デレマス◇ラブストーリーズ《完結》   作:室賀小史郎

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諸星きらり編

 

 可愛いものが好きだった

 

 でも自分に

 

 その可愛いは似合わない

 

 だって身長おっきいもん

 

 ちっちゃくて

 

 ふわふわしてて

 

 守ってあげたくなる

 

 そんな可愛いに憧れてた

 

 なのに

 

 そんな可愛いが私に似合うって

 

 言ってくれた魔法使いさんがいます

 

 ―――――――――

 

 ピンポーン♪

 

 にゃーっほー☆ きらりだゆ☆ きらりは今日お仕事お休みなの☆

 だから今日は前から楽しみしてたことをしようと思うに〜☆

 

 きらりがとあるマンションのお部屋のインターホンを押してから、暫くすると―――

 

「は〜い、新聞なんていりませんよ〜」

 

 ―――ボサボサ頭のきらりのおむねくらいまでの身長の男の子があくびをしながらドアを開けた。

 男の子ってきらりは言ったけど―――

 

「おっはよ〜、Pちゃ〜ん♡ きらり、待てなくて来ちゃったにぃ〜♡」

 

 ―――この人はきらりをかっわいいアイドルにしてくれたきらりの専属プロデューサー。

 そしてプロデューサーなんだけど、プライベートではきらりの可愛い恋人さんなの☆

 アイドルとプロデューサーがこんな関係になっちゃだめだめだと思うけど、きらりアイドルになるって決めた時にもう我慢しないって決めたから、大好きなPちゃんと事務所にはナイショで付き合ってるの。

 でもでもちひろさんや仲良しのアイドルのお友達には応援してもらってて、色々とアドバイスとかフォローしてもらってゆ☆

 きらり、Pちゃんが人生で初めての恋人さんだから、毎日どきどきしてゆの☆ でも毎日がとってもはぴはぴなんだにぃ☆

 

「…………抱っこなんてしてないでさっさとドア閉めろ」

「は〜い♡」

 

 Pちゃんちっちゃいから抱っこするのにちょうどいいんだゆ。あ、因みにPちゃんの身長は160センチでやせやせ。でもPちゃん本人はそれを全然コンプレックスを感じてないし、ご飯もいつもきらりよりもりもり食べてゆの。だからハムスターとかリスみたいで可愛くって大好き♡

 

 きらりはそのままPちゃんを抱っこしてお部屋に上がる。Pちゃんは最初こそきらりのスキンシップに抵抗してたけど、今は大人しくきらりのおむねにお顔埋めながらきらりの方を見てるから、余計に小動物みたい。

 

「……なぁ、今何時だ?」

「ん〜と、朝の8時だゆ?」

「約束してたの10時だったよな?」

「えへへ、きらりがPちゃんに早く会いたかったの。迷惑だったぁ?」

「……迷惑じゃないけど、俺支度してなくてこんなんだから、彼女にそれを見られるのは恥ずかしい」

「生活感丸出しできらりは好きだゆ?♡」

 

 感じてるままをきらりはPちゃんに告げて、「ホントだよ♡ 信じて♡」って気持ちを込めてPちゃんの頭とかほっぺにいっぱいちゅうしたにぃ。

 

「分かったから、んなにキスしてくんなよ。分かったから」

「えへへ、良かったぁ♡」

「てか、そろそろ下ろしてくれよ。身支度整えたいから」

「ついてっちゃだめぇ?」

「見せるもんじゃないし、見てても面白くないだろ?」

「可愛いから見てるとはぴはぴすゆ♡」

「…………好きにしろ」

「やった♡」

 

 ―――

 

 Pちゃんのお許しも得たから、きらりはPちゃんを抱っこして洗面所まで行って、そこでPちゃんを下ろすとPちゃんは歯磨きとかし始めた。

 Pちゃんはちっちゃくて可愛いけど、きらりをアイドルに出来ちゃうくらい優秀なプロデューサーで、立派な社会人さん。きらりと12歳も年齢が離れてるけど、きらりは12年後の自分がこんなに立派になれるか自信ないなぁ。

 

 あ、Pちゃんでもおひげ剃るんだ。Pちゃん、おひげそんなにチクチクしないし、そもそも目立ってないけどちゃんと剃ってるんだにぃ。シェービングクリームのせいで白いおひげが出来たみたいで可愛い。

