…というのも原作10話の有志連合は一般的に認知されていない、秘匿された戦闘なのでサイトに投稿なんてできません。
流石にそこまでのウッカリをトビにやらせてしまうと元の物語が一気に崩れてしまい、非常に面倒くさい事になるのでご勘弁下さい。
そんなわけで、今回の動画パートはトビのウッカリ…ってか、職業病のような衝動故に撮影してしまった動画です。
当然ほぼ無修正なので、ナレーションなんて便利なモノはありません。
だから普通の小説と大差ない内容です。
…格納スペースに佇む機体に乗り込む男女が居た。
あるモノは突き動かされるように忙しく乗り込み、あるモノは覚悟が決まらぬのか只々焦っていないのか…ゆっくりと乗り込んだ。
それを見つめる者の視界もコックピットへと吸い込まれていく。
「リーダー! あのMkーⅤ、改造したんですか。
なんだかガンダムヴィダールみたいになりましたね」
「まぁな、お前も僻邪そっくりなサンドロックだな!」
「元からですよ、リーダー。
…で、あの自走砲みたいなドラッツェは?」
「あー…レンダだな、ありゃ」
「相も変らぬキャノンバカだ…」
「俺達も世紀末バカだ」
「リーダーだけですよ。
皆空気読んで真似してるんです」
「バカが移ったんだ」
「そんな…。
いや、そうかも」
他愛ない会話を交わす彼らが向かうのは、GBNという世界の命運がかかった一大イベントだ。
ブレイクデカールなる不正ツールを使うマスダイバー…その元凶を倒しに行くというチャンピオン『クジョウ・キョウヤ』と智将『ロンメル』発案の作戦だ。
「おい!誰がバカだってェ!?
キャノンいいだろ!神だろ普通!」
「はいはい…。
…おいお前らッ!丸太は持ったかァ!?」
「「「「「イエエエエアアアアアア!!!」」」」」
「いいえ、だァ「その下りもうええわ!さっさと行けェ!」だあああああああ!とっとと出撃せいッ、最低野郎共ォ!」
「…ッ!!!!」
「オゥケィ…ッ!!!」
「言われんでもッ!!」
「行くに決まってんでしょッ!!」
「さっさと行かせろや、ウザいんだよ!」
「コイツの初披露がこぉーんな大仕事とはッ!
とんでもねえ僥倖だぜぇ!」
各機、宇宙空間へと飛び出した!
…ここの7機だけではない、チャンピオンによって集められた上位ランカー他大人数のガンプラが空へと飛び出していた。
彼らを吐き出したゲートは直後、彼らを切り離すように閉じた。
「お前ら!今このエリアを封鎖したらしい!
死んだらリスボンなんて甘い考えは捨てて、死ぬ気で生き残って戦えィ!マス共をぶっ壊し続けろォォォオッ!」
「「「「「おうッ!!!」」」」」
リーダー―――エクハザールの怒号に、それ以上の声量で返すフォース『ロッテンアイアン』の精鋭『錆鋼鉄の七人』たち。
そしてマスダイバーの軍勢が姿を見せる!
「来たぞ!ぶっ潰せェ!」
エクハザールの合図の元に、錆鋼鉄達が弾幕を形成する!
撮影者―――トビもまたアンダーにバヨネットライフル2丁をそれぞれ右左の手に持ち、碌に狙いも付けず乱射した。
どうせこの数、狙うだけ野暮だ。
それにどうせ奴ら再生する…只の射撃など豆鉄砲にも届かんだろう。
「…足止めにゃ、なってくれよッ!」
祈りの様な一言は果たして…。
「…!」
イプシロンのアンジウィング・フェネクスワルツティスアが翼を羽ばたかせ、光の粒――フォトン・トルピートを広範囲に散布した!
マスダイバーのガンプラは無数の光子魚雷の直撃を食らい、何機かは完全に…またはコックピットを破壊されて大爆発した。
「…何でもアリか、彼は」
「チャンプに言われちゃあな…。
―――だが第一陣は乗り越えられそうだ…前線を押し上げるッ!」
そう言って、エクハザールは改造MkーⅤのブースターを吹かした。
つられて他のフォースメンバーも一気に前進した!
