世紀末(風味)ダイバーズ  ユックリ実況   作:エーブリス

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なんでや…なんで同年代の皆MSIGLOO知らんのや…!











戦の記録 ~宇宙 の 袂~ 2

「く…!―――――ッ!?」

 

ロンメルは目の前のマスダイバーが突然、粉微塵になった事に驚いたが入ってきた無線の声を聴き、その訳を悟った。

 

 

「大佐!援護しますぜ!」

 

「曹長…!

君らとて無事ではないようだな」

 

「ええ…主力もバカ2種類とバカの保護者が1人やられッちまいました。

砲撃長が残ってる事だけが幸運です」

 

「こっちも似たようなモノだ…――――来るぞッ!!」

 

「イエッサァァァァァーッ!!!!」

 

 

マスダイバーの操る3機のハンブラビを、まず先頭の1機をグリモアレッドベレーの射撃で怯ませた上でMk5の大型ブレードが断ち、2機目は大型ブレードと一体化したライフルで推進系統を一時的に破壊し、Mk5が3機目にビームサーベルを突き立てている間にレッドベレーが実体ブレードで2機目のコックピットを切り裂いた。

 

 

 

 

「久しぶりでもやれるもんだ!宇宙戦闘ッ!」

 

「重力に引かれ過ぎだ、曹長…しかし、突入部隊が侵入してから時間が経ちすぎている…その上バグの影響か連絡も取れん」

 

「…期待の新人にチャンプまでいるんだ、信じて食い止めるしかないでしょう!」

 

「そうよ!ロンちゃん達!

今は目の前の敵に…ッ!集中するのよ!」

 

「そうだな…それが我々の―――ッ!、仕事だ!」

 

「おうッ!!――――――!、下がって!砲撃長がまたフォトンばら撒く!」

 

「ああ!各機、一時後退!」

 

 

他の機体が下がる中、黒ずんだ銀の色のガンダム―――イプシロンだけがロンメル隊をかき分けて前線へと飛び出す!

 

 

 

そして再度、翼を羽ばたきフォトン・トルピートを散布すると今度はソレに向かって超大型ビームライフルを向けた!

 

 

 

 

 

―――ライフルから、極光が放たれる。

 

光は光子魚雷の群れに衝突すると反応を起こし、極太のビームは細かく…そしてより高速になった!

 

 

その様はまるで流星群!、まるで隕石!、まるで惑星の破壊者!

高密度のビーム流星群に曝されたマスダイバーたちは、成す術なく消滅した!

 

 

「今だ!全機突撃!」

 

「―――ったく、アレを容易く躱すんだからッ!チャンプと大佐はバケモノだよッ!」

 

「それほどでないさ!」

 

「いいや、絶対何かおかしいですよ。

あの弾幕避けるコツとかッ!あるんですッ!かッ!ね…ッ!」

 

 

エクハザールはたまたま近くを通り過ぎたマスダイバーのヤークトアルケーガンダムをブレードで叩きのめし、トドメにクローでグシャグシャに成程ひっかいた後握りつぶした。

 

 

「…あ、今度ヤークトアルケーの陸戦仕様とか作ってみよう」

 

「全く君は―――――ッ!」

 

「大佐、何が――――――ッ!?」

 

 

 

それはあまりに突然だった。

轟音、それに伴う破壊…その全てが資源衛星を襲った。

 

断裂する資源衛星。

マスダイバーを抜きにしても、それだけでGBNに大きな負担をかけそうなビッグイベント。

 

 

破壊は止まらない。

割れた資源衛星の一部から禍々しい閃光が放たれ、欠片が更に粉々となり文字通りの星の屑となっていく。

不幸にも資源衛星に居たサイコガンダムは、この爆発と閃光に巻き込まれて塵も残らぬ完全粉砕の運命をたどる事になってしまった。

 

 

 

 

絶望と不可能は、更に加速していく。

片割れから巨大な何かが姿を現した…巨大な、緑…巨大な、力。

 

