蓮子は天才と呼ばれるにふさわしい人間だった。18という若さで博士号を取得している。この世界においてもやはり博士は学位のうち最上級である。課程博士ではなく論文博士である。
超統一物理学先行で最近ハマってるのは超弦理論とガイア理論である。
因みにだが、博士をとったテーマは
「万物の理論での基本相互作用における超弦理論について。主に何次元構成であれば構築可能か。」
という内容であり、現代の地球においてはこの問題は解決されている。
(超対称性を用いて拡張された超弦理論は、この問題も解決しており、S行列のユニタリ性などから26次元の理論であれば矛盾無く構築可能であることが示されている。)
しかしながら蓮子がいる世界ではこの考えは画期的であったと言えるだろう。
連子がいる世界は現代物理学よりも、非現実的な化学、現代で言うならば魔法や錬金術のようなものに特化している。
(現代物理学のように観測できないものは存在しないものとすることになっているがしかし、観測できないが存在するとするものも少なからず存在している。)
魔法や錬金術のようなものは進んだ化学のひとつである。箒にまたがってなんでも盗っていくような金髪の帽子をかぶった魔女のように、この世界では人は空を飛ぶことがある。
これは化学的に証明できるものである。
この世界の道路やビルには電気を帯びてコイルのようになっている。
それに対して磁力を持った物(例えば箒とする)を乗せることによってコイルガンのようにどこにも接触せずに高速で移動することが可能である。
また、この世界の住人は超小型コンピュータをインプラントしており、思考により電力を調節することで前後左右上下することが出来るのである。
現代人からしたら全くわからないことだが、この世界の住人にとってはそれが当たり前のことであり、逆に言えばこの世界の住人にとってこの世界は摩訶不思議なものであるだろう。
蓮子は箒を好まない。歩くのだ。自分の足を使う。それは周りを確認したり、新たな発見をするためであり、また自分の体を動かすためでもある。
そして、目を使うためでもあるのだ。
もうひとつ、彼女はこういうだろう。
「淑女は空は飛ばないわ。」
的を得ている。
蓮子は古風だと言われるかもしれないが実際そんなことは無い。ただひとによってはそう感じるだろうが蓮子は人間が元々人間らしく生活していた頃を大切にし、文化的で且つ健康的で最低限度の生活を大切にしている。
(決して憲法25条ではない。何がなんでもないのだ。)
人間らしくあるために本を読み、人間らしくあるために会話をして、人間らしくあるために目を使い、人間らしくあるために歩くのだ。それは淑女らしくあるためである。
人間らしくというのは難しいことだが、現代の人間は携帯を弄り、他人と会話する時はSNSをつかうというのは少なくとも人間らしくはないと蓮子は思っている。
「蓮子?あなたはリアリズムが過ぎると思うわ?」
「何を?失礼な!じゃあメリー、貴方はなんなのよ!」
「私?私はアイディアリストよ!」
「このユートピアンめ!」
「やっぱりリアリストじゃない!」
文章中からわかるとおり蓮子がいる世界は地球ではなく、地球にとてつもなくめちゃくちゃちょー似てる別の銀河系の中のよく似た太陽系のなかの中ぐらいの恒星から3番目の所にある水や緑に溢れ、生物が当たり前のように過ごせる惑星がある世界で、蓮子はそこの日本によく似た国の1人の市民です。
人間によく似た二足歩行の生物であり、コミュニケーションを取ることができます。喜怒哀楽といった感情も排泄も食事も当たり前のようにできます。
それに加えてこの世界では化学は魔法や錬金術のようなものとして捉えられています。
こういう設定もいずれ詳しく。