デレマス◇ラブストーリーズ《完結》   作:室賀小史郎

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上京してる設定です。


白坂小梅編

 

 小さい頃から

 

 周りの子たちと

 

 私は別の世界にいた

 

 学校では目立たず

 

 静かに過ごして

 

 家に帰ればずっと自室にいた

 

 いつからそうだったのかは

 

 あんまり覚えてない

 

 寂しくもなかったし

 

 でも

 

 最近はその寂しいが

 

 世界で一番怖い

 

 ―――――――――

 

「………………」

「連絡出来なかったのは謝るが、もうそろそろ機嫌直してくれよ、小梅……」

「………………」

 

 私は今、私専属であるプロデューサーさんが契約してるマンションのお部屋にいて、プロデューサーさんに抱きついてる。

 もっと正確に言うと、プロデューサーさんをソファーに座らせて、私がそのお膝の上に乗ってコアラの赤ちゃんみたいにお腹にしがみついてる。

 

 プロデューサーさんは私をトップアイドルにした手腕を買われて、この1か月間アメリカに渡って社長さんの友人が起こしたプロダクションのタレントさんたちの育成をしてきたの。

 私も行きたかったけど、お仕事があるから行けなかった。

 

 これだけなら私もこんなにプロデューサーさんにひっついてない。

 じゃあどうしてかと言うと、プロデューサーさんがそのプロダクションから引き抜かれそうになってたから。

 

 もしかしたら、もうプロデューサーさんには会えなくなってたかもしれない。

 そう考えたらこの上ない寂しさが襲ってきて……それが怖くて……安心したくて……私は今に至る。

 本当なら疲れて帰ってきたプロデューサーさんを休ませなきゃいけないのに、頭では分かってるけど心がそうさせてるの。

 

「ちゃんと断ったし大丈夫だ。俺は小梅を置いて行かない」

「………………」

「俺は小梅が大好きだ。仮に引き抜かれるなら小梅も連れて行く」

「…………本当?」

「あぁ、本当だ。小梅を置いて行くなんてありえない」

「…………うん」

 

 ちょっと安心した。まだちょっと怖いけど、プロデューサーさんの言うことだから頑張って信じる。

 

 プロデューサーさんと私は歳が一回り離れてるけど、ちゃんと付き合ってる。事務所には秘密だけど、仲良しの人には教えてるの。今だって夜中なのにプロデューサーさんのお部屋にいられるのは、幸子ちゃんが私と輝子ちゃんをパジャマパーティに誘ったということにしてくれてるから。だから今度お礼にちゃんと3人でパジャマパーティするんだ♪

 

「機嫌は直った?」

「…………まだ」

「え〜、じゃあどうしたらいいんだ?」

「…………知らない」

 

 私だってどうされたら今の気持ちが落ち着くのか分かんないもん。分かんなくて怖いからプロデューサーさんにひっついてるんだもん。

 

「小梅、小梅」

「なぁに?」

 

 ちゅっ♡

 

 あれ? プロデューサーさんにチュウされてる? 私、いい子なこと何もしてないのに、どうしてチュウしてくれたんだろう?

 

「…………ぷはぁっ」

「……んぁ♡ プロデューサーさん?♡」

「いやその……キスしたら機嫌直らないかなって、思って……」

 

 プロデューサーさんのほっぺちょっと赤くなってる……恥ずかしいのにしてくれたんだ……嬉しい♡

 それにチュウのお陰でちょっとだけ寂しくなくなったかも♡

 

「ニコニコしてないでなんか言ってくれよ……」

「……チュウ、気持ち良かった、よ?♡」

「そ、そうか……」

(そんな上目遣いしたまま小首傾げるだなんて……俺の彼女可愛過ぎだろ!!!!)

 

「うん……だから、もっとしてくれても……いいよ?♡」

「っ!!!!?」

(そのままおねだりとか……俺の彼女可愛過ぎだろ(2回目)!!!! 俺の彼女可愛過ぎだろーっ(3回目)!!!!!!!!)

