デレマス◇ラブストーリーズ《完結》   作:室賀小史郎

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ブラジルから日本にやってきてます。ビザ等の難しい話は抜きで書きますのでご了承ください。

ちょっとエロが多めです。こちらもご了承ください。


ナターリア編

 

 日本のアイドルはカワイイ!

 

 ブラジルでも大人気!

 

 だからナ

 

 そんな人気モノになりたくて

 

 親に頼み込んで日本に来た!

 

 来てみるとやっぱり日本人は

 

 みんな優しくて親切

 

 だから大好き!

 

 でも一番優しくて大好きなのは

 

 魔法使いさんだヨ!

 

 ―――――――――

 

『フー! サンバー! サンバサンバサンバー!』

 

 〜〜♪

 

 ヤッホー! ナターリアだヨ! ナターリアは今ね、東京で有名な浅草のサンバカーニバルにゲストとして参加してるの! 大好きな『サンバ デ ジャネイロ』っていう曲に合わせて、思いのままにダンスして、お仕事なのにとっても楽しい!

 

 日本に来て、アイドルになって、色んなお仕事してきたけど、こういうお仕事なら毎日だってイイヨ!

 

 ―――――――――

 

「ん〜、楽しかった〜!」

 

 カーニバルも終わってナターリアのお仕事もオワリー! さすがにあれだけ踊るとナターリアもヘトヘトだヨ〜。でも楽しかったからイイッ!

 

 ガチャ

 

「お疲れ様、ナターリア。飲み物とタオル持ってきたよ」

 

「プロデューサー!♡」

 

 控室にやってきたセンゾク?プロデューサーにナターリアはさっそくギューッてする。だってプロデューサーとナターリアはコイビト同士だからナ!♡

 

 ナターリアはアイドルだけど、プロデューサーのことが大好き! だってプロデューサーがいるからナターリアは日本でアイドルになれたんだし、ケッコンするなら日本人とがイイって思ってたんだもん!

 

 だからナ、いっぱいいっぱい、毎日毎日、ナターリアはプロデューサーに「ケッコンして!♡」って告白したの! プロデューサーも最初はテキトーに流してたけど、ナターリアの気持ちはホンキ! めげずにイケイケでオセオセで告白したら、受け入れてくれたの!

 それがもうすっごく嬉しくて、パパやママにもテレビ電話で報告したし、アイドルのトモダチたちにも報告したんだからナ!

 

 でも、ジムショにはヒミツ。だって報告したらナターリア、アイドル止めなきゃいけないもん。だからケッコン出来るトシになるまではヒミツにするの!

 でもでも、ナターリアまだ14サイだからナ〜。あと数年はプロデューサーとコイビトしてなきゃいけない。長いナ〜。ナターリア早くプロデューサーとケッコンした〜い。だってとってもとっても大好きなんだもん!♡

 

「ナターリア、離れて」

「イヤ!♡」

「誰か来たらまずい。だから離れて」

「イーヤ!♡」

「ナターリア……」

「イヤよイヤよも好きのうち〜♡」

「使い方間違ってるぞ」

「イイの〜!♡」

 

 プロデューサーだってそんなこと言ってナターリアのことギューッてしてくれてるもん♡ ならこうしててもイイってことだも〜ん♡

 

「いくら暖かくてもたくさん汗掻いたんだから、そろそろ着替えないと風邪引くぞ」

「プロデューサーとギューッてしてるから暑いくらいだヨ♡」

「そういうことを言ってるんじゃなくてだな……」

「それとも……♡」

「なんだよ……?」

「サンバ衣装のナターリアだとイロイロとたいへんなのカ?♡」

「…………今夜は家に泊めてやらない」

「あー! そんなのひどーい! ゲドー! キチクー!」

「からかった罰だ」

「むぅ〜!」

 

 ナターリアがプロデューサーのこと大好きなの知ってるくせに、そんなイジワルするなんて! せっかく今着てるサンバ衣装でプロデューサーにだけのトクベツなダンスしてあげようと思ってたのにー!