その様を言葉で現すのなら、それは『火山での眠りから覚めたゴジラ』を思わせるダイナミックかつ、強大な様子。

 

 

 

「あれは…ッ!」

 

「…嘘だと、言ってよバーニィ」

 

 

 

 

 

「超巨大MA―――――――――――――――ビグザム」

 

 

 

 

ビグザム…とある世界線の技術少尉曰く「破格の性能と製造費用」。とある巨体の中将曰く「量産の暁には、連邦なぞあっという間」。

 

 

全方位メガ粒子砲と、大出力メガ粒子砲…そしてIフィールドジェネレータと対空ミサイルを兼ね備え、その力で一切合切を粉砕するMS

 

 

 

 

 

   それがビグザム。

 

 

 

 

 

「…ノヴェン太でも、こんなのは作らねえ」

 

「元凶め…なんてモノを…!!」

 

それと同時に、チャンピオン達との連絡がつながった。

…どうやら元凶は逃がしてしまったようだ。

 

 

 

 

そしてまだ、天丼だとかそんな言葉も甘く感じるほどのダメ押しが迫りつつある。

 

ビグザムのメガ粒子砲はエネルギーを溜めていた。

…これが意味するものは一つしかない。

 

 

 

 

   「―――――――ッ!!!!!!!!」

 

 

“逃げろ”…誰かがそう叫んだのだろうか?

聞こえなかった。その声は、消えゆく星々と共に欠片と散った。

 

代わって聞こえるのは全て悲鳴や怒号。

イプシロンの不死鳥が放った流星群を、そっくり数十倍にして撃ち返したようなソレが、有志連合を心から叩きのめしていく。

 

 

 

 

 

 

 

「…野郎、悪戯にしても度が過ぎるぜ」

 

「悪戯ではない…元凶は、間違いなく恨みを持っていた」

 

「恨み?…そんな」

 

「一体何が、此処までの…」

 

「そう、ですね…」

 

 

 

「待て、ビグザムが…」

 

「いいやソレだけじゃない。

他のマスダイバーまで」

 

「…不味い、この上なくマズイ事になる」

 

 

 

 

 

最早何度目か分からない絶望の上乗せ。

その行為には、ある種焦がれる様な執着すら感じさせる怒りと憎しみ…それが色彩としてビグザムとマスダイバーのガンプラから漏れる『何か』に現れた。

 

間髪入れず、ビグザムの第2射。

 

 

 

「ッ、やべ!」

 

「くッ!」

 

「各機、散開!!」

 

一か所にまとまっていたクジョウ、ロンメル、エクハザールの三人はそれぞれ別の方向へと飛んで枝分かれするメガ粒子砲と雷撃を避ける。

 

 

そしてまた聞こえる悲鳴の数々。

また希望が砕かれていく。

 

 

 

 

 

―――砕かれたのは希望とガンプラだけではない。

遂に、恐れていたことが起きた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

世界にヒビが入った―――つまり、GBNの崩壊が始まってしまったという事だ。

 

 

 

 

 

 

 

   ◆   ◆   ◆   ◆   ◆

 

 

「くそ、クッソ!

どう立ち向かえってんだよ!」

 

「落ち着けよ…ノヴェン太。

キレる気持ちは分かるがよ…」

 

「――――………ッ!!!」

 

ファッキン野郎…リアルで顔合わせたら1858年のテムズ川に押し付けてやる

 

ショーセーが思わず母国の言葉で罵声を放ってしまう程、事態は最悪な方向へと向かっていった。

 

 

 

現在、チャンピオンとロンメルに加え、ビルドダイバーズのリクがビグザムへの突撃を決行した。

 

エクハザール達はソレを援護するために、操られたマスダイバーやビグザムのメガ粒子砲へのヘイト稼ぎを行っている。

 

 

しかし何にしても数が多い。

 

 

「チィイッ!砲撃長の方がまだお化け屋敷のお化け役バイト並みに良心的だ!」

 

「…」

 

「ソデスね…そしてビグザムは自爆したらパイソンズより面白いね

 

「…ショーセーさん、笑えねえっすよ」

 

「ムゥゥ…コッキョーなんてクソクラエ」

 

「ホント!…俺達って緊張感ねーな!」

 

「ある種のポーカーフェイスだと思っとけ!リーダー!