 

「小梅……」

「うん……んっ♡」

 

 ちゅっ♡

 

 ふぁ……プロデューサーさんとまたチュウしてる。気持ちいい……1か月振りのチュウだぁ。

 

 あ、そっか……私、プロデューサーさんとこうして過ごすの1か月振りなんだ。1週間に2回くらい電話はもらってたけど、やっぱり実際に好きな人に触れられないのって想像以上に辛い。それにプロデューサーさんと離れてしまってたかもしれないという怖さが加わって……だから私はいつも以上にプロデューサーさんを感じようとしてるのかも。

 

「……どうだ?」

「……うん、いい感じ♡」

「そっか……良かった」

「うん♡」

 

 ゴリッ

 

「?」

 

 なんかお股のとこゴリッてした……

 

「あ」

 

 ……プロデューサーさんの……♡

 

「…………気にしないでくれ」

「やだ♡ ねぇねぇ、ココどうしたの?♡」

「どうしたのって……そりゃあ、見たまんまだろ」

「チュウしかしてないのに?♡ プロデューサーさんのえっち♡」

「う、うるさいな……1か月もしてなかったのに、可愛い彼女とこうして密着してキスすれば誰だって――」

「――もっと簡単に言って♡」

「こ、小梅とキスしたら興奮しました」

「えへへ、嬉しい♡」

 

 ズボンぱんぱんになってる。私とチュウしたからこうなったんだって。多分私のところもプロデューサーさんのが欲しくてよだれ垂らしちゃってると思う……というかその感じがしてる。

 

「……でも、1か月本当にしなかったの? 自分でも?」

「忙しくて性欲なんて彼方に飛んでってたよ」

「誘われたりしなかった? 向こうってみんな派手でしょ?」

「彼女日本に残して自分は現地で羽なんて伸ばせるか」

「じゃあ……本当にしてないんだ?♡」

 

 メールでえっちな写真でも送ってあげれば良かったかな?

 

「そ、そういう小梅はどうだったんだよ?」

「え、私?」

「あぁ、学校で同級生の男子とかから告白とかされてないか?」

「されたよ?」

「っ……それでOKしたのか!?」

 

 そんなに必死になって……可愛い♡

 でもちょっと心外。だって告白されたら私がOKしちゃうような子だと思ってるってことだもん。

 これは―――

 

「お仕置き……かな♡」

「え」

 

 ―――私がどれだけプロデューサーさんのこと愛してるか、その身体に教えてあげなきゃ♡

 

 ―――――――――

 

「プロデューサーさん……今どんな気持ち?♡」

「ふぅ……ふぅ……ふぅ……」

「あは♡ お口を私の脱ぎ立てニーソで塞いでるのに、嬉しくてよだれ垂らしちゃってるよ?♡ 嬉しいね?♡」

「………………」

 

 問答無用でプロデューサーさんの両手をもう片方のニーで縛った私。そしてそんなプロデューサーさんはソファーに横たわってる……可愛い♡ だから私もそんなプロデューサーさんの上に馬乗りになってるの♡

 本当なら今着てる服もビリビリに破っちゃいたいくらいだけど、着てるのはスーツだからしないであげてる。新しいの買うの大変だもんね。

 

「プロデューサーさん……プロデューサーさんは私が簡単にプロデューサーさんと別れると思ってるの?」

「……(ぶんぶん)……」

 

 一生懸命に首を横に振ってる……ゾクゾクしちゃう♡

 

「じゃあ、なんでOKしたのかって訊いたの? しないの分かってて訊くのって変じゃない?」

「………………」

「私ね、プロデューサーさんのことが好きなの。こんな私をトップアイドルにしてくれたし、そのお陰でたくさんお外のこと勉強出来たし、脇役でもスプラッターホラーの映画に出演も出来た……」

「………………」

「全部プロデューサーさんのお陰だよ? そんな大切な人を私がアイドルとして有名になったからってだけで告白してきた人に乗り換えるとか思う?」

「……(ぶんぶん)……」

「だったらさっきの質問は……おかしいよね?」

「……(こくり)……」

 

 プロデューサーさん、ちゃんと反省したかな?

