最近は気温の変化も激しかったので体調を崩しがちでしたので、休日でも手がつけられず。
その割にゲームなどはしていましたが、大して遊ばずに漫画を読むって感じでしたね。
さて、言い訳はここまでにしてトリニティセブン-世紀王と7人の魔書使い-課外授業と「魔導」という力(後編)の開幕です!
結界に閉じ込められ、アラタがリリスの見事なビンタを受けて気を失ってからすぐのこと。
やってしまった...。と顔を真っ青にするリリスに今おもいっきりビンタしたよこの人...。という感じの視線をリリスに向けるレヴィとセリナ。
二人の視線を感じたリリスはアラタを起こそうとする。
「ア、アラタ。寝てないで起きてください」と体を揺らして呼び掛けるがアラタは目を覚まさない。
「そりゃあ。あんな見事なビンタ喰らったらそんなすぐに目は覚めませんよ」と突っ込みを入れるレヴィ。
「的確に顎と頬に直撃してましたからね...」というセリナ。
「でも。無意識になんでしょうが床に倒れる直前に受け身を取ったみたいなんで、そこまで衝撃は受けてないと思うッスよ」
それを聞いたリリスは「良かった...」安堵する。
「う...ううん」
「アラタ、目が覚めましたか」
アラタは目を覚ますと頬の辺りをおさえながら立ち上がる。
「いつつ...。いったい何があったんですか?」
「アラタさんの魔導書が明かりを灯してくれたと思ったら、アラタさんがリリス先生にセクハラをして、それでリリス先生がおもいっきりビンタをかましてほんの数秒ですが気絶してたんッスよ」
「そういうこと...って、セクハラ!?」
「あれ?自分の見間違いッスかね?確かおもいっきりリリス先生の胸を鷲掴みして気が」
その瞬間アラタは、床に腰を下ろして勢いをつけてリリスに土下座をしていた。
「不可抗力とはいえ、すいませんでした!」
するとリリスは慌てて「ア、アラタ。頭を上げて下さい。私も動揺して貴方を殴ってしまったわけですし、事故ですからおあいこです」とアラタに土下座を辞めさせる。
「浅見先生がそうおっしゃるなら...」とアラタは納得する。
「そんなことよりも結界に閉じ込められましたけど、どうするんですか?」
セリナの言葉に状況を認識したアラタは部屋のドアノブに手をかけるが回らない。窓の方も確認しようとしたが既にレヴィが確認したようで「窓も開かないッス」と言ってきた。
「ドアも窓もダメか...。結界っていうのは?」
「お前さんが作った異世界のかなりスモール版さね」
「なるほど...つまり、箱庭づくりみたいなものってことか」
アラタと魔導書の会話に驚きを隠せない、レヴィとセリナ。
「随分すごいことを言ってますね」
「よく分からない以上、動揺しても仕方ないし。まずは冷静にならないと」
「ホント動じない人ッスね...」
「ここ最近色んなことがありすぎて、慣れただけですよ。これでも十分動揺してますからね?」
三人がそんな会話をしているなか、リリスは冷静に状況を分析していた。
「結界で空間が断絶されている...とかでしょうか。長年通ってますがこんなことは初めてです...」
「まっ、その辺りを考えて脱出するのが今回のゲームなんだろうさ」魔導書はさらっと呟く。
「ゲームってどういう...。魔導書さん、もしかしなくても脱出方法知ってるよね?」
「まぁ、こんなのはちょっと調べればすぐわかるレベルだな。まぁ、そんなわけだからクリアできたら呼んでくれ、お休み...」
あまりにもマイペースな魔導書にアラタも慌てる。
「ちょっと、まだ寝るの!?待って、待って。寝るのはかまわないけど、せめて光ったままでいて」
「あいよー」
一連のやり取りを見ていたレヴィは「......閉じ込められたってのに、緊張感ないッスね」と突っ込みを入れてくる。
アラタも同じ気持ちなのかレヴィの言葉に苦笑する。
「問題としては....」
「なにか他に問題があるんですか?」
「...この部屋にはトイレがないです」
「それは困ります、乙女の一大事ですよ!?」
「ですよねぇ...。そしてドアはノブが回らないし、窓は開かない」
アラタは数秒考える素振りした後、ドアの前まで移動する。
「すいません、浅見先生。先に謝っておきますね」
「アラタ...?」急に謝罪をしたアラタの意図が掴めず首をかしげるリリス。
アラタは徒手空拳の構えをして、目を閉じて深呼吸をする。
「すぅ...はぁ...」
深呼吸をしたと思うと、目をカッ!!と見開きドアに向かって回し蹴りを打ち込む。
「セイヤァァ!」
ドゴンッ!!と大きな音が響いただけで、ドアはびくともしなかった。
「アラタ...!!一体何をしてるんですか!?」
アラタの行動にリリスは驚く。
「靴底の跡がついたけど、拭き取れば問題ないかな」
「問題ですよ!!いきなり何を!?」とセリナは問いただすが、アラタの行動の意図がわかったのか「あっ、なるほど。常識はずれな行為をっていうのを試しているのですね」と納得する。
「常識をに囚われないことが魔導って聞いたから。非常識なことをするのがここを開ける”キー“だと思ったんだけど、違うみたいだ」
「しかし、こんなことを一体誰が何のために...」
