしかない未知数の存在でありながら、それを眺めるトールの顔はどこか楽しげであった。

 

 

 

 

 

 




【おまけ】

MS型ACとは、十数年前にギャラルホルンが所蔵していた厄災戦時代の資料から発見された『AC』なる概念のデータを基にして、当時最高のMS設計士として有名であった◾︎◾︎◾︎◾︎◾︎◾︎◾︎◾︎教授を開発リーダーに据えて立案された『AC計画(プロジェクト・アーマード・コア)』と呼ばれる計画の中で生み出された兵器カテゴリである。
その最大の特徴は、基本骨子を統一し、様々な状況に合わせた多種多様なパーツ群を自由に組み合わせ可能としMSのさらなる汎用性向上を狙ったものであり、事実として実戦テストにおいてはグレイズ小隊の戦果を上回る結果を残し、換装においてもスムーズな遂行が可能であった。
これにより計画は一時的にグレイズに変わる新戦力として注目を浴びたが、その生産コストと、ギャラルホルン内部のみでのパーツ開発では限界があるという事情から次第に疎まれるようになり、数年で計画は凍結された。


ーーその後、◾︎◾︎◾︎◾︎◾︎◾︎◾︎◾︎教授はAC計画のデータと厄災戦の資料から『何か』を思いつき、より危険な研究にのめり込んだという。
AC計画の失敗と、その危険な研究のせいで教授は半ば幽閉状態で放置されていたのだが、そのすぐ後に『何者か』によって誘拐されその後の消息は一切不明となっている。



余談ながら、教授には娘が一人おり現在はアナトリアコロニーにて教授のAC計画時の部下であったエミール・グスタフ氏によって養育されている。
また、このコロニーには教授が残した『危険な兵器』が眠っているともされているが推測の域を出ない俗説である。



ーー◾︎◾︎◾︎◾︎◾︎◾︎◾︎◾︎教授ならびに氏の研究に関する調査報告書・第十項

今後の展開について参考程度に

  • クーデリアとイチャイチャモージ君編
  • トール視点の本編(ダイジェスト版
  • がっつり説明会込み込みフロム脳風味
  • いっそ二、三話で纏めてみる
  • 原作?知らんな……的なコジマ汚染末期の緑色展開(ギャラルホルンないつの間にか滅ん

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