 

「ごめんなさいは?」

「ゴメンナ?」

「ごめんなさいは?」

「ご、ゴメンナサイ……」

「なら許す」

「ヤッター!♡」

 

 やっぱりプロデューサーは優しくて大好きー!♡ ゼッタイナターリアとケッコンしてねー!♡

 

「それよりほら、帰るのが遅くなるから早く着替えるんだ」

「分かったヨ〜」

「早く帰り支度が終われば、それだけ俺と一緒に過ごせる時間が増えるぞ?」

「スグ準備するヨー!」

 

 ―――――――――

 

 あれからナターリアはスグに準備をして、プロデューサーとなんか偉い人たちに挨拶して、ジムショに戻って報告して、プロデューサーが住んでるマンションに来た! いつもならアイドル寮にナターリアは住んでるんだけど、今日はプロデューサーのお家にお泊まりするんダ〜♡

 コイビトと一緒に過ごすのは当たり前だもん。ホントならプロデューサーと一緒に毎日おはようから次の日のボン ヂーア(ブラジルでのおはよう)まで過ごしたい。早くケッコンしたい〜!

 

「プロデューサー、プロデューサー!♡」

「ん〜?」

「サンバ衣装着てあげる!♡」

「早速か……でもまあ、うん、俺も見たいよ」

「じゃあ、待っててナ!♡」

 

 このサンバ衣装はナターリアのママが若い時に着てたやつ。ナターリアがママに電話して送ってもらったの! だってママはこのサンバ衣装でパパを落として、ナターリアが出来たんだもん。だったらナターリアもこれを着てプロデューサーをもっともっと落とさないとネ!♡

 

 ―――

 

「どーだ!♡」

 

 ババーン!

 

「…………本場って凄いな。こんなの日本じゃサンバカーニバルと言っても着て歩けないぞ」

「そーなの?」

「うん。だって胸のとこ布すらなくて丸見えじゃん」

「ニップルシール貼ってるからヘーキだヨ?」

「そういうことじゃないんだな〜」

 

 ん〜? どこも変じゃないと思うけど〜?

 確かにお胸のとこは紐しかないけど、ジャラジャラいっぱい付いてるし、それに合うハート型のニップルシールも貼ってるからだいじょうぶなのに〜。本場ならお胸の紐もなくて、派手なニップルシールだけの人もいるのに〜。日本のこういうとこはまだ分からないことだらけだナ〜。

 

「てか本当、事前に着てもらわなかったら修正出来なかったな」

「ブラジルだとフツーだヨ?」

「ところがどっこい、ここは日本だからな。ブラジルの普通をされちゃ困るんだ」

「それは分かってるヨ〜」

 

 まあでも、大好きなプロデューサーにだけホントのサンバ衣装を見てもらうのもイイよね♡ なんかトクベツな気分♡

 

「というか、今日も色んな人のサンバ衣装見てて思ったが、そのパンツの部分ってどうなってるんだ? パンツとタイツが一体になってるのが売ってるのか?」

「パンツ? あぁ、タンガのことカ! これはナ〜……」

 

 まず、下着のショーツをはくヨ。もちろんTバックだヨ。そのあとでお股に渡るように紐を前から後ろに渡して、そのあとで網タイツ。そのあと中にはいた紐でタイツを下に引っ張って、それでキレイなY字型のラインが作れるようになるんだヨ。

 それからキラキラ、ジャラジャラした飾りのタンガははくんじゃなくて、横のホックで止めるようになっているのナ。仮にそのホックが外れてタンガが落ちても、その下にも何枚かはいてるから外れても問題ないの!

 

「……って感じだヨ」

「へぇ〜」

「うん。ほらここがホック」

「お〜、なるほど〜」

 

 パチッ……ぺらっ

 

「こんな感じで外れるの」

「はぁ〜、でもなんでナターリアはタンガが外れたら中身見えてんの?」

「はく必要ないから!」

「いやいや履けよ! 常識的に考えて!」

「だって大好きなプロデューサーに見られて恥ずかしいところなんてないもん!♡」

 

 ナターリアの全部はプロデューサーのなんだよ?♡ だからはく必要ないの♡ ホントならニップルシールも貼らなくても良かったもん♡ ママは貼ってなかったし。

 あ、そうだ!

