デレマス◇ラブストーリーズ《完結》   作:室賀小史郎

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ケイトさんはイギリス人ですが、本編中の英単語等はイギリス英語ではなくアメリカ英語で書いています。
ご了承ください。


ケイト編

 

 日本はCOOL

 

 ブシドー, サムライ, ニンジャ

 

 君が代, 演歌, Jpop

 

 世界に誇れる文化を持ってマス

 

 そんな日本で

 

 私はアイドルとなり

 

 私にしかない

 

 Kawaiiを伝えてマス

 

 そして

 

 とても大切な人を見つけまシタ

 

 ―――――――――

 

「ケイトさん、お疲れ様でした」

「またよろしくお願いします」

 

「ハァイ、ドーモ、ありがとうございまシタ」

「またうちのケイトをよろしくお願いします」

 

 今日のお仕事が無事に終わりまシタ。今日は女性用水着の宣伝ポスターの撮影。シンプルだけど真っ赤でステキなビキニを着て、決めポーズ?や決め顔?をして皆さんに褒めてもらえまシタ。

 何より、撮影中の私をプロデューサーが食い入るように見ててくれたのが、とても嬉しかったデス♡

 

 ―――

 

「んじゃ、着替えが終わったら扉を4回ノックしてくれ。そしたらメイクさんとか呼んでくるから」

「………………」

「ケイト?」

 

 グイッ

 

「おわっ!?」

 

 パタン

 

「プロデューサー……ンッ……チュッ……ンンッ♡」

「んむぅ……け、けい……んぁっ……!」

 

 誰もいない控室に私はプロデューサーを強引に引き入れて、そのまま彼の唇を貪るようについばみマス。

 だってあんなに熱い眼差しで見つめられていたら、私だってガマン出来まセン♡

 

 プロデューサーは私のPartner……つまり恋人デス。

 アイドルの私とプロデューサーの彼が恋人になるのはゴハットデスが、バレなきゃイイんです♡

 そもそもプロデューサーが魅力的過ぎて、私の心を鷲掴みにしたのが悪いのデス!♡

 

 ―――――――――

 ――――――

 ―――

 

 それは私が日本へ留学してきて少しした時のコト。

 その日、私は本を買いに慣れない街を歩いていまシタ。最初は日本の街並みを見て楽しんでまシタが、どんなに歩いても目的のShopが見つからなかったので、人に訊ねることにしまシタ。

 

 でも、私が外国人だから日本の方々に声をかけても皆さん笑顔で離れて行ってしまいマス。頑張って勉強してきた日本語で話し掛けても、誰も立ち止まってはくれませんでシタ。

 そんな私の声に立ち止まってくれたのがプロデューサーデス。

 

 プロデューサーは親切で道案内だけでなく、そのShopまで案内してくれまシタ。

 そこでアイドルにScoutされたんデス。

 

 もちろん、最初はオコトワリしまシタ。日本のアイドルはKawaii……そんなKawaiiを外国人の私が表現出来るはずないからデス。

 でもプロデューサーの熱意に負けて、その場でOKしてしまいまシタ。

 

 どうしてと言われても自分でも上手く説明は出来まセン。心がプロデューサーを信用したというか、この人は悪い人じゃない……そう思えたんデス。

 

 ―――

 ――――――

 ―――――――――

 

 結果、私の行動は間違ってませんでシタ。だからこそ、今ではこんなステキな関係になれたのデス♡

 

「っはぁ……いきなり熱烈だな」

「ンフフッ、私のことをずっと見つめてるアナタが悪いの……チュッ♡」

「い、いやぁ、だってケイトのビキニ姿が魅力的だったから……」

「Thank you♡ でも見過ぎ……後半はアナタの視線のせいで、私タイヘンだったのヨ?♡」

 

 胸がドキドキして、もっとアナタに見て欲しくなって、アナタの視線を独占したくて……どうにかなっちゃいそうだったんデスから♡

 

