元英雄が紡ぐ物語   作:因幡の黒兎。

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ヘーイ、皆々様! 今回のSSは前編後編に分けてお送りしたしまーす!

今回のヒロインは二人なのでそれくらい許してね?

皆さんは忘れてるかも知れませんが、『豊饒の女主人』には()暗殺者と()賞金稼ぎが居ましたよねぇ?

そして執行人も一人。

三人は今日、闇に満ちたオラリオに降り立ちます。

ブラッドな夜を…お楽しみ下さいませ。




ちょいグロ演出が苦手ならブラウザバックを! 人によっては胸糞悪い会話が含まれてるんで!!!

タイトルでわかるででしょうけど、クロエ&ルノア編です!




SS 黒猫と黒拳。月夜の執行人を添えて 前編

アオイ「チッ。また嫌な噂が流れて来やがったなぁ…」

 

ルノア「流石にこれは…」

 

クロエ「見逃せないニャ…」

 

 

裏社会にて名を上げている3人は、とある噂を耳にし顔をしかめていた。

 

その噂とは…

 

 

アオイ「女性の拉致、売買って…胸糞悪ぃ事件が起きてるもんだなぁ。おい…」

 

 

酔っ払った奴等が話していたのを聞き、アオイ達だけじゃなく店に来ていた客の皆も気分を害されていた。

 

 

アオイ「そもそも、何の為にオラリオは奴隷制度禁止してるんだよ…」

 

クロエ「アイツ等、絞めるかニャァ~?」

 

ルノア「いや、殴ろうよ」

 

アオイ「…殺るか」

 

 

店の一角、そこにドス黒いオーラが溜まっていた。

 

 

アオイ「アイツ等が会計を終えた後、ここから少し離れたら情報入手するつもりだけど他に提案ある?」

 

ルノア「異議無し」

 

クロエ「ミャーも無いニャ」

 

アオイ「OK。久しぶりに執行人復活だ…!」

 

 

今は下品に笑ってろ。…どうせ、もうすぐ―――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

▽ ▽ ▽ ▽ ▽

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

男A「ギャハハッ! いやァ~、たったの五人でこんなに金を貰えるなんてなぁ!!!」

 

男B「おいおい、声が大きいぞ!」

 

男C「それはお前もだろぉ!?」

 

 

月明かりも射さない路地裏を千鳥足で抜けて行く男達。完全に酒に呑まれており、周りが見えていないようだ。

 

 

男A「なぁなぁ、前に去れって来た女居ただろぉ? アイツ、まだ売れ残ってるらしいぜ!」

 

男C「マジ!? あんな上玉なのにかぁ?」

 

男A「だから俺、買おうか迷ってんだよなぁ~!」

 

男B「ズリィぞ! 俺にもヤらせろよ!」

 

男A「えぇー…。なら自分で買えよ!」

 

男C「俺は口使いてぇ~」

 

男B「なら、俺は後ろだな! それで購入者はぁ~?」

 

男A「前の初めて奪ってやるぜぇー!!!」

 

 

 

…遮音結界も広げたし、人払いも完璧。二人もスタンバイ完了。

 

さぁ~て、ゴミは片付けなきゃなぁ~?

 

 

?「…そこのお兄さん方」

 

男A「あぁ? 誰だぁ~?」

 

 

男達の前に、黒いローブを羽織った男が現れた。男は軽く会釈をし、話を切り出した。

 

 

?「…(わたくし)はとある商会を営んで居る者でございます」

 

男B「そんな野郎が何の用だよ!」

 

?「簡単でございます。…少し、美味しいお仕事の提案をさせて頂こうかと思いまして」

 

男C「美味しい仕事だぁ?」

 

男A「どんな話だよ」

 

?「ふふっ…貴殿方が誘拐していた女性達。彼女等が軟禁されている場所を教えて頂きたいのです」

 

男B「何でだよ!」

 

?「彼等は私達の商売仇。どんな方法を使ってでも潰したいと思っている程に憎んで居るのでございます」

 

男B「それを教えて、俺達にどんなメリットがあるんだよ!」

 

?「そうですねぇ…」

 

 

男は大きな袋を男達の前に置くように投げた。

 

その時、まるで金属が擦れるような『ジャリッ』と言った音がした。

 

 

男C「何だよそれ?」

 

?「ご自身で確認なさって下さいませ。…決して、後悔するものでは無いですから」

 

男A「ほぉ~! どれどれ~?」

 

男B「おい待て! 何かしらの罠かもしれないぞ!」

 

?「ご安心を。これは私が交渉の為に準備した品物、大切な交渉相手を傷付ける様な事は致しません」

 

男B「証拠が無いだろ!」

 

?「はぁ…ならば私が開けます。それで宜しいでしょうか?」

 

男B「…わかった」

 

 

黒ローブの男は、袋の口を結んでいたリボンをほどき開く。

 

 

男A、B、C「なっ!?」

 

?「ご自身で確認なさった方が、楽しみが増えたのでは無いのでしょうか?」

 

 

開かれた袋に入っていた物は…

 

 

 

男A「こっ、これ! 偽物じゃ無いだろうなぁ!?」

 

?「正真正銘、本物にてございます」

 

 

袋から溢れ出る金色の光。金銀財宝、それこそ…

 

 

?「売れば一生遊んで暮らせるでしょう」

 

