伝説のIS使い(旧版)   作:223系新快速

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復帰しました。アカウントを消してしまい、投稿していた作品が全部消えてしまいました。心配かけてすみません。今後はこのようなことがないように精進します。



プロローグ

「「「あゆみちゃん、」」」

「「「おめでとう!」」」

あゆみ「皆、ありがとう。」

 

今日は私がプリキュアになった記念日だ。というわけで、パーティーを開いてプリキュアのみんなが集まって騒いでいる。

 

響「もうあれから何年経つのかなあ。」

みゆき「年月経つのは早いよね。」

あかね「後輩もたくさんできたしな。」

亜久里「イレギュラーな存在ではありますけど、私達の中で最強ですしね。」

あゆみ「えっ、私が最強?亜久里ちゃんかゆりさんだと思うけどなあ。」

ゆり「プリキュアという枠組みの中でなら、確かに最強かもしれない。でも、私達より強い戦士なんて、他の世界にいる可能性は十分あるわ。」

ほのか「第一、力の強さはそれ以上の者が出てきたらかき消されてしまうわ。」

なぎさ「その点、キュアエコーの強さは誰も真似できないからね。」

あゆみ「そうかなあ。」

マナ「だって、戦わないけど相手に向かっていく、これだけでも攻略が難しいのに、フーちゃんまでいるんだよ。」

あゆみ「それはフーちゃんが強いってことじゃないのかな。」

和音「それも含めてあゆみの強さだよ。響が強いから、強いあたしは響のために頑張るんだよ。」

あゆみ「そっか。」

 

パーティーも終わり、家に帰る。

 

 

~その晩~

「助けてよ~。」

「うう、ぐすっ…。」

あゆみ「貴方達は誰?」

「私達は…だよ。」

 

ええ、よく聞こえない。

 

バッ

 

私は目が覚める。

 

あゆみ「夢か…。」

 

ふと横を見ると、フーちゃんとエンエンとグレルがいない。どこに行ったのだろうか。その時、何か強い違和感を感じた。

 

あゆみ「別の世界に飛ばされたのかな。」

 

時計を見ると、もう朝の6時だ。ちょっと早いけど、確かめてみよう。私は皆に電話をかける。しかし…。

 

あゆみ「どの電話番号も駄目か…。」

 

両親の寝室を覗いてみたが、普通に眠っていた。ということは、プリキュアの皆とだけはぐれてしまったということだ。どうするべきか。兎に角、この世界で最強の者に関わることが重要だ。私はパソコンを開いて調べる。

 

あゆみ「インフィニット・ストラトス。略してIS。」

 

どうやら、篠ノ之博士が開発したパワードスーツらしい。本来は宇宙開発用に製造されたのだが、白騎士事件をきっかけに、既存の兵器を鉄くずにするレベルの能力を持つことから現在はほぼ兵器として使用されているようだ。となると、このISとその操縦者に関わるのが一番の近道だ。そして、操縦者を育成する専用の学校、IS学園が日本にある。設立理由が、各国の優秀な操縦者の面倒を見るということだけに、国立で授業料は安い。全寮制だから寮に入る分は考慮する必要があるが、それを考えても安い。ここなら両親にも迷惑を掛けない。

 

が、問題は入学できるかどうかだ。案の定、調べてみると倍率は一万倍という気違いじみた数字だ。日本だけでなく、世界中の操縦者が、それも国家代表の候補生達が集まって来るのだ。私みたいな一般人には敷居が高い。だけど、ここに入ればプリキュアの時と同じレベルの親友ができる。あまり意識していなかったが、プリキュアのメンバー達は、本人達は普通だと謙遜しているけど、世間一般から見たらとても普通じゃない。財閥や大企業のお嬢様が何人もいるし、一芸に秀でていて、将来その分野のトップに立とうかという人も何人もいる。チームのリーダーなら、人を引き付け、纏め上げるカリスマ性に優れているのは必要条件だし、司令塔の役割を持つ人達は学年トップクラスの成績であるのは当たり前だ。何の関係も無かった私が仲間になれたのはひとえにフーちゃんのお陰だ。今度は自分の力でこの高みに登らないといけない。

 

 

~翌日~

あゆみ「亜紀さん、由佳さん、碧ちゃん、話があるんだ。」

 

私は親友3人を集める。西野碧さんはおっちょこちょいなところがあるけど、明るく元気なムードメーカーだ。大山亜紀さんは物静かな優等生タイプ、公文由佳さんはしっかり者で面倒見の良いお姉さん的存在だ。

 

碧「どうしたの、あゆみちゃん。」

亜紀「いきなり畏まって。」

由佳「まさか、転校するの?」

あゆみ「そうじゃないんだけどね。私、IS学園を受験することにしたんだ。」

由佳「え、あの倍率一万倍の?」

碧「無茶だよ、一般人が通ったら奇跡とまで言われてるのに。」

あゆみ「たとえそうでも、私には受けないといけない理由があるんだ。」

亜紀「両親にどやされたの?」

あゆみ「うちの両親はそんなことしないよ。ただ、個人的にどうしてもね。」

碧「そっか~。」

あゆみ「だから、この先一緒に遊ぶ機会は減ると思う。」

碧「残念だけど仕方ないね。」

由佳「頑張ってね。万が一にも合格したら、招待してよね。」

あゆみ「うん。」

 

その晩、私は両親に決意を話した。結論は、私がしたいことだから好きにしろ、だった。うちの親は結果出してれば放ってくれるから有り難い。

 

翌日から私はISについての勉強を開始した。開発経緯から操縦方法まで、ありとあらゆることをだ。因みに、周りの皆が凄すぎるから目立たないが、私も学年でトップ10に入るだけの頭はある。文章を読んだだけで問題作成者の意図が分かるのだ。しかし、IS学園は倍率が高いこともあって、書類選考でおよそ99%が振るい落とされる。何か目立つものがないと、振るい落とされる。

 

あゆみ「簡易適性試験、受けてみよう。」

 

IS適性が高いと、試験に通りやすいというのは聞いたことがある。市役所で計測するというので、測ってもらうことにした。

 

「じゃあ、これに触れてくださいね。」

あゆみ「はい。」

 

私は触れる。

 

あゆみ「どれくらいの値になるかな。」

 

ピッ

 

「A!貴方、かなり高いわね。」

あゆみ「ええ。自分でもびっくりです。」

 

Aとなると、国内でも数百人しかいない。これなら、書類選考で落とされることはまずない。よーし、これならいけるかも。


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