さぁ投稿するぞ!となった時にデータが全部飛んで心が暫く折れてしまっていました。
元々の話の内容と全く違うのだけは確か。
まぁそんなこたぁどうだってええねん!可能ならば早く投稿しないとアーマードコアに小説を書く時間を取られてしまう!早く筆を進めるんだよ私ぃ!
日が暮れるどころか翌日の更に夜になってからヘスティアとブニは開放された。ヘファイストスだけでなく団員達も一緒に見てしまったのが悪かったのだろう。そして疲れ切ってゲッソリしている二人をヘファイストスは見て、流石に申し訳ないと思って解放した。団員達からまだ見せてくれ!せめてその装備を置いていってくれ!等ふざけた事を言う輩がいたが、無視してさっさと出て行った。
「おぉう……朝日が眩しいぜ……」
「…流石に腹が減りましたね」
二人の腹からまるでイビルジョーの咆哮が如き音が響いた。こんがり肉を食べれば直ぐに満腹になるが、どうせならアステラやセリエナの料理長が作るような旨い飯が食べたい。幸いにもノヴァクリスタルをヘファイストスがかなりの高値で買い取ってくれたので、懐にはかなり余裕がある。暴飲暴食しても一年以上は持つであろう大金だ。
「うーん…何処か美味しい飲食店は……」
キョロキョロと周りを見渡すヘスティア。ブニはオラリオの文字は勉強中なため、残念ながら読む事がまだできない。時間をかければ一文字ずつ読めない事もないが、そんな事をしていれば朝日が顔を出して、再び引っ込めるくらいには時間がかかるだろう。
「……お」
ヘスティアは《豊穣の女主人》を見付けた。ブニと出会う前のじゃが丸くんを売っていたあの時では到底入る事ができなかったが、今ならばそんな悩みもない。食事量の多い冒険者も満足できる量で味も旨いのならば、自分とブニの胃袋もきっと満足させてくれる筈だ。
今日はここにしよう。そう決めたヘスティアはブニへと伝え、一度ホームの廃教会へと戻って着替え(重ね着)てから向かう事にした。
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現在豊穣の女主人では、団体客の皆様であるロキファミリアの対応で大忙しだったが、ようやく一段落ついたのだが、それも束の間、店のドアを開ける音が聞こえた。一息つこうと思ってたのにと苛立つが、相手は金を落とすお客様。きちんと丁寧な対応をせねばなるまい。
「いらっしゃいま……せ……」
ただし、それは想定の範囲内のお客様とする。
「と、とんでもねぇ成金と一人でに動く鉄の人形が来たニャ…!」
アーニャが驚愕の表情でつい口に出てしまった。さて、ヘスティアとブニは着替え(重ね着)て豊穣の女主人に来た訳だが、ここで二人の格好を説明しよう。ヘスティアはフルドレスシリーズで金色の装飾が施された白いタキシードのようなキラキラした格好であり、ブニは何故かアーティアシリーズである。もう一度言おう、アーティアシリーズである。何故か歩く度にガチョンガチョン音がするし、動く度に駆動音がする。モンハン界ではこのような事はなかったが、これも世界が違う影響だろう。ちなみに店にいた者達は聞いた事のない音に全員が二人を見て驚愕の表情で固まっている。
「ほらブニくん!やっぱり僕の言う通りじゃないか!もっとちゃんとした格好がいいって!皆驚いているよ!」
「■■■■■■■。……■■■、■■■■■■■?」(やはりアーティアではマズかったか。……しかし、驚いているのは神ヘスティアも原因では?)
