デレマス◇ラブストーリーズ《完結》   作:室賀小史郎

69 / 196
補足
七海ちゃんは独特な言葉遣いをする子です。
読みにくいかもしれませんがご了承ください。


浅利七海編

 

 七海はお魚さんが大好きれす

 

 一生懸命泳いでて

 

 キラキラに輝いて

 

 釣るのも食べるのも大好きれす

 

 そんな七海に

 

 アイドルとお魚さんは同じって

 

 教えてくれた人がいるのれす

 

 ―――――――――

 

「はわ〜! ここが今度ロケする水族館れすか〜!?」

 

 今、七海は専属プロデューサーと青森から飛行機に乗って遠く離れた東京の有名な水族館にきてます。勿論サバオリくんも一緒れす。

 今度ここでロケをするから、七海はプロデューサーと下見がてら先にやってきた次第れす。

 

 表向きはアイドルとプロデューサー……傍から見たら父娘か兄妹みたいかと思われますが、実は違うんれすよ!

 だってプロデューサーは七海の彼氏さんなのれすから!

 

 でも、このことは絶対に秘密なのれす。

 じゃないとプロデューサーがどこか遠くに行ってしまうかられす!

 どこに行くかは教えてくれません。でも大好きなプロデューサーと離れ離れになるのは嫌だから、七海は絶対に誰にも言いません!

 でも……一緒にお仕事したことのある愛海ちゃんとか忍ちゃんとかゆかりちゃんとかには話しちゃった。あとお母さんにも……。

 だって七海がプロデューサーのこと大好きなのバレてたんらもん! 一度も話してないのに!

 

 でもでも、みんなが協力してくれたから七海はプロデューサーと恋人になれたので、みんなにはとっても感謝してるんれす!

 お母さんもお父さんに上手く言ってくれたから、こうしてお泊りデートもこれたんれす!

 みんな七海とプロデューサーのことをいつもフォローしてくれる……だからこれからも頑張ってプロデューサーと一緒にお仕事もデートもたくさんしたいな♡

 

「そうだ、ここがロケ地だ。でも今回は青森四姉妹での仕事じゃなくて、七海も前に一緒に仕事をした前川みくちゃんと首藤葵ちゃんとだぞ」

「またみくちゃんたちとお仕事出来て嬉しいれす♪」

 

 それに前もってプロデューサーとデート出来るのも♡

 

 ―――――――――

 

 七海は早速プロデューサーとおててを繋いで、中に入りました。

 最初は大きな木があって、ゆっくりとプロデューサーと見て回りました。青森では見れないお魚がいてとても楽しかったれす!

 

 ―――

 

 次は東京湾の浅瀬とかを再現したフロアで、とてもお勉強になったのれす!

 今度学校のお友達にも教えてあげるのれす!

 

 ―――

 

 そのあともプロデューサーが今回の番組を作る人たちとお話しして決めたルートで回ってみました。

 ペンギンさんも可愛かったれすけど、イルカショーも迫力満点れした!

 そして七海とプロデューサーは今はトンネル水槽にきてます!

 

「わぁ、見て見てプロデューサー! ターポンとオオベニがいます!」

「相変わらず七海はすごいなぁ。俺は名前くらいでどれがそうなのか分からないよ……」

「これれすこれ! これがオオベニれ、こっちのがターポンれす!」

「ほぉ〜、なるほどね〜」

「もう、プロデューサーちゃんと分かったんれすか?」

 

 せっかく七海が教えてあげてるのに、プロデューサーったら反応が薄いのれす。

 するとプロデューサーがちょいちょいって七海を手招きしたのれす。

 この手招きは周りの人たちにバレないようにするお話しをするってことだから、七海はすぐにプロデューサーにお耳を貸したんれす。

 そしたら―――

 

「俺は一生懸命魚の説明をしてくれる七海が可愛くて仕方ないんだ」

 

 ―――なんて言うんれす……そんなこと言われたら嬉しくて、注意出来ないれすぅ♡

 プロデューサーはすぐにこうやって七海を褒めるから、照れちゃうんれす♡

 でも七海だって負けてません!

 

「七海もかっこいいプロデューサーと一緒に水族館にこれて嬉しいれす♡」

 

 お返しに七海からもプロデューサーを褒め褒めしたら、プロデューサーは照れくさそうに笑って七海の頭をナデナデしてくれました♡

 

 ―――――――――

 

 それからも七海は下見のことなんてすっかり忘れて、プロデューサーと一緒に水族館を楽しみました。

 カメさんの形をしたカメラを操作してみたり、クラゲさんたちのキレイな姿を見たり、チョウチョウウオとかのキレイなお魚さんたちを見たり……いっぱいいっぱいプロデューサーとお魚さんやそれ以外の水の生き物さんたちを見てきました。

 そしてそんな時間はあっという間に過ぎて、気がついたらもう閉館になってしまったのれす。

 

「いやぁ、なんだかんだ結構いたなぁ。お昼を食べてから来たけど、4時間くらいはいたよな」

「今度はもっと早くにきたいれす!」

「そうだな。次に来る時は朝から来ような」

「はいれす!♡」

 

 また1つプロデューサーと大切な約束が出来ました♡

 

「さて、下見はこれで完璧かな、浅利七海さんや?」

「あ……下見だったの忘れてたのれす」

「おいおい……」

「で、でも、ちゃんと明日のロケで紹介したい場所とかお魚さんは見つけましたよ!」

「それなら重畳。んじゃホテルに行く前に寿司屋とか行くか?」

「ん〜……行きたいれすけど、プロデューサーのお財布は大丈夫なんれす? フーッてしたら飛んでちゃったりしませんか?」

「流石にそんなことにはならないよ……俺だってコツコツ積み立ててるし。それに――」

「???」

 

 急にプロデューサーが目を逸らしたのれす。何か言いにくいことれもあるんれすかね?