男B「すげぇ…」

 

?「これを、3人分準備しております。…どうでしょうか、引き受けますかね?」

 

男C「…本当に良いのか?」

 

?「えぇ。構いませんが…もしかして足りませんか?」

 

男A「いや、充分だ! ここだっ、女を売ってた場所!」

 

 

渡された手紙。封を解き、中の手紙に目を通す。

 

 

?「…あってそうだな」

 

 

そう言うと、男は大きな袋をもう二つ。男達の足元に投げた。

 

 

?「約束の物でございます」

 

男B「うっひょぉ!!!」

 

男C「これで働かねぇで済むぞぉ!!!」

 

 

乱暴に開けた袋の中の金をばら撒き、下品に笑う男達。

 

 

そんな姿を見ながらローブの男はニタァと口端を上げて三日月の様な笑みを浮かべた。

 

 

?「…ククッ」

 

 

ローブの男はゆっくりと男達に近付き、こう言った。

 

 

?「もっと、欲しく無いですか?」

 

男B「もっとあるのか!?」

 

?「えぇ。もう1つ、頼みを叶えて頂けるのならば」

 

男C「やるに決まってるだろ!」

 

男A「何をすれば良いんだ!?」

 

 

食い付く男達。ローブの男は口元を緩めてこう言った。

 

 

?「伝言を頼みたいのです」

 

男A「伝言? 誰にだ?」

 

?「…それはですね――――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――『厳しい裁きを』って、地獄の閻魔様に伝えな。生きる価値も無い蛆虫共が」

 

 

男A「え…」

 

 

男達は疑問に思った。何を言っているのだろうと。

 

だが、その意味はすぐに理解できた。

 

 

男B「ギヤャァァアァァァアァ!!!?」

 

男C「ガァァアァ!?!!」

 

 

急に両隣の二人が悲鳴を上げながら倒れたのだ。

 

男の一人は、腕が普通は曲がらない方向にへし折られている。

 

もう一人は、顔を真っ青にしながら口を押さえて泡を吹いている。

 

 

男A「…え?」

 

 

男はもう1つ、疑問に思った。

 

 

 

どうして、視界が()()()()()()()()()と。

 

答えは簡単。

 

 

 

?「ククッ。じゃ、お休み~♪」

 

 

身体を文字()()()()に斬られたのだ。

 

 

ゆっくりと視界が暗くなる。最後に男が見たのは…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

暗闇の中で赤く染まった鎌を担いで不敵な笑みを浮かべている少年の姿だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

▽ ▽ ▽ ▽ ▽

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アオイ「いやぁ~、熱かったぁ~」

 

 

黒いローブを脱ぎ捨てて、首を鳴らす。

 

 

アオイ「だが、ここまでのクズ野郎は中々見ねぇな」

 

 

真っ二つになった男の骸を眺めながら、鎌を構え直す。

 

 

アオイ「さ~て、味方の一人が死んだけどぉ~…どーゆー気分?」

 

 

起き上がる事が出来ずに横で見ている事しか出来なかった男二人に話し掛ける。

 

 

アオイ「流石はルノアとクロエ。片方は肩を外すの同時に脳を揺らして動けなくし、もう片方は麻酔毒で意識が途切れる寸前まで追いやる何てねぇ~」

 

 

感心しながらアオイはニコッと笑った。

 

影から現れたフードを被った黒い猫と、臍の見えるシャツを着た女性に向けて。

 

 

ルノア「伊達にこう言った仕事をしてないわよ」

 

クロエ「毒の扱いは一番得意ニャ~」

 

 

地面を汚す死体にまるで気付いて居ない様な二人。血も気のせずにアオイの隣に立つ。

 

 

アオイ「ここ、この事件の大本が居る所っぽい。嘘をついてる様子は無かったし」

 

ルノア「ここって…」

 

アオイ「確か『グズリー商会』の倉庫の一角だな」

 

クロエ「どうやら地下に空間があるみたいだニャァ?」

 

アオイ「あぁ。地下に秘密の空間を作って、そこで奴隷商売ってか」

 

 

…ほんと

 

 

三人『腐ってるな(わね)(にゃ)』

 

 

苦虫を何匹も口の中で擂り潰した様な表情をして、まだ生きている二人の男に目をやる。

 

 

アオイ「さぁ~て、楽しい楽しいお話(拷問)のお時間だぁ~♪ …どんな玩具にしてやろうか?」

 

クロエ「にゃっふっふ~、丁度試したかった毒があるのニャ」

 

ルノア「拷問の前に移動が先でしょうが。…後、()()()()()もね」

 

アオイ「わかってらい」

 

 

地面に広がる血が、空に浮かぶ上弦の月を映し出す。

 

 

月は隠されたものを照らし出す力があると言われてる。

 

 

さて、倒れる二人の目に映ったのは三人の男女か…

 

 

はたまた、三匹の化け物なのか。

 

 

それを知る者は―――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

       ザクッ……ビチャッ…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

      ―――もう居ない

 

 

 

 

   「あ~あ、もう壊れちゃったぁ~。ククッ♪」

 

 

 

 




よしよしよ~し。前編はこれで終わり~。

続きは来週ですね!

…たまには書きたいじゃん? ちょっと狂った主人公とか。…何時もだろって? うるさいでぇーす。

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