ふと気づけば芝生に倒れこんでいた。となりの鏡を見て今までの事を思い出す。
「ここどこだ~。」
「ルルイラという名前の国の最南端だ。」
アシュラが答える。へぇ~最南端か。道理であったかい。
「むにゃ・・・眠いよ~。」
「私には暑すぎるよ・・・。」
フラワがうとうとしている。瑞樹なんか溶けてそう。
「ほらほら。早く起きろよ。」
ったく世話が焼けるぜ。俺の言葉にフラワが起き上がる。
「最北端に移動しようよ。」
「最北端寒すぎだろ!行きたくね~よ。」
「ここは暑すぎんの!」
「ちょ、ちょっと二人とも落ち着いて!」
フラワの言葉で喧嘩をやめる。
アシュラが回りを見渡していった。
「これから俺達で修行をしに行く。」
「え、俺達って俺も入ってるのか?」
「私もいくの!?」
俺(と瑞樹)の言葉にアシュラがうなずく。
「イェーイ!待ってました~。」
フラワがはしゃぐ。
「これからちょうどこの道を行った先にある洞窟にて修行する。」
「え、ちょっといきなりすぎるだろ。」
「っていうかなんで私達なの?」
アシュラがフラワに目配せする。そしてフラワが言い始める。
「光君、瑞樹ちゃん。とうとつに言うけど、驚かないでね♪」
「「え?」」
「君たち二人は、人間ではない。」
フラワの口調が一気に変わる。
「「はぁ」」
「君たちは、『妖怪』なんだよ。」
「「よ、妖怪~?」」
「妖怪ってあの妖怪?」
「その妖怪以外になんかあるん?」
いつの間にかフラワの口調が元に戻っている。
「私達が妖k@&%$?」
瑞樹が異星人の言葉をしゃべってる・・・。
正直俺でもわからない、畜生この俺にもわからないことがあったのか・・・。
「『この俺にも』って言ってるけどあんた頭の回転おそいでしょ。」
「おい瑞樹勝手に人の心の中を読むな!」
まったく油断できない・・・。
けど、そういってる瑞樹だって途中から異星人の言葉をしゃべりだしてんじゃね~かよ。
「・・・とりあえず、お前たちにか・ん・た・んに説明した。分からないとかいうなよ。」
何がか・ん・た・んだよ! こっちはチンプンカンプンだぜ!!
「まぁ、覚醒すればわかるでしょ。」
「は、覚醒?」
「覚醒!カッコイイな~。」
「そう。おまえたちは妖怪の力を生かしきれてない。」
「だからね! 修行するの! 覚醒したらパワーアップするんよ!」
よく分からないがつまり強くなるということだろう。
そういえば・・・
「俺さ、姿が見えない鏡に落ちる(?)時にさ、瑞樹に落とされたんだよ。」
「わ、私はそんなことしてないわよ!」
「でも!たしかに見えたんだ。あの珍しい髪型は瑞樹だ!声も瑞樹の声だった!!」
「・・・」
「もしかしたら・・・」
どうやらフラワには心当たりがあるらしい。
「フラワどうした?」
「あのね。ここ最近いろいろな国で戦争が勃発してるの。」
「せんそ~? でもここは平和だぞ。」
「ここは私とアシュラの隠れ家なの。でも回りの国では戦争が激しく続いていた。」
「その時にとっても強大な力を持った少年が現れて、敵味方構わず殺していったの。」
殺す!? まさかフラワの口からそんな言葉が出るとは・・・
「その少年の力はそれだけじゃなかった。彼は様々な人に化けることができ、様々な声を真似ることができる。」
「そしてその少年は、他人の夢に、自分の声や姿を送ることができるの。」
他人の・・・夢に・・・自分の・・・声を・・・
「きっと光がうなされていた夢の正体は・・・」
「そう、この少年とやらが送っているんだろう。」
だれなんだ・・・この少年っていうのは・・・。」
「・・・」
「まぁそんなに固くならないでよ。」
「・・・」
「ねぇ、このケーキ、味はどう?」
「おいしいよ。」
「そっか~。でも君はもっと刺激的な味が好きでしょ?」
「また殺れるの?」
「そうだよ。今度は4人だけ。でも、とってもスパイスの効いた子供達だよ~。」
「もしかして、あの子達?」
「そう。でも、修行をするらしいよ。しばらく待たないとね。」
「え~つまんない。」
「そのあいだにシエルも修行すればいいんじゃない?」
「そうだね!そうした方が・・・」
もっと残酷に殺れるからね。
シエル君出てきましたね~。最新ペースゆっくりになるんで、ゆ~~~っくり待っててください♪