デレマス◇ラブストーリーズ《完結》   作:室賀小史郎

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埼玉から東京の事務所へ通ってる設定です。


喜多見柚編

 

 それは本当に偶然だった

 

 たまたま東京に遊びに行って

 

 たまたまエキストラに選ばれて

 

 まさかスカウトされて

 

 アイドルになっちゃった

 

 楽しそうだったからやったんだけど

 

 実は結構しんどい

 

 でもそんなアタシを

 

 ひたむきに応援してくれる

 

 味方がいるから

 

 アタシは頑張れるんだ♪

 

 ―――――――――

 

「プロデューサーサ〜ン、まだお仕事終わんないの〜?」

「まだまだ終わんないよ。だから明日来いって言ったのに」

「だって連休だよ〜? 連休なのにアタシのこと放っておくのって罪だよ〜?」

「はいはい。だからこうして急いでるんだ。もう少し待っててくれ」

「むぅ〜」

 

 アタシ、喜多見柚は久々の連休をアタシ専属のプロデューサーサンの住むマンションのお部屋で過ごしてる。

 え、どうしてかって?

 それはアタシとプロデューサーサンが彼氏彼女だからだよ〜。

 

 ―――――――――

 ――――――

 ―――

 

 アタシがプロデューサーサンに恋をしたのは、今から半年前。

 レッスンとかでダメダメだったアタシを優しく励ましてくれて、優しくアドバイスをくれたのがきっかけ。

 あ、今アタシのことチョロい女とか思ったでしょー? 実はアタシ自身もそう思ってるー♪

 でもさ、きっかけがどうあれ、プロデューサーサンが優しい人だっていうのは事実だし、そんなプロデューサーサンに惚れちゃったのは仕方ないと思うんだよねー。

 

 アイドルとプロデューサーだからって言われるかもしんないけど、このハラハラドキドキの恋愛がまたそそるっていうの? それにアイドル仲間の子たちだってアタシたちのこと助けてくれてるし、これはもう突き進むしかないじゃん?

 

 ―――

 ――――――

 ―――――――――

 

 そんでアタシの猛アタックにプロデューサーサンがコロッとイッちゃったってワケ♡

 と言っても付き合ってまだ1か月なんだけどね。

 でもでも、プロデューサーサンも何だかんだ言ってアタシのことを恋人として扱ってくれるから、それが嬉しくて毎日新鮮な気持ちなんだ♡

 

 今だってお仕事中なのにアタシが背中に引っ付いてても好きなようにさせてくれるし、もうホント大好き♡

 

「はむっはむっ……ちゅ〜っ♡」

「………………」

「れ〜……ちゅるっ♡ れろれろ♡」

「なぁ、柚」

「んぅ?♡」

「人の耳たぶを舐め回すの止めてくれないか?」

「えぇ〜、今更〜?」

 

 さっきまで無条件で舐められてたくせに〜。なんでいきなり止めてとか言うワケ〜?

 あ、もしかして―――

 

「感じちゃった?♡」

 

 ―――アタシのテクでイケない気持ちになっちゃった感じなのかなー?♡

 

「いや、耳元が騒がしくて気が散るってだけだ」

「なーんだ、つまんなーい」

 

 イケない気持ちになってるなら続けて押し倒してもらおうと思ったのに〜。プロデューサーサンって変なとこ真面目だよ〜。もっとアタシのことガツガツに求めてほしいのに〜。

 まあでも、アタシってそもそもそういうことしちゃダメな年齢だし、プロデューサーサンも大人だから弁えてるんだろうけどね。初めての時はアタシから押し倒したようなものだし。

 あ、アタシ別にエッチな子じゃないからね? 好きな人ともっと深い関係になりたいっていう本能に従っただけだら。

 

「終わったらいくらでも構ってやるから、もう少し待っててくれよ」

「でもヒマ〜」

「それを承知の上でここに居座ってるんだろ?」

「ん〜、そ〜なんだけど〜」

 

 ど〜してこの乙女心が分からないかな〜。でもアタシが男心を分からないのと一緒なのかな?