 

 ―――――――――

 ――――――

 ―――

 

 Pちゃんは最初、きらりの憧れだった。

 いつも堂々としてて、きらりの身長とか全然気にしてなくて、いつもきらりの味方でいてくれて。

 

 どうしたらこんなに強くなれるんだろう。

 どうしたらこんな大人になれるんだろう。

 どうしたらこの人みたいに人へ勇気を与えられるんだろう。

 

 きらりの頭の中はいつもPちゃんでいっぱいだった。

 

 きらりの夢だった可愛いをたくさん実現させてくれた。そんなPちゃんだからきらりは好きになったの。

 この人じゃなかったら今のきらりはいないもん。

 この人じゃなかったら今みたいに自分を出せなかったもん。

 

 Pちゃんのことでいっぱい悩んで、いっぱい泣いて、いっぱい笑って……もうPちゃんがいない生活にきらりは戻れないと思う。

 それくらいきらりの中にあるPちゃんの比率はおっきいから、毎日毎日Pちゃんに恋してる。

 

 Pちゃん、大好き♡

 

 ―――

 ――――――

 ―――――――――

 

「ふぅ、お待たせ」

「ううん、可愛くて癒やされたにぃ♡」

 

 むぎゅむぎゅ♡

 

「相変わらずハグが好きだな」

「Pちゃんとなら永遠にハグしてられるよ?♡」

「それは俺が困るな。このマシュマロおっぱいは俺を駄目人間にする」

「んもう、Pちゃんのえっちぃ♡」

「男なんてそんなもんさ」

「そっかぁ、でもPちゃんにならどこを褒められても嬉しいゆ♡」

「はいはい、きらりは俺のこと大好きだもんな」

「うんっ♡」

 

 それからきらりたちはむぎゅむぎゅしたままリビングに戻って、ソファーに移ってもむぎゅむぎゅの体勢でいる。

 

「普通は場所逆だよな、これ」

「きらりたちは普通のカップルさんじゃないから平気だよ♡」

 

 きらりが下できらりのお膝の上にPちゃんが座ってるけど、これがきらりたちの普通なの。それにPちゃん軽いもん。

 

「俺としてはきらりを自分の膝の上に乗せたいんだけどね」

「……きらり重くない?」

「重いなんて言ったことあったか?」

「ううん、ないよ♡」

「ならさせて」

「はぁい♡」

 

 寂しぃけど、ちょっとPちゃんとお別れして、Pちゃんがソファーに座り直す。そんなPちゃんのお膝の上にきらりはゆっくりとお座りすゆ。Pちゃんがきらりのせいで潰れちゃわないか不安だけど、新鮮な感覚。

 

「俺のきらり」

 

 でもPちゃんはそんなきらりの思ってることなんて気にしないで、"俺の"って優しくつぶやいてきらりのことぎゅうってしてくれる。

 するときらりの不安はふわふわ〜ってどっかに飛んでっちゃうの。

 

「えへへぇ、そうだゆ♡ きらりはPちゃんのきらりだゆ♡」

「もっと覆い被さってきてくれ」

「ん……こう?♡」

「うん、そう。きらりは柔らかくていい抱きまくらなんだよ」

「きらりは彼女さんがいいにぃ♡」

「俺の彼女天使かよ。ぐうかわ」

「えへへぇ♡」

 

 Pちゃんに褒められちゃった。嬉しい。

 だからきらりはPちゃんの頭に両手を回してPちゃんが苦しくならないように、Pちゃんのお顔をきらりのおむねの中に入れた。こうするとPちゃんとぎゅう出来て、その上でPちゃんニオイをくんくん出来ゆの♡

 

「すんすん……♡」

「頭の匂い嗅がないでくれよ。朝シャンしてないんだから」

「きらりはPちゃんのシャンプーのニオイも好きだけど、そのままのニオイも好きだにぃ♡ きゅんきゅんしちゃう♡」

「きらりがそう言っても俺は気にする。年齢的に加齢臭とか酷くなる頃だし」

「そうかにぃ? Pちゃんって元々が体臭薄いから気にしなくても良さそうだよぉ?」

「きらりは気にしなくても俺はする。だから毎日朝と夜は絶対風呂入るんだ」

「気にし過ぎもよくないよぉ?」

「いいんだよ。というか、好きな相手に臭いとか思われたくないんだよ」

「そっかそっかぁ♡」

 