 するとプロデューサーがまたちょいちょいって手招きしたのれす。

 七海がお耳を貸すと、

 

「――それに、ちゃんと七海との将来のことも考えて資金も貯めてるんだ」

 

 恥ずかしそうに……でもとても優しい声色でそんなことを言ってくれました♡

 プロデューサーがちゃんと七海とのことを考えてくれてて……七海は抱きつきたいのを堪えられることが出来ませんれした♡

 

「ちょ、七海?」

「プロデューサー、プロデューサー♡」

 

 好き好き好き好き好き好き好き♡

 七海は絶対にプロデューサーのお嫁さんになります♡

 

「ったく、甘えん坊だな」

「そうれす♡ でも、これからまだまだ甘えます♡」

「おう、ドンと来いや」

「はーい♡」

 

 周りの人に見られちゃってましたけど、これくらいなら大丈夫れす。

 本当なら『この人と七海は将来結婚するれす!』って宣言したかったけど……。

 でもでも、その時になったら大声でみんなに報告出来るから楽しみとしてとっておくのれす♡

 

 ―――――――――

 

 それからプロデューサーは七海を豊洲駅の近くにあるお魚さんが美味しいお店に連れて行ってくれました。

 七海の大好きないくらもいっぱい食べれたし、お刺身も茶碗蒸しもとても美味しくてまたきたいれす!

 

 そして七海はプロデューサーが予約してくれたお泊りするビジネスホテルのお部屋にきました。勿論一緒のお部屋れす♡

 ロビーの女の人に「お父さんと旅行に来れて良かったね」って言われちゃいましたけど、青森でもよく言われるから七海は気にしなかったれす。

 プロデューサーはお部屋に入ってから「俺はまだ嫁さんももらってないのに……」ってまたショックを受けてましたけど、将来は七海がお嫁さんになるから大丈夫れすって言ったらとても喜んでくれて抱きしめてくれました♡

 

 そして―――

 

「ん〜、ここのお風呂は広いれすね〜♪」

「バスルームが広いところを選んだからな〜」

 

 ―――お泊りの醍醐味、一緒にお風呂れす!

 七海たちのお泊りは必ず一緒にお風呂に入ります。

 流石にお泊りするお仕事だったら一緒には入れませんけど、恋人としてのお泊りなら何も問題ないもんね♡

 

 プロデューサーとのお風呂はお父さんと入ってた時とは違って、心臓がすごくドキドキしてでもそれが心地良くて……プロデューサーとピタッとくっついていられるからやめられないれす♡

 最初の時はプロデューサーがすっごく嫌がってたけど、今じゃプロデューサーも楽しみにしてくれてて七海は嬉しいのれす♡

 

「プロデューサー♡」

「ん〜、なんだ〜?」

「抱っこしてほしいれす♡」

「ん、了解」

 

 プロデューサーはそう言うと両手を広げてくれます。

 なので七海はそんなプロデューサーの胸にギューッて抱きつきます♡

 するとプロデューサーもギューッてしてくれて、

 

「大好きだよ、七海」

 

 優しく七海のことを大好きって言ってくれるんれす♡

 大好きなプロデューサーから優しく言われると、七海はくねくねするルアーみたいにへにゃ〜ってなっちゃいます♡

 

「七海もプロデューサーのことが大好きれすよ♡ だからもっともっとギューッてしてほしいれす♡」

「おうとも」

「へにゃはは〜……♡」

「のぼせるなよ?」

「無理れすぅ♡ ずっとこのままがいいれすぅ♡」

「のぼせたらベッドでのキスはお預けだぞ?」

「それはダメれす! 今日はお泊りだからいっぱいチュウするんれす!」

 

 絵日記も書かなきゃれすし!

 

「はは、ならあと少ししたら上がろうな」

「はい♡」

 

 ―――

 

 それからもプロデューサーとギューッてしながらお風呂に入って、上がってからプロデューサーに優しく髪を乾かしてもらって、七海はデートのことを絵日記に書いて、その間プロデューサーは明日のことで確認の電話をしてて、あとは眠くなるまでプロデューサーとイチャイチャするのれす♡

 でも七海はいつもいつの間にか寝ちゃってて、なんか寂しいのれす。もっともっと起きててプロデューサーとお喋りしたりキスしたりしたいのに……。

 でもでも、明日はお仕事らから早く寝ないと……。

 

「ん〜、ん〜ん〜」

「どうした?」

「寝たくないのに寝なきゃなのれす……七海はもっとプロデューサーとお話ししたいのれすぅ」

「今度のオフに好きなだけ話そうな」

「約束れすよ?」

「おう」

「今日はこのままプロデューサーと同じベッドで寝るぅ♡」

「勿論大歓迎」

 

 そう言うとプロデューサーはまた七海をギューッてしてくれました。

 でもそうされると、七海は欲張りになっちゃいます♡

 

「大人のラブラブしてくれますか?♡」

「それはダメ。明日の仕事に響くとアレだからな」

「先っぽ! 先っぽらけれすから!」

「それ男が言う台詞だろ……」

「デートの夜は大人のラブラブするのれすぅ!」

「……1回だけだぞ?」

「はい♡ 長くゆっくりラブラブしてください♡」

「分かった」

 

 こうして七海はプロデューサーに長くゆっくり優しくラブラブしてもらいました♡

 そして次の日のお仕事も大成功れした!―――

 

 浅利七海♢完




浅利七海編終わりです!

ちょっと独特な喋りをする子でかなり難しかったです。

ともあれ、お粗末様でした☆

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。