「おそらく一番の目的はアラタさんだと思うッス」
「だと思いますけど...」急に黙り込むアラタ。
「?何ですか?」黙り込むアラタにセリナは声をかける。
「僕の力を試しているってことなんでしょうけど、一週間前に転校してきたばかりで魔導の概念すらまだ、わかってないのに力を試すってどうなんでしょう?」
アラタの疑問にセリナも同じ意見のようで「確かにそれもそうですねぇ」と考え込む。
「まぁ、閉じ込められってるてことは結界の元はこの部屋にあるってことですから。多少は足掻いてみますか」
◆◆◆一時間後◆◆◆
「何もないなぁ。このままじゃあ、浅見先生達の名誉がヤバいですし...」
「そうですよ!!諦めないでもう少し探しましょうよ!!」
「......」
「おや...どうしたッスか、リリス先生?」レヴィがリリスの様子がおかしいことに気付いたようで声をかける。
「え、あっ...いえ。なんでも.,.」
リリスの様子に「まさか...」と思い、リリスに問いかけるアラタ。
「トイレに行きたい...とか?」
「あ...いえ....。あの...その..,.」
アラタの言葉にリリスは誤魔化そうとするが言葉がでない。そのまま座って黙っていたが体が震えていることに気づくアラタ。
リリスの様子から察したのか、レヴィとセリナはあせる。
「時は一刻を争いますよ!!」
「早く!!」
「不味いな...。浅見先生の教師としての名誉だけじゃなく、女性としての名誉が」
アラタはリリスに視線を向けるが我慢も限界に来ているようだった。
「...これはこれで、見てみたいッスね」
「な...なんとか、我慢しないと」
「いやいや!!風間さん、見てみたいじゃなくて!?」とすかさずアラタの突っ込みをが入る。
するとレヴィは顔を青くして「ちなみにここでお知らせッス....」と手をあげる。
「え...?」
「実は....。自分もピンチッス...」
レヴィの知らせにアラタは思わず「嘘でしょう!?」と声を出す。
「二人しておしっこ系ヒロインを狙うつもりですか!?」と突っ込むセリナ。
するとレヴィは紐をくくりつけた五円玉をとりだしてセリナに見せて「さぁ、セリナさんもこっちに来るッスよー」と催眠術をかける。
セリナは抵抗もできず「.....や、やめてぇー」と言うしかできない。
レヴィの催眠術でセリナまでもピンチな状態に。
「.....まずいな。このままだと凄いことになってしまう」
これ以上は無理だと判断したアラタは諦めて魔導書に近づく。
「おーい。魔導書さーん」
「んぁ?なんだぁ...?まだ眠いんだが...?」と魔導書は眠そうにしている。
「寝ぼけてないで、この状況を脱する方法を教えくれないかな?」
「あーん?お前なら結界の元を感じ取れるだろう?ほら、あの力だよ」
魔導書は遠回しにキングストーンの力を使うように言ってきた。
「キングストーンの力を使えってことか...。簡単に言ってくれるな」
「お前なら、あの三人に気付かれずにできるだろう...。むにゃ...」
「仕方ないか...。この状況を脱するには」
アラタは腹部に手を添えて、ゆっくりと深呼吸をして意識を集中させる。
すると、ベッドの方に異様な力を感じ取った。どうやらベッドの下に結界の元があるらしい。それに気付いたアラタは三人に「ベッドの下に結界の元が!」と声をかける。
「忍法ちゃぶ台返しベッドバージョン!!」レヴィがベッドをひっくり返しところにセリナがカメラを構える。
「魔力サーチ。魔力基点発見!!」セリナがカメラのシャッターを切るとベッドに魔方陣が浮かび上がる。
そして、メイガスモードになったリリスがライフルで結界を撃って破壊する。
そして結界が解かれると同時にアラタはドアを開けて「さぁ、行ってきてください!!」と叫ぶ。
アラタの言葉にリリス達は走って部屋を出ていった。走っていく姿をみて安心したアラタは「どうにかなったか...」と安堵する。
「はっはっはっ!!」
すると魔導書が突然笑いだし「お前良いセンスしてるよ、アラタ!私のあの言葉だけで察するとはな。確かに、あの力を使うのは常識的じゃないぜ!!」
「...それはどうも」
「お前の研究するテーマがなんなのか楽しみでならないぜ。ははは!」
「ふむ....。テーマか....」
◆◆◆◆◆◆◆◆
場所は変わり、校舎の屋根。そこには聖に似た少女アリンとビブリア学園長がいた。
「.....!!あっ.....」
「おや...その様子だと結界は破られたようだね」と学園長は誇らしげに笑う。
「難しいのね...。微かにだけど魔力の反応があったわ。それで脱出したのね」
「ふふっ。だから言っただろう、アリン君。アラタ君は一筋縄では行かないって」
「えぇ...そのようね」
「彼は悪の魔導師となり、魔王候補。君の番になるのか。それとも...」
黙り込む学園長にアリンは聞き返す「...それとも?」
アリンの言葉に学園長は答えることはなく、不適な笑みを浮かべるだけだった。
スピンオフ作品トリニティ-リヴィジョン-元に書いた作品も書き初めたので、よろしければこちらの作品もどうぞ。下にリンクを貼っておきます。
https://syosetu.org/novel/227192/