「いやまぁ僕も原因だけど、間違いなくほぼキミだからね?」
しかもブニの声もどういう訳かノイズ混じりの謎言語(モンハン語)となっており、よりロボット感が出ている。
(え?ヘスティア?ヘスティアなの?え?え?何がどうなってそんな立派に?あと鉄の人形の格好をした彼は何なの?魂が正に大自然っていう感じで光り輝きすぎて目が痛いんだけど)
シル・フローヴァの中身ことフレイアはブニの魂に逆にダメージを受ける始末。
「はっ?えっ?ど、どちっ、ドチビィィィィィっ!!!?」
そして驚愕するロキ。豊穣の女主人は瞬く間に混沌に呻く事になった。
「うん?ああ、なんだロキか。どうしたんだい、そんなプケプケが撃龍槍を食らったような顔をして」
「何やその訳わからん例えは!?てか何やねんその格好⁉あと隣の奴ゥ!」
「これかい?これはフルドレスといって、まぁちょっとしたチケットと交換できる衣装さ。あと隣の彼は僕の眷族だぜ」
ドヤ顔でポーズを披露するヘスティア。それにイラッと来たロキは「ドチビのくせにぃぃ!」と飛び掛かった。いつもならロキがヘスティアの頬を引っ張って取っ組み合いになり、ヘスティアの胸で精神的なダメージを受けて終わるのだが、残念ながら今ここにいるヘスティアはハンターである。ヒョイっ、と最小限の動きだけで回避し、そのままロキを組伏せてしまった。
「へっ?」
「ふっ、今までの僕とは違うんだよロキ」
渾身のドヤ顔のヘスティア。ロキは何が起きたのか少しの間ポカンとしてしまったが、理解するや否や釣り上げられたガノトトスのように暴れるが、ハンターとなったヘスティアの膂力の前のではびくともしない。
「ぐおおお!離せやドチビのくせにぃぃぃぃぃ!いや力強すぎひん⁉」
「まるで赤子のような力だねぇロキ。よいしょっと」
「ぐえっ⁉」
ヘスティアはそのままロキの上に座り込むと、高笑いを始めた。尚、ヘスティアの格好はフルドレスではあるが、中身はゴールドルナシリーズのままなので…
「かひゅっ……こひゅっ……ぉ、おもっ、たっ……ひゅぅっ…!」
ロキが呼吸困難になるのも致し方なしである。ブニはブニで頑張って覚えた拙いオラリオの言語で「ニメイ……おネガい…します」と偶然一番近くにいたアーニャに話しかけており、アーニャはアーニャで「聞き取りづらいけどこいつ喋るニャッ⁉」と驚愕しつつも席に案内した。
早速ブニはメニュー表を手に取りにらめっこを始める。しかしやはり読めない。文字に関してはまだまだ勉強不足。もういっその事全部頼んでしまおうか。大丈夫、ハンターとなったヘスティアと一緒に食べればいける筈だ。
「メニュー……ゼンブ……クダさい」
この台詞と共に大量のヴァリスが入った大きな袋をカウンターに置き、店主ことミア・グラントを見る。ミアは少しばかり呆けてしまったが、直ぐに笑みを浮かべると「あんた達大仕事だよ!さっさと動きな!」と店員達に指示を出して自分も料理を作る。これは期待できそうだ。ブニはそう思ってアーティアの下で笑みを浮かべた。
「とりあえずこれでも飲んで待ってな!」
ドンと置かれたのは酒。ブニ…というよりハンターはどんだけ強い酒でも9杯は問題なく飲み干す事ができるが、10杯目を飲んで立ち上がるとグロッキー状態になる。とは言えその場で暫く動かなければ直ぐに復活する恐ろしい回復力なため、実質ザルとでも言えよう。もしくは誰かと会話しても一瞬で復活する。だが逆にどれだけ弱い酒でも10杯飲んで立ち上がるとグロッキー状態になるのは摩訶不思議だ。
「よいしょっと」
ロキをボコして満足したのか、ヘスティアはブニの横に腰掛け、酒の入ったジョッキを手に取るとブニに向けて笑みを浮かべる。
「それじゃあブニくん、かんぱーい!」
「■■■■■!」(かんぱい!)
互いにジョッキを掲げて一気に飲み干す。尚この時ブニはアーティアを外しておらず、鎧の上から飲んでいる。ハンターにとっては必須スキルである鎧の上から飲食するという行為は、ハンターではない者達から見れば驚愕ものだ。
「■■■■■■■、■■■■■?」(ところで神ヘスティア、先程の知り合いらしい赤髪の女性は?)
「大丈夫、死なない程度にボコした」
チラリと振り返れば、そこには麻痺したハンターのような動きをするロキを呆れ果てた顔で回収している冒険者達がいた。こちらの視線に気付いたのか、一人の金髪の少年が苦笑いを浮かべながらヘスティアに近付いた。
「ロキが失礼をしました。僕はロキファミリア団長のフィン・ディムナと申します。何かお詫びをしたいのですが……」
「ん?きみはロキのとこの子かい?別にお詫びなんていいよ。むしろスッキリしてるからね!」
グッと親指を立てて良い笑顔で返すヘスティアに、フィンは「そう言って頂けると助かります」と返答をして頭を下げた。それはそれとしてこのような少年が団長!?アーティアの下で驚愕の表情を浮かべていた。残念ながらブニはまだ種族の違いの見分けが微妙であり、ドワーフとパルゥムとヒューマンの違いが分からない。エルフと竜人族は手の指の数で判断できるのでいいのだが、ドワーフっぽい体格の輩はモンハン世界にもいるし、ヒューマンとパルゥムの違いって初見じゃまず分からないだろう。
恐るべしファンタジー。モンハン世界も充二分にもファンタジーなのを棚に上げて、ブニはそう思った。