デレマス◇ラブストーリーズ《完結》   作:室賀小史郎

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上京してる設定です。


斉藤洋子編

 

 体が資本

 

 健康第一

 

 これはとっても大切

 

 健康じゃなきゃ何も出来ないし

 

 日々が楽しくなくなっちゃう

 

 だから健康には人一倍気を使い

 

 色んなことを試してきた

 

 それなのに最近

 

 それまで試したことが薄れるほど

 

 私に合った健康法を見つけたの!

 

 ―――――――――

 

「おっはようございまーす! 朝ですよー、プロデューサー!」

「…………おやすみ」

「ちょ、なに平然と二度寝しようとしてるんですかー!? 起きてくださーい! もう7時ですよー!」

 

 私、斉藤洋子はアイドルをしてます! デビューしてから私もそれなりにお仕事も貰えて近頃は忙しかったんですが、今日は専属プロデューサーと一緒に完全オフ! しかも3連休です!

 だから私はアイドル寮じゃなくて、昨晩からプロデューサーが住んでるマンションにお泊まりしてます♪

 

 実は私、事務所には内緒でプロデューサーとお付き合いしてて、半年経ってもラブラブなの♡

 事務所には内緒にしてても、"ライトグリーンセーフ"のみんなや"ムーランルージュ"のみんなには色々と相談に乗ってもらってるから知られてる。

 でもでもみんな私たちを応援してくれてるし、私のことを本当にアイドルにしてくれたプロデューサーのことは本気で大好きだから頑張るんだ!♡

 

「まだ7時なんだろ〜、寝かせてくれよ〜」

「もう7時なんですよ〜。起きるのが遅くなると体がずっと眠ったままで健康に悪いです! だから起きてください〜!」

 

 プロデューサーは朝起きるのが苦手な人です。まあ、今回は私が昨晩にいっぱい甘えちゃって寝るのが遅くなったせいでもあるんですが……♡

 だって仕方ないじゃないですか。久々のお泊まりでテンションマックスだったし、久々に好きな人と完全な二人っきりだったんですし……。

 

「まだ眠い〜」

「むぅ……今日はデートの約束したじゃないですか〜」

 

 起きて〜。起きてください〜。

 

 ゆさゆさ、ゆさゆさ

 

「ん〜……」

 

 グイッ

 

「えっ!?」

 

 ギュ〜ッ♡

 

「くぁwせdrftgyふじこlp!」

「洋子、うるさい」

 

 ムギュギュ〜ッ♡

 

「んっ……あぁっ♡」

 

 プロデューサーに力いっぱい抱きしめられちゃってる……♡

 こうされると、私は力が抜けてへにょへにょになってしまいます。だって大好きな人の体温とか匂いとか鼓動とか……その人の色んなことが間近で感じられるから♡

 でも……

 

 ビンビンッ!

 

 ……お腹に当たるこの感触はちょっと……♡

 

 男の人って朝は元気だって志乃さんとか清良さんから教わったけどホントなんだ……。昨晩もあんなに私の顔とか胸とかお尻にかけたのに……それだけ健康ってことなのかな?

 

(ちょ、ちょっと触ってみようかな♡)

 

 サスサス……

 

(あ、ピクンってした。気持ちいいのかな?♡)

 

 サスサス、サスサス……♡

 

(どんどん固くなってく……)

 

「おい」

「わふっ!?」

「何をしてるんだ、さっきから……」

「え、えっと……握力トレーニング?」

 

 ニギニギ♡

 

「疑問系かよ。取り敢えず手放せ」

「えぇ〜、せっかくこっちは早起きしてるのからご褒美あげようと思ったのに……」

「ただの生理現象だ……てか、強くするなっ」

「だってぇ、こんなの触ったらその気になっちゃいますよぉ♡」

「自分で触ったんだろ!?」

「そこに好きな人のがあったからです!♡」

「はぁ……お前ってやつは」

「いいじゃないですか〜。それに朝起きてから30分くらい運動すると、健康にいいんですよ?♡」

「………………」

「プロデューサーと一緒に気持ちのいい汗……掻きたいなぁ♡ こっちはヤル気満々なのになぁ♡」

「…………好きにしてくれ」

「やった♡ 私が上になるね♡」

 