 アタシがダダっ子のようにしてると―――

 

 ちゅっ♡

 

 ―――プロデューサーサンに唇奪われちゃった♡

 

「んぅ……ぁ……ちゅっ……んんっ……♡」

 

 舌と舌を絡ませる大人のキス……息苦しいのにとても心が満たされていく感じ。プロデューサーサンの舌がアタシの舌をなぞる度に、アタシは全身に電気が走ってるみたいにビクビクしちゃう。でもそれがまた気持ちよくて……アタシは自分でも気づかない内にプロデューサーサンの肩に回してる両手に力を込めてた。

 

「っはぁ……仕事が終わったらこれ以上のことをしてやるから、大人しく待ってるんだ」

「ハァハァ……んっ……はぁい♡」

 

 自分でも顔がトロトロにトロケちゃってるのが分かる。だってあんなキスを大好きな人からされたらこうなっちゃうよ……♡

 

「プロデューサーサ〜ン、好き〜♡」

「はいはい、俺も好きだよ」

「んへへ〜♡」

 

 そんでアタシはその後はプロデューサーサンがちゃんとお仕事を終わらせるまで、プロデューサーサンの背中に引っ付いたままお利口にしてた。

 

 ―――――――――

 

「ふぅ、やっと終わった」

「お疲れー。じゃあ早速恋人柚ちゃんを構うのだー♡」

「へいへい……」

 

 プロデューサーサンは気怠そうにしてても、ちゃんとアタシに『おいでおいで』って言うように両手を広げてくれる。

 だからアタシはすぐにプロデューサーサンの胸の中に顔を埋めて、スリスリした♡

 

「これこれ〜♡ アタシはこの瞬間を待ち望んでたの〜♡」

「お待たせして申し訳ありませんでしたね」

「柚ちゃんは大好きなプロデューサーサンには寛大だから許してあげよ〜♡」

「そいつぁどうも……」

 

 呆れたように言ってくるプロデューサーサンだけど、アタシは何も気にしない。だってプロデューサーサンの声は笑ってるもん♡

 

「でも思ったより時間掛かっちまったなぁ。もう19時過ぎてんじゃん」

「ね〜、だからプロデューサーサンはアタシを満足させなくてはいけないのだ!」

「仕方ない……送ってくよ」

 

 え、そんなのアタシ望んでないんですけど?

 

「プロデューサーサンプロデューサーサン」

「ん?」

「あそこにアタシの荷物があります」

「ん〜……あぁ、確かにあるな」

「いつもより大きめだとは思いませんか?」

「まあ、いつもよりはな。でも別に普通だろ」

 

 分かってないなー。というかどうして気づかないかなー。髪を切ったとか髪が伸びたとか顔色がいいとかのそういう細かいとこは気づくくせにさー。

 

「実はあの中にお泊まりセットが入ってます」

「え」

「親にはちゃんと東京のアイドル仲間のお家にお泊まりするって言ってあります。ここまで言えばあとは……分かるね?」

「最初から泊まる気満々だったのかよ……」

「とーぜんでしょ!? 普段からあんまりラブラブ出来ないんだから、こういう時こそラブラブしなきゃ損じゃん!」

「いくらでも時間はあるだろ……お互い今日明日に別れるとかじゃないんだから」

「そーじゃないよの!」

 

 もう、どうしてアタシの気持ちを理解してくれないのさ!

 

「いーい、プロデューサーサン!? ピチピチのアタシは今この一瞬一瞬にしか味わえないワケ! プロデューサーサンみたいにのんびりしてたら、アタシがよぼよぼのお婆ちゃんになっちゃうよ!?」

「俺は歳をどんなにくっても柚のことが好きだぞ?」

 

 ドキッ♡

 

 そ、そういうことを聞きたいんじゃくてさぁ♡ も、もう、プロデューサーサンってばそういうの今真顔で言うの反則だよー!♡

 

「そ、そーじゃなくてさ……今の可愛いアタシを堪能してほしいなって、そう思ってまして……♡」

 

 うぅ……プロデューサーサンがあんな恥ずかしいこと言うから、顔から火が出そうだよぉ。

 

「…………柚の言い分は分かった。でも泊まりに来るなら前もって言ってくれ。拒んだりしないから」

「はーい……♡」

「んじゃ、近所のスーパーに晩飯の材料買いに行くか」

「あれ? イチャラブタイムは?」

 

 あのキスの続きされたいんですけど〜? 期待してたからアタシの下着大変なことになってるんですけど〜? 寧ろそういう羞恥プレイをお望みですか〜? それはそれで受けて立ちますけど〜?