 

「そ、そういうことじゃなくてだな……って、なんでシールまで取ってるんだよ!」

「だからプロデューサーになら全部見られてイイの!♡」

 

 どうせ二人だもん。剥がしちゃっても問題ないよネ!

 それにプロデューサーもああ言ってるけど、ずっとナターリアのこと見てるもん♡ もっと見て♡ ナターリアはプロデューサーだけのオンナだヨ♡

 

「これで14歳とか、末恐ろしいよ」

「愛は説明する必要はないヨ。ともに生きていけばイイんだヨ!♡」

「ブラジル人ってみんなこうなの?」

「好きな人にはこうかナ? ナターリアのパパとママもいつもラブラブだヨ?」

「…………その気持ちがいつまでも続くのか?」

「? 本当の愛は消耗しないんだヨ、与えるほど増えるんだヨ?」

「…………泣きそう」

 

 あれれ? プロデューサーどうして泣いちゃうの? ナターリアのせい?

 

「な、泣かないで、プロデューサー」

「ごめん。こんなに愛されてると思うと、な」

「ナターリア、ホントにプロデューサーのこと大好きだヨ? とってもとっても大好きなんだヨ?」

「うん、もうやめて。本当に涙が止まらなくなる」

 

 うぅ〜、プロデューサーが泣いてるとナターリア悲しいヨ〜。いつもみたいにニコニコしててほしいヨ〜。

 あ、パパが毎日ママに伝えてる言葉を伝えたら喜んでくれるかナ?

 

「プロデューサー」

「ん?」

「Hoje eu te amo mais que ontem e menos que amanhã♡」

「??? すまん、ポルトガル語はさっぱりなんだ」

「えっとね、日本語にすると今のは『今日は昨日より愛してるけど、明日よりは愛してないよ』って意味になるの♡」

 

 日に日に愛が増してるっていう素敵な言葉なんだヨ♡

 ママもパパにこう言われてニコニコしてたし、プロデューサーもこれならニコニコして―――

 

「ナターリアの愛がストレート過ぎて涙が止まらないっ!」

 

 ―――えぇぇぇぇっ! もっと泣いちゃうの!? プロデューサーおかしいヨ!

 

「やだ〜! プロデューサー泣きやんでヨ〜! ナターリア、プロデューサーにはいつもニコニコしていてほしいの〜!」

「ごめん……ごめんな……でもこんな可愛い彼女にそんなに愛されてると思うと、嬉しくて涙が止まらないんだ」

「むぅ〜、嬉しいなら泣かないでヨ〜」

 

 プロデューサーのことは大好きだけど、ナターリアと一緒にいるときはいつもニコニコしていてほしいのに〜。

 

「ナターリアはさ」

「?」

「どうしてそんなに俺のこと好きでいてくれるの?」

「ん〜……O amor não precisa ser explicado♡」

「ワッツ?」

「質問は関係なく答えは愛、だヨ♡」

「ナターリアのバカ〜!」

「えぇぇぇぇぇ!?」

「俺もナターリアのこと大好きだよー!」

「なら泣きやんでー!♡」

「今は無理ー!」

「それでも泣きやんでー!♡」

 

 それからもプロデューサーはいっぱいいっぱい泣いてたヨ。でもね、泣きながらナターリアのこといっぱいいっぱい「大好き」って言ってくれたの♡

 泣いてたのはやだだったけどね、それがナターリアの大好きなプロデューサーだから最後の方はイイやって思った♡ だってプロデューサーはプロデューサーだもん♡

 

 それでその日の夜のプロデューサーはいつもよりとっても激しくて、サンバのことなんか忘れちゃうくらい素敵な夜を過ごしたヨ♡―――

 

 ナターリア⦿完




ナターリア編終わりです!

元気な褐色娘のどストレートな愛はサンバをも凌駕する!ってことで←

お粗末様でした☆

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