「おい!暴走族!俺の獲物はとっておけよ!」
彼らを追いかけるタイガーウルフから通信が入った。
「ギャハハ!そらどーだろーなぁ!
手前ら、食い潰せ!」
MkーⅤは更に出力を上げて、大型ブレードと一体化したライフルから弾を吐き出す。
肉薄する敵はブレードで断ち切る、または、オリジナルの左手一体型シールドの大型クローで握りつぶした。
「僕だってェ!」
トビもバヨネットライフルで弾幕を張りながらマスダイバーの群れに急接近し、銃剣で的確にコックピットを切り裂いた。
再び乱射に移るものの、相手もかなり肉薄している。
銃では間合い的に分が悪いため、背中にマウントしたGNブレードを手に持つ。
この独特な形状は、かつて古代エジプトで使われた“ケペシュ”という曲剣をモチーフにしている。
曲がった刀身は斬るだけではない、引っ掛けて引き寄せる事にも使用できる。
「ぅおおおらッ!」
引き寄せる前にミンチドリルニーを展開し、その先端へ引き寄せてまたコックピットを粉砕した!
その背後でも、イプシロンが超大型ビームライフルで一掃し、ショーセーが爆弾を仕込んだクナイで完全爆破、ウニとレンダが射撃・砲撃で牽制し、ノヴェン太がΞガンダムと一体化したドッゴーラオルムで戦場を荒らしまわっていた。
同時期に、シャフリヤールとタイガーウルフの必殺技が炸裂した!
「今だ、突入する!」
チャンピオンがロッテンアイアンやビルドダイバーズ他数名を引き連れて資源衛星内へ突入…しかし入り口に差し掛かった時、丁度出てきたマスダイバーの増援と鉢合わせてしまった!
「何!」
「どけェ!」
エクハザールが真上より奇襲を掛け1体を射撃ですっ飛ばし、もう1体をクローで握りつぶした!
「チャンプ、アンタは先に行ってくれ!」
「すまない…。
行くぞ!」
チャンピオンとランディ、そしてリクとアヤメの突入を見届け、再度正面を向く。
「…これじゃ、負ける戦争かな?」
「違うでしょ、リーダー。
負けた状態で勝つんだよ!」
「なるほ。
じゃあチャンプ達が勝つまで負け続けるぞ…ッ!」
「ったく!どうした最初の勢いは!?
もうくたばりそうか?リーダー!」
「…んなわけねえだルルォ!?、キャノンバカが!
コッチはなあ!テメェと違ってよおぉ!、一撃一撃を考えてるんだよッ!」
「近接で何言ってやがる…俺より楽だろうが!」
「自分のポリシーも貫けないかぁ!?」
「お前に言われたかないわ!」
口喧嘩をしながら確実にマスダイバーを倒していくあたり、一応プロなのだろう。
「おおおおおおおおッ!!」
トビも相変わらずGNケペシュで敵を切り刻む。
最後にミンチドリルニーによるコックピット粉砕で片付け、次の獲物を探す。
「なんだあのタイタス…肩の縮尺可笑しいぞ!」
目線の先には、肩が肥大化したタイタスとソレに苦戦するタイガーウルフとシャフリヤールがいた。
「あの2人が苦戦って!…ったく、デカいだけじゃねえのかよ!」
兎にも角にも不味い状況だ。
トビはガンプラのブースターを吹かして援護に向かった。
「ぶっ壊れろ!タコ焼き野郎!」
タイタスの真上から迫り、GNケペシュを振り下ろす…が、ブレイクデカールで強化された装甲は刃を通さなかった。
加えてGNケペシュも破損してしまう。
「あぁ?なんだぁ…てめえ」
「お前に名乗る名前なんかない、クソッタレ。
後そのタコ焼き仕舞えよ、ウザいんだよ」
「言ってくれるじゃねぇか…追加ボーナスもねえ雑魚のくせによォ!」
タイタスが物凄いスピードで迫ってきた!