「インナーサポーターがなかったらきっとバレちゃってまシタ♡ セキニン、とってくださいネ?♡」

「せ、責任?」

「んもう、私のココ……アナタの視線のせいでアツくなっちゃってるのヨ?♡」

 

 私はそう言いながら、彼の左手を取って私の下半身に持って行きまシタ。

 

「こ、これ……っ!?」

「ンッ♡ こうなったの、アナタのせいダヨ?♡ 分かってル?♡」

「…………今日は直帰だな」

「NO……今ココでシテ?♡」

「ダメダメ! バレるから!」

「私はバレてもイイヨ?♡」

「まだトップアイドルにもなってないのに、俺たちの関係がバレるのはマズイ! 帰ったらたくさん愛すから!」

「むぅ……約束ヨ?♡」

「お、おう……」

 

 私はプロデューサーの熱意に免じてこの場は引き下がることにしまシタ。でもその代わりに、二人きりになった時はめいっぱい可愛がってもらうことにしマス♡

 

 ―――――――――

 

「け、ケイト! ちょ、ちょっと待ってくれ!」

「NO……もう待ちまセン♡ それにアナタのココも私を可愛がってくれる気満々ダヨ?♡」

「はぐぅっ……そ、それはケイトがイジるから……!」

「私のせいならセキニンとるネ♡」

「きゃぁぁぁっ」

 

 するべきことを済ませてスタジオをあとにした私たちはCouple専用のホテルへと入り、部屋に入ってすぐにプロデューサーを求めまシタ。事務所にはプロデューサーが連絡を入れてくれたから、あとは私と彼のHappy time♡

 そもそも私がこんなになったのはプロデューサーのせいなんだから、いっぱいいっぱい可愛がってもらわなきゃ気が済みまセンヨ。

 

 ―――

 

「はぁ……はぁ……っはぁ……っ」

「ハァ……ハァ……フフッ、とってもステキでシタヨ♡ でも、まだまだこれからデスヨネ?♡」

「え……!?」

「アナタのココもまだまだその気みたいデスし、今度はベッドで……ネ?♡」

「あ……あぁぁぁっ」

 

 あぁ、プロデューサー……好き♡

 私をこんなにも愛で狂わせるアナタ……。

 日本に来てヨカッタ

   アイドルになってヨカッタ

     アナタに出会えてヨカッタ

 

 だからこれからもアナタの魅力で、私のことを捕まえていてくだサイ♡ 私はもうアナタから離れることなんてありまセン♡ アナタのためなら私は帰化したっていいと本気で思ってマス♡ それだけ私はアナタを愛しているんデス♡

 

 ―――

 

「ぜぇ……ぜぇ……ケイト……」

「アンッ……名前を呼ぶ前に、もう一度Kissして?♡」

「……ちゅっ」

「ンッ♡ ンフフ、I have got a crush on you(アナタにベタ惚れデス)♡」

「ありがと……俺もケイトを愛してるよ」

「フフッ、もっと言って♡」

「愛してる」

「もっとぉ♡」

「愛してる」

「まだぁ♡」

「愛してるよ」

「エヘヘへ〜♡」

 

 "愛してる"たったこれだけなのに私は笑顔になりマス。

 "I love you"ももちろん嬉しい……でも私は彼の国の言葉で愛を囁かれることに一番の喜びを感じマス♡

 

「今日はこのままここに泊まってくか?」

「イイデスネ♡ All night バッチコイデス!♡」

「…………まあ、それは置いといて。なんか飲み物でも飲もう」

「私も一緒に行きマス♡」

 

 Couple専用のホテルはスゴイデス。お部屋の冷蔵庫に飲み物がたくさん入ってマスし、ベッドも広いし、料金も安いデス。でもBathroomやToiletの壁がガラス張りなのはフシギデス……。

 

「俺は水でいいかな……ケイトは何にする?」

「ンー……ジンジャーエールにしマス♪」

「ほいほい」

 

 それぞれ飲み物を取ってソファーへ向かおうとした時、

 

「…………なんつうか、生々しいな」

 

