ハンターさんオラリオへ   作:ガイジ・ジーガ

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モチベーションがまだあるうちに書くんだよ私ィ!


2ndG

「さて、僕とブニくんの出会った経緯を大雑把にまとめると……」

 

 

 

 

 

・小腹が減ったハンター売店に寄る。

 

・そこはヘスティアがバイトしてるじゃが丸くんの売店。

 

・ヴァリスなる通貨を持ってないハンター、黄金の欠片を変わりに出す。

 

・大変嬉しいが、とてもではないが受け取れないと慌てるヘスティア。

 

・「これくらいしか金目のものがない」と、言葉が理解される訳でもなくついそう言うハンター。

 

・「え?色々と禍々しいけど、そんな立派な装備をしているのに冒険者じゃないのかい?」と返すヘスティア。

 

・「私の言語が理解できるのか?」

 

・「オゥイエ」

 

・「やったぜ」

 

 

 

 

「以上!」

「いや大雑把すぎぃ!」

「分かりやすくていいじゃないか!それとこの後はファミリアに入ってくれってブニくんに土下座したよ!ついでに通訳がいないと君も困るだろうって言って足に縋り付いて泣き喚いたぜ!」

「ヘスティアァッ!何やってんのよヘスティアァッ!私恥ずかしいわよ!」

 

何とも騒がしい会話だ。しかしながら楽しそうだからヨシ!ハンターことブニはそう思いながら、自身のノートにヘファイストスの情報を書き込む。『赤い髪の男装の麗人ヘファイストス。鍛冶の神であるが、神ヘスティアと話している時は何だかポンコツ臭がする』。

 

「はぁっ…はぁっ……貴女がまともに説明する気がないという事が良く分かったわ……」

「まぁまぁ、あくまで出会った経緯だけだよ大雑把なのは。……ここからは本当に真面目に話すよ」

「……!」

 

いきなり雰囲気が変わったヘスティアに驚くヘファイストス…とブニ。

 

「いや何で君も驚くんだい?」

「先程まで巫山戯ていたのに、いきなり雰囲気が強力な大型モンスターと遭遇した時みたいに変わるからですよ」

「それだけ真面目な話しだからだよ。君だってフワフワクイナを見付ければ真面目になるだろう?」

「なるほど。でもそんなに雰囲気変えると、相手が風邪引きますよ?」

「う、うるさいぞブニくん!いいじゃないか久しぶりにヘファイストスに会えたんだから!」

「……あの、早く話しを進めてくれない?」

「ハッ!……んん゛っ、ごめんよヘファイストス。ここから先はブニくんのスキルの話しになるからね」

「……それ、本当に私に話していいの?」

 

怪訝な表情で聞き返すヘファイストスに、ヘスティアは頷いた。これが他の神であるならば、きっと話す事はなかっただろう。……いや、どうだろうか。少なくともミアハとタケミカヅチの二人には普通に話しそうである。

 

「ブニくんを眷族にした時に発現したスキルにこういったものがあるんだ」

 

スキル:大陸移動(ワールドツアー)

翼竜を使い、オラリオと新大陸を行き来する事ができる。ただし狩猟中は使用不可能。神ヘスティアの神血(イコル)を受け入れた新大陸のハンターは全員が使用可能。

 

「言ってしまえばブニくん一人…いや、僕の眷族になった新大陸のハンター一人いれば、いつでも異世界に行く事ができるスキルだよ」

「……これ、本当なの…?」

「嘘じゃないさ。それにヘファイストスなら僕とブニくんの装備を見れば、オラリオで作られたものじゃないって分かるだろ?」

「……ええ、嫌というほどに分かるわ」

 

信じられないが、認めるしかない。それがヘファイストスの出した答えだ。ここまでモンスターの素材をふんだんに使うというのは、到底ドロップだけで作れるものではない。言ってしまえば、“モンスターの死体が残っていなければ作る事はおろか、現在のオラリオの加工技術では再現不可能”なのだ。きっとヘスティアのいう異世界では、モンスターは死亡しても灰にならないのだ。だからこそモンスターの素材を活かした武具を作る事ができると。

 

「………………」

 

それはそれとして、鍛冶神であるヘファイストスには悔しいものがある。例え素材があってもここにある鍛冶道具だけでは作れない。自分が本気を出せば別かもしれないが、それでもヘスティアが現在装備している武具全てを再現するには相当な労力と時間が必要だろう。下界に降りている状態では尚更だ。

 

「あー…そんなにまじまじと見られると、流石にちょっと照れるぜヘファイストス」

「主神ヘスティア、多分武具を見ているのだと思いますが」

「………………。知ってるよそんなコト」

「拗ねないで下さいよ。こんがり肉食べます?」

「ブニくん僕の事バカにしてるよね?ルナティックアローで射るよ?ゴールドルナシリーズでも攻撃力特化してるからね?痛いじゃ済まないからね?」

「ドラゴン装備は確かに龍属性に弱い。でも私に勝てるとでもお思いで?」

 

ブチッ

 

「やってやろうじゃねぇかコノヤロウ!!!」

「ちょっ、私の部屋で暴れないでくれる!?」

 

 

 

 

 

 

―――――――――

 

 

 

 

 

 

「それにしても本当に凄いわ!弓を中折りにする発想だけでなく、放った矢に魔剣のような属性も持たせるなんて!というかこの矢筒は何なの?いくらでも矢が出てくるんだけど?矢というより短槍みたいな大きさだけど」

「ごめんよヘファイストス、その矢筒に関しては全く分からない。もうそういうマジックアイテムって事で納得してくれ」

「貴方の持っている武器も凄いわね!ガンランスだったかしら?こんなのもう小型の大砲じゃない!頑丈さもそうだけど、これを作ろうと発想した子に是非とも会ってみたいわ!」

「oh...」

 

キャーキャー言いながらヘスティアとブニの武器を見るヘファイストス。先程とは違い、その姿は正に新しい玩具を与えられた子供そのものである。

 

「主神ヘスティア、神ヘファイストスとはこのような残念な方なのですか?」

「うーん…多分武具関連では残念になるんじゃないかな?ヘファイストス、どうせだし僕のゴールドルナシリーズ見るかい?あとついでにスリンガーっていうのもあるんだけど」

「見せなさい!というか見せてお願い!」

 

ブニはノートに付け足した。『鍛冶神ヘファイストスは武具を前にすると残念美人になる』と。

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