「なんだよこのタイトル! 緊張感皆無じゃねえか!」
「まぁまぁ光君落ち着いて。怪談の鉄則として怖くないと思わせてやっぱり怖かったテクニックがあるんだよ。」
「なんだよそれ! そのまんまじゃねえか! しかもこれからなんか怖いことあんの! ねぇ!」
「もう静かにしてよ。うっさいな~。イカのくせに」
「誰がイカじゃ誰が!」
「お前だよコウイカ。」
「・・・修行。」
俺と瑞樹の間に現れたアシュラが静かに言い放つ。威圧的だが身長が俺の方が高いのでそんなに怖くない(笑)
「・・・アシュラって身長何センチ?」
「・・・地獄での修行の方がいいか?」
「すいませんでした!」
もう瑞樹とフラワが仲良く洞窟へ向かっている。後を追うようにして俺とアシュラも向かう。
「洞窟っぽいな。」
「暗いね~。」
「こういうしめった感好き。癒される~。」
「・・・。」
これが俺たちの洞窟に対する感想。アシュラもフラワも初めてらしい。
あ、ちなみに一番上から俺、フラワ、瑞樹、アシュラだからな。分かった奴は林檎アメ(作者)だ。
なんにもないって感じの洞窟。ダンジョンよろしくモンスターもいないし。修行ってなにすんだよと思った読者の諸君。その質問に対しては後々な。
「修行ってなにすんの?」
「後々わかるよ。」
今さっきの思ったことををリプレイする女子二人。
「ここの奥には大きなドーム状の水晶がある。それがどうだというわけでもないが。」
「とりあえず、これは修行という名の水晶観光ツアーなのでそんなに危険じゃないと思うよ? たぶん。」
「修行の意味ってないよね・・・?」
「修行というよりお前らの力を詳しく調べるための」
「観光ツアーなんです!」
どうやらフラワは観光ツアーに(無理やりでも)したいらしい。
「ねえもう洞窟に入ったシーンだけでかなり行使ってない?」
「お前・・・リアルな話すんなよ。フィクションだぞこれ。」
「お前もな。」
「ほら進むぞ。」
進んでからのことは省略!(省略しすぎだ! by瑞樹)
ここの洞窟の最奥地にやってまいりました~。
「うっわでっけ~。」
「こういう水晶がある洞窟は、この世界で、大体20個?」
最後の?が気になったがいいだろう。気にしないでやる。
「で、この水晶ってなんか意味あんの?」
「この水晶は触れたものの覚醒後の姿を映し出す。こんなふうにな。」
そういってアシュラが水晶に触れる。その瞬間。水晶にうつるアシュラの姿が変わった!
「これは・・・九尾か?」
「そう! アシュラの覚醒後は九尾なんよ! ちなみにうちは覚醒せんからなんにも変わらんのやけどな・・・」
「じゃあ私はなんだろう・・・」
今度は瑞樹が触れる。すると水晶の中の瑞樹が水色に輝き、その輝きの中に下半身が魚で上半身が人間の姿が映し出されてる。
「私は・・・人魚かな?」
「次は俺だな!」
俺が触れた途端。水晶の中の俺から赤い炎が噴き出てその中で変化しているのが分かる。身体は犬みたいだが翼が生えている。ドラゴンの翼。
その姿を認めたとたん、水晶に亀裂が走る!
「そんなこともあるのかっ・・・! いったん逃げるぞ!」
「言われなくても! その! つもりだ!」
土砂降りの雨のように降ってくる水晶の破片から逃げながら俺たちは走った。
洞窟から皆出てきたところで洞窟の入り口が崩れた。
「マジで・・・修行・・・だったぜ・・・。」
「走るのは・・・苦手・・・。」
くたくたになっている俺たちとは反対に、アシュラとフラワはケロッとした顔で告げる。
「「おもしろかったな(ね)」」
「「はぁぁぁぁ!?」」
・・・こいつらの感性に付き合うにはもっと修行が必要だな。ハハハ。やれる気がしねえ!
「準備はいい?」
「いつでもいいよ。」
「あの四人が来たら全力でおもてなしするんだよ?」
「僕なりの最上級のおもてなしをするから安心してて。」
「そっか。いい結果を期待してるよ。」
通話が切れる。
「・・・期待してるよ。僕をこの悪夢から解き放てるかい?」
悪夢ってなんなんでしょうね~^w^ 光君。がんばってください(二重の意味で)