 ―――――――――

 

 朝から予定外にもプロデューサーと素敵な朝を過ごしちゃった♡

 プロデューサーもなんだかんだ言って結局いっぱい可愛がってくれたし、幸せ♡

 

「30分の運動が健康にいいのは分かったが、3時間は健康にいいのか?」

「え、えーと……どうなんでしょう? でもでも、有酸素運動ですし、いいのでは?」

「可愛い彼女がもっともっとっておねだりするから頑張ったが……筋トレ並みにキツかったんだが?」

 

 ゔっ……そう言われると、ちょっと度が過ぎてしまったかもしれません。

 

「まあ彼女に求められるのは悪い気はしないからいいけどな」

「あの、言っときますけど、プロデューサーにしかあんなことしませんからね?」

 

 そもそもプロデューサーが私の初めての人で……きっかけだってプロデューサーが『二人で気持ちいい汗が掻けるラブラブ健康法』とか言って教えたんですからね?

 

「俺以外ともこんなことしてたら泣くよ。それにそんなこと一々言わなくても大丈夫。洋子は俺と二人きりだとニャンニャンしたくなるんだもんな?」

「うぅ……だってぇ……」

 

 ホントに気持ちいいんだもん……プロデューサーとするの♡

 

「さて、んじゃそろそろ支度して出るか。いつまでもこのままじゃデートに行けないからな」

「は〜い♡ あ、シャワーは一緒に浴びましょうね♡」

「了解」

 

 ―――――――――

 

 それからシャワーを一緒に浴びて、着替えて、私は少し変装(伊達メガネとマスク)して、マンション近くの繁華街へウィンドウショッピングにやってきました。

 でも―――

 

「腹減った……」

 

 ―――プロデューサー、とてもグロッキーです。

 

 その理由は―――

 

「ご、ごめんなさい……」

「いや、洋子のおねだりに応えた俺も悪かったんだ……」

「えへへ……気持ちよかったです♡」

「俺も……」

 

 ―――シャワーを浴びてた最中にまた私がプロデューサーにおねだりしちゃったから。だってホントに好きな人とする"運動"って心も満たされて気持ちいいんだもん♡ それにプロデューサーも喜んでくれるし♡

 

「〇〇さん、なに食べます? 中華とかイタリアンとかたくさんありますよ♪」

 

 流石にデート中だと"プロデューサー"なんて呼べません。だから私は下のお名前で彼を呼びます。

 でもこれ案外難しいんですよ。これで慣れちゃうと今度はお仕事先で下のお名前で呼んじゃったりしてしまうので……。

 どうしてもプロデューサーと一緒だと浮かれちゃって、何をしててもデート気分になっちゃうんですよねぇ。

 

「ん〜、お、あの定食屋がいい! ご飯おかわり自由だぞ!」

「あはは、んじゃそこにしましょうか♡」

 

 目キラキラさせちゃって……こういう子どもっぽいとこ可愛いです♡

 

 ―――

 

「奢るから洋子も好きなの頼めよ」

「はーい♪ あ、オススメはミックスフライ定食みたいですよ♪」

「メンチにエビに白身魚とヒレカツか……豪華だな。しかもそれで800円か」

「カニクリームコロッケ無いんですね……」

「いや、頼めば付けられるらしいぞ」

「ならヒレカツをカニクリームコロッケにしてもらおうかな〜」

 

 でも油っこい物ばかりだから無難に焼魚定食にしちゃおうかな〜。

 

「すみません。ミックスフライ定食2つ。そのうちの1つはヒレカツをカニクリームコロッケに変更で」

「ちょ、〇〇さん!?」

 

 まだ私それだって決めてないのに!