「いくら早くても…!」
猛スピードの突撃をトビは紙一重で躱す。
「進路さえわかれば!」
「それはどうかなァ!」
「ッ!?」
再びタイタスが折り返し…今度は背後から迫ってきた!
「ヒャッハハハ!背後じゃタイミングも分からねえだろ!」
「テメエ、その喋り方止めろよ…」
背後からの突撃にも、トビはスラスターで機体を動かしつつ、バヨネットライフルを持ち銃剣でタイタスの拳を受け流した!
「被るんだよ、リーダーと…!」
「チョコマカ避けてんじゃねえ!」
「ZEROシステム、起動…!」
トビのコックピット内で、「ピピピピピピ…」という音が鳴り響く。
「どうした?もうあきらめたかァ!?
ブッ潰れ―――」
トビのサンドロックは、背中から即座に長剣『ロングトビグチ』を抜き、その刃でタイタスの突進を受け流す!
「…受け流しによる時間稼ぎ」
「だから、チョコマカとォ!!!」
三度タイタスは突撃する…が、またもやロングトビグチで受け流され、今度は先端のピックで首部の関節を半壊させられた!
「クソ…ッ!鬱陶しいんだよ!」
「お前、喋るな」
4度目となるタイタスの突撃…しかし今度は受け流す事をせずモロに直撃を受けてしまう!
「ガッ…ぐはッ!」
「やっと捕まえたぜ…」
「…馬鹿め」
衝撃をブースター等により抑えたトビは、AMBACを使いタイタスの背後に回る。
そして、羽交い締めにしてタイタスを抑えた。
「てめッ!何が目的だ…!」
「自爆すら厭わない…それがゼロの強み」
「何を言って――――ッ!?」
目の前にはタイガーウルフのジーエンアルトロン…そして、シャフリヤールのセラヴィーシェヘラザードが必殺技を今放たんとする光景があった。
「テメエ!正気か!?」
「ZEROに…頼った時点で…」
「く、クソ!ボーナスが…ッ」
報酬の獲得に失敗したタイタスのマスダイバーは、必殺技の直撃を受けてそのままトビと共に爆発四散した―――。
ここで映像は途切れている。
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『すいません、リーダー…バカしちまいました』
「ああ、バカだよ。
ZEROも、お前もよぉ…」
『先…逝ってます』
「死にゃしねーだろ…」
「行くぞ、エクハザール」
「いや、いい…タイガー、そしてシャッフ、行っててくれ。
俺は大佐の援護をする」
「そうかい…じゃ、部下の分まで頑張りなよ」
「ああ…是非ともそうさせてもらおう」
タイガーウルフとシャフリヤールは資源衛星内へ進んだ。
エクハザールは残り、外側の激戦地帯をガンプラで駆けてゆく。
「俺んとこで残ってるのは…錆は4人…トルーパーズは16人か。
こりゃ新人教育をパワーアップさせなきゃ…か?」
既にロッテンアイアンは、自らを犠牲にしたトビ…暴走して突っ走り過ぎたレンダとそれを庇ったウニ…他半数以上がやられた。
「残りの錆共、聞こえるか?」
「…」
「ハい…」
「問題ッ………ねえなッ!」
「一名突っ走り過ぎだ、誤射るなよ?
―――さて、半ば予測していた事だが…そろそろ俺達の数が少なくなってきた」
「でショウね…勝手にリジェネレイトするヨウナ相手じゃソーなります」
「…!」
「俺達はこのままロンメル大佐と合流する…いいな?」
「無いな…ッ!
…このままの俺達じゃいずれ瓦解する!」
「いキマしょう!」
「!!!」
「良し!行くぞォ野郎共!」
「「「おうッ!!!」」」
4人の錆鋼鉄に続き、残ったロッテンアイアンのメンバーもロンメルとの合流を決めた。
――――――――――――この後、何が起こるかなど知らずに。
時空のたもとは名曲、異論は認めない。