 反省したならお口くらいは外してあげるんだけど……。

 

「じゃあ、もうそんなおかしなこと訊かないって約束出来る?」

「……(こくこく)……」

 

 良かった♡ じゃあ、お口は外してあげよ♡

 

「ぷはぁっ……ふ〜っ……勘弁してくれよ……」

「だってプロデューサーさんがおかしなこと訊くから……」

「ふ、不安だったんだよ。やっぱり年の差とか考えると、同年代とかの方がいいって思うかもしれないし……」

「ふーん……」

 

 そんなこと私がスプラッター映画が嫌いになるくらいありえないことなんだけどなぁ。

 

「プロデューサーさんって簡単なことで不安になっちゃうくらい、私のこと好きなんだね」

「そ、そりゃあ……好きだから年の差とか関係なしに付き合ってる訳で……」

「年の差とか関係なしなのに、年の差気にしちゃうんだ♪ 変なの……クスクス♪」

「お、俺は――」

「――大丈夫だよ」

「え?」

「心配しなくても大丈夫だよ♡ 私、プロデューサーさんが思ってる以上に一途だから♡」

「小梅……」

「だから安心して、私を独占してね?♡」

「あぁ、分かった」

 

 クスクス……代わりに私もプロデューサーさんのこと独占しちゃうから♡ あ、もちろんプロデューサーさんのお仕事の邪魔はしないようにね。

 

「それで小梅」

「何?♡」

「そろそろ両手も解いてくれないか?」

「どうして? プロデューサーさんの大好きな私の脱ぎ立てニーソの手錠だよ?」

「自分の手で小梅を抱きしめたいから……」

「う〜ん……まだお仕置き中だからダ〜メ♡」

「そんな……」

 

 えへへ、残念がってるプロデューサーさんのお顔も可愛いなぁ♡ それなのにお股の方は私のお股にいっぱいアピールしてるし♡

 

「プロデューサーさん、私のこと抱きしめたい?♡」

「うん、めっちゃ抱きしめたい」

「抱きしめたら、いっぱいラブラブしてくれるぅ?♡」

「めっちゃする」

「じゃあ暫くそのままね♡」

「えぇぇぇぇぇーっ!?」

 

 クスクス……プロデューサーさんとっても残念がってる♡ 可愛い可愛い♡ でもやり過ぎて嫌われないようにしなきゃ。

 

「プロデューサーさん♡」

「今度はなんだよ?」

「今から私が、一方的にプロデューサーさんのことを嬲ってもいい?♡」

「へ?」

「だって好きな人にはイタズラしたくなるでしょ?♡ だから嬲らせて……ね?♡」

「さっきから嬲られまくってる気が……」

「さっきまでのはお仕置きだよ。今からするのはプロデューサーさんにだけする、私の愛情表現♡」

「……もう好きにしてくれ」

 

 えへへ、じゃあしちゃお♡

 まずはワイシャツのボタンを外して―――

 中に着てるシャツも捲って―――

 

 かぷっ♡

 

「くっ……」

「ん〜っ♡」

 

 1か月間も空いちゃったから噛み痕なくなっちゃった……いっぱい付けてあげなきゃ♡

 

「はむっ……あむっ……はぷっ♡」

「こ、小梅……っ」

「プロデューサーさん、女の子みたい♡」

「お、俺は男だ」

「知ってるよ♡ だってさっきから私のお股にプロデューサーさんのコンコンってしてくるもん♡ えっち♡」

「し、仕方ないだろ」

「仕方ないよね♡ プロデューサーさんは私とラブラブしたいんだもんね♡」

「そ、そうだよ」

「朝までいっぱいしてね♡ 私だって我慢してたんだから♡」

「分かった」

「でもその前にプロデューサーさんを嬲ってからね♡」

 

 それから暫く私は身動き出来ないプロデューサーさんに噛み痕をたくさん付けて、そのあとはいっぱいいっぱいラブラブしたよ♡―――

 

 白坂小梅♢完




白坂小梅編終わりです!

小梅ちゃんは意外とSっぽいのでこんな感じにしました!

お粗末様でした☆
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