独りになった時僕は考えた。「何が足りなかったのだろう」と僕は力だと思う。それがきっとあったら独りにならなく、いや独りになっても――
齢18才僕は死んだ。自殺だった。そして目覚めることのない僕が見たのは数本の剥き出しの支柱で支えている頭のおかしい前衛建築だった。
僕はあるゲームを半年程したことがある。精神的に絶望したような状況でも明日を見ようとする者達だ。鴉、山猫、渡り鳥――結局はそんなふうに馴れなかったが。
しかし今僕の体には機械が繋がっているしネクストに乗っているこれは……所謂転生という奴ではないか?
「こちら管制室、アレルヤ、何かアクシデントか?」
無線が耳に入る。
「いや問題無い、今からエグサヴィルに帰還する」
そう言うと僕はその変態的な建物に向かうのだった。
僕はアーマードコアの世界にきてしまったらしい。
記憶ははっきりしている、その上で僕がここにいるなら最低でもリンクス戦争は始まっていないはずだ。ネクストを降りるとさっきのオペレーターに訪ねる。
「すまない、ベルリオーズは何処にいる?」
「ベテランのサンプルが期待のダークホースに何か用かい?」
「些細なことさ」焦る内心を抑えその場を離れる。
あのNO.1がダークホースとはいえ新人じみた扱い?そして自分が彼より経験だけなら上の扱いを貰っているリンクスだとそんな人物が……
「え、じゃあそう言うこと?」
思わず素の喋りが出た。そうなるのも許して欲しい。そんな人物はAC4にはいない、『当時では』僕はAMS適性を調べる。アンジェ、オービエ、ザンニという僕より後にリンクスになった者達と比べても自分はあまりにも低かった。
続いて機体を確認してみる。この機体は03-AALIYAHに似ているがメカニックに聞いてみるとこれは02-ALLELUIAというらしい武装は背中にはハイレーザーのシリウスとテクノクラート製の単発ロケット左腕にはレイレナード製大型マシンガン右腕にはGA製ドラムマシンガン、またメインブースターは空中戦に適したオーメル製……複数企業の武装構成という装備にさっきオペレーターが自分に向けて言った『サンプル』という言葉が脳裏を掠めた。
こういう言葉がある。
『神話の御世にあって、神とは即ち力のことである』
皮肉過ぎて呆れてしまう。その神のような力を持ちながら自分に降りかかる運命に。
僕はNO.23、リンクスでありながらリンクス戦争前に消えたか、もしくは死んでるリンクスになっていた。