No.23   作:Blood Moon

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書いた次の日から風邪をひくなんてこの程度想定の範囲外だよ…ともあれ楽しんでください


国家解体戦争②

企業のネクスト達が次々に国家の主要地域に電撃戦を仕掛けた結果、戦局は圧倒的にこちらが優位となっていた。

 

そしてほとんどのネクストがある場所に合同で攻撃をすることになった。

 

場所は中東、ここは植物が少なく内紛は多い、その上昔は第一線で活躍していた石油経済はコジマを初めとした新エネルギーによって衰退を辿る。

テクノクラートが斜陽企業に近くなっていくのはこうした背景があるからかもしれない。

 

そんな旨みが少ない都市に襲撃を行う理由、それは輸送路の断線だ。

中東と北アフリカの間にスエズ運河という川がある。この川は人の力でつくられた川なのだがそれはユーラシア大陸やアフリカ大陸を迂回するという時間と資源を減らすことに力を発揮した。

しかしここが使えなくなるとどうなるか。空輸で燃料を運ぶのは限界があり、遅い陸路で運べば電撃戦に長けた死神達が嗅ぎつけやってくるかもしれない。そもそもリンクス戦争間近でもタンカー船は重要な輸送手段であった。

 

それが潰されてしまう。中東は真っ先に手にいれる必要性はないがダメ押しとして奪うにはこれ以上にない地域だった。

 

 

脚部を逆関節であるアリシアに変えレイレナードの傑作突撃ライフルとローゼンタールの旧式ライフルを構える。

この圧倒的な戦力差は例えが思い付かない。ベルリオーズが舞うように戦車に穴を開けながら自分と同じに見える、だが少しカスタマイズしより鋭利にした突撃ライフルでノーマルを貫く、アンジェはブレードを振らずにマシンガンとプラズマキャノンで敵を撃墜していた。あの癖は強敵との戦いが無くて飽きが来てる戦い方だな、というか自分との模擬戦は後半からあんな感じだったような……気のせいだって!多分……

 

そんな考え事は自分の横にいたGAのノーマルがカァオという音で破壊されさらに自分がよけた射線上に運悪くいたテクノクラートのノーマルが大型のロケットで爆砕したので消えてしまった。

 

強力なレーザーライフルのカラサワと高出力ブレードである月光、そして肩に大型ロケット2つを搭載した中量二脚が建物の上にいた。撃ちきったのかロケットの一つをパージし完璧な重量過多をギリギリまで抑えると月光を落下しながら振り下ろす。

僕はバックブースタを吹かしてクイックブーストを出すとカラサワからレーザーが飛んで来る。何故重量過多だったのかを考えればよかったとは思う。それでも今まで躱せた、ということなのだから。

 

 

僕はこの戦いでまた例えが思い付かない状態に陥っていた。でもあの初撃のロケットは偶然味方に当たったのではなく二段構えであったことはよく理解できた。ロケットが自分の機体に衝撃を浴びせてくる。カラサワは直撃でないものの楕円形の独特な形のせいか掠めてしまい続けている、そして自分のライフルは『当たらない』

 

予想はある。恐らく僕のFCSを誤魔化しているのだ。右にブーストを吹かして敵の弾丸が発射された時に左にブーストを掛け慣性を消す、さらに小刻みな跳躍で上の方向にも射撃位置を反らす。理論はわかる。

だが『どうしてそれに一度も失敗しない?』

それだけでなく僕にロケットの射線を予測して当ててくる。いまやプライマルアーマーは消えてしまっていた。

 

液体が漏れてそうに感じる独特のアラートが鳴り始める。これはマズイ。

 

「サンプル、退け!」

ロケットが白い光に当たって爆発する。アンジェお前僕のことを助けて――

 

 

 

「こいつは私が仕留める!」

あっはい、ですよね。明らかに出撃時の声のトーンより高い声で行うことが僕を助けることなわけないですよねわかります。

「すまないアンジェ、こちらは引かせて貰う」

というと作戦基地まで戻りに入る…これは評価には大幅なマイナスかな。しかし途中で無線が入る。ベルリオーズだ。もしかして勝利か死かしか無くて逃走は許さないとか?まさか彼に限ってそんなことは

 

「サンプル、今からこの地点まできてくれ」

…そういうことかもしれない。

 

 

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