 プロデューサーはそんなことを言って立ち止まりまシタ。

 プロデューサーが見ている方を私も見てみると、そこには私たちが脱ぎ捨てた服があったのデス。あの最中は何も気にしないでいたけど、いざ冷静さが戻るとこの光景はさすがに恥ずかしいデスネ……。

 

「拾って畳もうか」

「OK」

 

 なので私たちは自分たちの脱ぎ捨てた服を拾いに行きまシタ。

 

「はい、ケイトの」

「Thank you……ア〜、もっとcuteな下着を着けてくればヨカッタデス」

 

 まさかこんなことになるだなんて思ってもいなかったから、油断してまシタ……これからは常にショーブ下着とやらを身に着けておく必要がありマスネ。

 

「それはそれでセクシーでいいと思うけどなぁ」

「アナタ好みの下着を着けたいんデス」

「ならそれも有りだ……というか、ケイトが身に着けるなら俺はフンドシでもイケるぞ!」

「マジメな顔で何言ってるんデェス!?」

 

 そもそも私フンドシなんて持ってまセン! まあプロデューサーが着けてと言うなら買いマスが……♡

 

 とりあえず服も畳み終えた私たちは、並んでソファーに腰を下ろしまシタ。ア、因みにプロデューサーに言われてバスローブは着てマス。

 

「スイッチの入ったケイトは凄いよなぁ。狩人の目だもんな」

「カリウド?」

「ハンターだよハンター」

「わ、私そんな目をしてるんデスか?」

「うん」

 

 Nooooo!! プロデューサーに嫌われてしまいマス!

 

「ご、ゴメンナサイ……」

「いや、謝らなくていいよ……彼女に求められて悪い気はしないから」

「Reality?」

「うん……まあ、強いて言えば休憩くらいはさせて欲しいかな〜?」

「気をつけマス……」

 

 でもでも私をその気にさせるプロデューサーがそもそも悪いんデス。愛してる人に見つめられていたら、スイッチがオンになるのは当たり前デスから!

 

「もう少ししたら、風呂でも入るか」

「そうデスネ……たくさん汗かいちゃいまシタし……♡」

「でも今回のホテルの風呂って俺苦手なんだよなぁ」

「Why?」

「落ち着かないからだよ」

「一緒に入るからダイジョーブデスヨ♡」

「だいじょばないんだよなぁ、それが」

「Whta???」

「好きな人の裸がすぐそこにある状態だから……」

「〜っ♡」

 

 そんなこと言われたら私も恥ずかしくなっちゃいマス♡

 

「ケイトも恥ずかしいだろ?」

「そうデスネ……でもやっぱり、プロデューサーと一緒に入りたい、デス……♡」

 

 恥ずかしいのは確かデス……でも恥ずかしいからって一緒の空間にいるのにわざわざ離れるのはもっとイヤデス!

 

「ケイトは本当に可愛いなぁ……こんな可愛い彼女が出来て、本当に幸せだよ俺は」

「イキナリどうしたんデスか?」

 

 でもそう言ってもらえるのはウレシイデス!♡

 

「恥じらいながらもおねだりするケイトが可愛かったから、感じたことを言っただけ」

「そ、そうデスか……♡」

「……ケイト…………」

「〇〇…………」

 

 愛する彼に名前を呼ばれて見つめられると、私はその目から逃げられない。

 だって彼の目が私を捕まえて離さないから♡

 

「またそんな目をして……スイッチ入っちゃいマスヨ?♡」

「それは大変だ。せめてスイッチが入るなら風呂の中で頼む」

「フフッ、エッチな人♡」

「ケイトには負けるよ」

「ア〜、ヒドイデ〜ス♡」

 

 それからも私はプロデューサーとたくさんたくさんラブラブして、幸せなひと時を過ごしまシタ♡ でもちょっと張り切り過ぎて、お互いに足腰がガクガクになってしまったので後日のお仕事が辛かったデス―――。

 

 ケイト♢完




ケイト編終わりです!

ビザのこととか細かいのは省いて、もうただただラブラブするお話を書きました!

お粗末様でした☆

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