 Pちゃんらしいにぃ。Pちゃん、きらりと付き合うってなってからタバコもお酒も止めちゃうし、きらりと付き合ったせいで無理させてるかたまに心配になる。Pちゃんは『俺が自主的に止めたんだから気にするな』って言うけどぉ、タバコもお酒もPちゃん好きなんだから我慢はしてほしくないなぁ。吸い過ぎたり飲み過ぎたりしなければ、きらりは気にしないんだけどなぁ。

 Pちゃんはいつもきらりのこと優先してくれるから嬉しいけど、きらりばっかり我慢してなくてPちゃんが我慢してるみたいに思えちゃう。

 

「Pちゃん、我慢してない?」

「何を?」

「色々と」

「きらりと会えない日は我慢するしかないからな。それは仕方ない」

「そうじゃなくてぇ」

「今もこうしてきらりのおっぱい堪能してるのに、何を我慢してると思ってるんだよ」

「だから色々〜!」

「大丈夫。きらりが不安に思うことなんてないよ。きらりとこうして過ごせるだけで、俺は幸せなんだ」

「Pちゃん……♡」

 

 そんな優しい笑顔と声でそんなこと言うなんてずるいよ。それだけできらりの不安は飛んでっちゃうんだからね。

 

「俺に何か負担をかけているかもしれない。そんな不安を感じる暇があるならキスしてくれ。俺は単純な人間だからそれだけで喜ぶし、それだけでもっときらりと一緒にいたいって思うから」

「ふぇ〜んっ、Pちゃんいつも可愛いのに、こういう時だけ格好いいよ〜♡」

「こういう時だけってのは余計だろ。俺はきらりの前ではいつでも格好いい男でいたい」

「いつも可愛いにぃ♡」

「……まあ、いい。で、キスしてくれる?」

「今すぐすゆ〜♡」

 

 Pちゃんとならいつでもどこでもちゅうするにぃ。

 

「はっ、んっ……ぴぃ、ちゃ……んむぅ♡」

「んっ、ちゅっ……はぁ、きらり」

「えへへ、しちゃったにぃ♡ はぴはぴ♡」

「なら今日はこのままお家デートにするか?」

「きらりはPちゃんの言うことなら何でもいいゆ♡」

「じゃあ今からバニーガールコスしてって言ったら?」

「いいゆ〜♡ バニーガールさんだけでいいの?♡」

「きらりに着てほしい服は沢山ある」

「全部全部着てあげゆ〜♡」

「写真撮影はおーけー?」

「おーるおっけー♡」

「はぁ、きらりマジ天使」

「でもぉ、代わりにきらりのお願い聞いてぇ?♡」

「何かな?」

「色んな服着てあげゆからぁ、いっぱいきらりのこと可愛がってほしいにぃ♡」

 

 今日はきらりもそのつもりで可愛い下着着てきたもん。いっぱいいっぱいPちゃんに可愛がってほしくて、何日も前から切なかったんだから。

 

「……ゴム買ってこなきゃ」

「きらりが買ってきたゆ?♡」

「用意がよろしいことで」

「最近Pちゃんのお顔見るだけでお腹の奥がきゅんきゅんしてたゆ♡」

「じゃあ、今もうやばいんじゃないか?」

「確認してみゆ?♡」

「……ベッドに行こうか」

「えへへぇ、Pちゃんよりきらりの方がえちえちだねぇ♡」

「そんなきらりが堪らなく好きだよ」

「きらりもPちゃんがだいだいだぁいしゅきだにぃ♡」

 

 こうしてきらりは朝から夜までPちゃんに可愛がってもらっちゃったゆ。でもそのせいなのか、帰る時に寂しくて辛った。でもでも明日また会えるし、これからもずっと一緒だから今だけは我慢するの。

 我慢したらしただけ幸せになれるから♡―――

 

 諸星きらり⦿完




諸星きらり編終わりです!

独特な言葉遣いなので変だったらごめんなさい。
とにかくきらりんはべったりする甘々がいいと思って書きました!

そしてま行終わりました!
次からや行です!

お粗末様でした☆
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