 

「先ずは腹ごしらえだろ。お腹減ってないか?」

「…………減ってる」

「ほらな? サクッと行ってこようぜ」

「はーい」

 

 ―――――――――

 

 そんなこんなでアタシはプロデューサーサンと一緒に近所のスーパーに行ってきた。もちろんアイドルだってバレないようにマスクしてたから、バレてないよ。

 下着も替えてきたから別に恥ずかしくはなかった……けど着替えの下着なくなっちゃった……。まあ無いものは仕方ないよね!

 

「ほい、出来た」

「うわぁ……☆」

 

 そんで今はプロデューサーサンと晩御飯中。プロデューサーサンって何でも卒なくこなせるから、お料理も出来るんだよ。しかもアタシが食べたいって言ったら作ってくれた! 因みにアタシがおねだりしたのはチーズインハンバーグね!

 

「いただきまーす!」

「いただきます」

 

 パクッ

 

「ん〜、美味しい〜♪ チーズもトロトロ〜♪」

「満足したようで何よりだ」

「うん……いやぁ、これならすぐにでもアタシのお嫁さんにしたいなぁ♡」

「何馬鹿なこと言ってんだ。嫁になるのは柚の方だろ」

 

 うはっ、アタシの冗談にマジレスとか可愛すぎ!♡

 

「でへへ、プロデューサーサンのお嫁さんならすぐにでもなるよぉ?♡ 結婚式はチャペルがいいなぁ♡」

「気が早すぎだ。先ずは結婚出来る年齢になってから言ってくれ」

「むぅ……」

「むくれても法律上無理だからな」

「あ、ならデキ婚でも――」

「――俺の人生が終わるわっ!」

 

 たはは〜、やっぱダメだよね〜。でもこんな風に結婚のお話出来るのって嬉しいなぁ♡

 

「というか、プロデューサーサンからプロポーズはしてくれないの?♡」

「その時になったら分かるさ」

「プロポーズされるの待ってるけど、遅かったらアタシからしちゃうからね?♡」

「…………頑張るよ」

 

 お、ちゃんとアタシにプロポーズしてくれるかな?♡

 ならアタシも我慢して待ってみようかな?♡

 

 ―――――――――

 

 んで楽しく晩御飯を過ごして、一緒にイチャイチャしながらお風呂に入ったあとは、待ちに待ったイチャイチャラブラブタイムに突入だよ!

 

「プロデューサーサ〜ン、はよはよ〜♡」

 

 柚ちゃんはもう食べ頃だぞ〜? 早くして〜、切ない〜♡

 アタシがプロデューサーサンを急かすようにベッドをバフバフ叩いていると、

 

「なあなあ、よかったらこれ着てくれないか?」

 

 プロデューサーサンがなんかヒラヒラしたオレンジの布持ってきた。

 

「何これ?」

 

 パンツのお股のとこ布ないんですけどぉ♡ というかおっぱいのとこも布ないんですけどぉ♡ なのにスッケスケなんですどぉ♡

 

「柚に着てもらうと思ってネットで注文したベビードールだ」

「うわぁ、プロデューサーサンのエッチ〜♡」

「先に俺を押し倒したのは誰だ?」

「アタシ〜♡」

「ならお互い様だろ。それより着てくれないか?」

「もう、仕方ないなぁ♡」

 

 こうしてアタシはプロデューサーサン好みの格好でベッドで可愛がってもらったんだけど、その夜は今まで一番激しくて、7回目以降は覚えてない♡―――

 

 喜多見柚⦿完




喜多見柚編終わりです!

柚ちゃんならこれくらいグイグイ来てくれるんじゃないなかぁって思って書きました!
完璧アウトですが、愛し合ってるからセーフってことで!

お粗末様でした☆
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