 

「いいじゃないか。食べたいんだろ?」

「でも、油が……」

「美味い物食うのに一々考えるなよ。素直に美味い物食え。敢えて洋子風に言えば精神的健康のためだ」

「……もう、責任とってくださいね?♡」

「おう♪」

 

 プロデューサーはいつもこうです。私がどんなに健康を考えててもスパスパ決めちゃうんです。

 でもプロデューサーの言い分も分かる。健康のために好きな物を我慢して、それがストレスになって体に悪影響を出すなら食べ過ぎない程度に好きな物を食べたらいいんだって。

 

「ミックスフライ定食お待ちどう様〜」

 

「お〜」

「美味しそう♪」

 

 思いの外すぐに運ばれてきたお盆の上には、大きなフライがお皿からはみ出るほど乗ってました。白身魚のフライなんて私の手くらいの大きさですよ。

 

「いただきます!」

「いただきまーすっ!」

 

 最初は……やっぱりキャベツからだよね♪

 

「ん、このドレッシング美味しい♪」

「気に入ったなら買ってくか? 買えるらしいぞ」

「そうしますっ♪」

 

 キャベツも瑞々しくて美味しいし、ここの定食屋さんは大当たりかも。

 

「熱々のフライと飯を掻き込んだあとに、冷たいキャベツでクールダウン……最高だなぁ」

 

 あはは、プロデューサーグルメリポーターみたい♪ でもプロデューサーってとっても美味しそうに食べるから、一緒にご飯食べるの好き。いつか毎日プロデューサーと幸せな食卓を囲みたいなぁ♡

 

 ―――――――――

 

 お腹も膨れて、私たちはデートを再開。帰り際にお店の人からサインと写真を頼まれちゃった時は驚いたけど、マスクも外してたし仕方なかったかな。でもお店の人は喜んでくれてたし良かったです♪ それに恋人らしいお話はああいうお店ではしないようにしてるから、デートだとはバレてないはず……たぶん。

 

「あ、〇〇さん、新しいお店出来てます!」

「アロマ専門店か……入ってみるか」

「はいっ♪」

 

 ―――

 

 アロマ専門店だけあって、色んなブランドのアロマオイルが置いてあります。それに普通のオイルからアロマバス用、アロママッサージ用、ハウスキーピング用と様々。

 

「結構するんだな。こんな小さな小瓶なのに」

「それだけ香り高い物ですからね。ほら、ここにテスター置いてありますよ」

「…………あぁ、トイレのやつ」

「ラベンダーですよ……確かに芳香剤にラベンダーって多いですけど」

 

 最初にトイレのこと思い出さないでくださいよ……。

 

「洋子もアロマオイル使ったりするの?」

「はい。気に入ったのはいくつか部屋に揃ってますよ♪」

「どんなの使ってるの?」

「私がよく使うのは……ローズ・オットーとイランイランとサンダルウッドですね。どれも気持ちを落ち着かせてくれるので」

「へぇ……」

「〇〇さんなら……集中力を高めるユーカリとかベルガモットとかオススメしますけど、取り敢えず匂いを嗅いで気に入ったのを選ぶのが1番いいと思います♪」

「なるほどなるほど……どれどれ」

 

 プロデューサーはそう言って色んなアロマオイルの香りを確かめていく。気に入ったのが見つかるといいなぁ♪

 

「ん……これ好き」

「ジャスミンですね」

「ジャスミンか……どんな効果があるの?」

「これはロマンチックな気分にしてくれますよ♪」

「よし、買おう」

「即買いですね」

「うん。本当かどうか洋子と試す」

「え……も、もう、〇〇さんったらぁ♡」

 

 使わなくても、私は常にプロデューサーの魅力にメロメロですよ♡

 

 こうしてそのあとも私たちはデートを楽しんで、プロデューサーのマンションに戻りました。

 そして早速アロマオイルを楽しみましたが、アロマオイル効果よりプロデューサー効果で私はその夜もプロデューサーにたくさん甘えました♡―――

 

 斉藤洋子⦿完




斉藤洋子編終わりです!

健康美が眩しい洋子ちゃんはプロデューサーと愛の健康法で気持ちいい汗を掻いていると思うんです(真顔)


お粗末様でした☆
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