こうでもなきゃ…俺らのフォース今まで続いてねえから!」

 

 

 

「…そうだな。

倫理って壁を一時的にぶっ壊して、やりたいようにやる…それが世紀末目指したきっかけだった。

 

そうだろ?ショーセーさん、砲撃長」

 

「…!」

 

「そうネー!…ジェントルマン装うのもヒトクロウってやつデース」

 

「急に高速戦艦やめい…」

 

 

「(これは…5年前に大型回して爆死した弟の分!)…ッ!!」

 

イプシロンは初セリフ(※心の中)と共にライフルから巨大レーザーを放った。

もうガンダム全く関係ない方向へと進んでいるが気にしないでほしい。

 

 

 

 

 

 

そんな会話を交わしつつ、少しづつ突撃隊の援護へと向かっていく。

他のロッテンアイアンのメンバーも、それに追従して恐れを知らぬ勢いで突撃していく。

 

あるモノは奇声を上げて…あるモノは雄叫びを上げて…。

 

 

 

 

「…どうやら、ガチエンジョイ勢ってのは…ノヴェン太だけじゃ無くって俺らロッテンアイアン全員の事だったようだな」

 

「…」

 

「当たり前だろ、ギスギスして解散したフォースに居た俺が保証する」

 

中国の誰かが言った、楽しむ者こそが最強。とね

 

 

いつの間にか、リクのダブルオーがトランザムを解放してビグザムへと接近していた。

 

 

 

 

気が付けば、有志の皆が輝こうとしている。

この…絶望という大嵐の中で、輝きを消させないよう自らが輝こうとしている。

 

 

 

 

 

「…あの小僧、やりおるわ。

 

――――sっしゃあああああああッ!!!!テメェらガキに負けてんじゃねえよ!!

さっさと世界の一つぐらい救えやァァァァァ!」

 

 

「「「ウリイイイイイイイイイイイイエエエアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!」」」

 

 

ロッテンアイアン一同、ビグザムへの攻撃を開始する!

装甲の鋼が腐っても、闘志までは腐らせない。

 

 

 

エクハザールのMk5に、対空ミサイルが迫る!

 

 

「あの対空ミサイル…想定六機とか、なめてんのかァァァァァァァァァァァァァァ!!!」

 

 

何処にツッコミを入れている!?と言いたくなる言葉と一緒に左手のバンカーバスターを放つ!ミサイルは破壊こそされなかったものの進路を大きく逸れてあらぬ方向へと進んでいく!

 

 

 

 

「…!(ジオンは何考えてる!地上でコアファイター100機攻めてきたらどうにもできんぞ!)」

 

だから何でそこに突っ込む!

イプシロンは対空ミサイルに取り付き、自身の機体の大推力にモノ言わせてミサイルをコントロールしてビグザムへと進ませる!

 

―――直撃!ミサイルは発射元であるビグザムのIフィールドを片方破壊した!

 

 

 

 

「そもそも…なんでそんなモン作ったァ!

普通にデカいザクレロ作れば良かったろ、この…ヴァッカヤ”ロウ!!」

 

いやその理屈はおかしい!

ノヴェン太は、自身の愛機ドッゴーラの改造機…【Ξ式機龍ミズガルズ】にたっぷりと助走を付けて、突き刺さったミサイルへと突撃させた!

 

衝突時の衝撃は、前面に集中的に張った強力なGNフィールドが防いでくれる!

 

 

 

 

ジオンの開発部に闘志と技術はあっても…おつむがないようだ

 

もう何も言うまい。

ダメ押しにショーセーがコールドグランツを複数投げつけて、それが一斉に爆発するとビグザムの傷口が一気に広がり、見た目通りのアンバランスさをようやく見せた!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―――そして、最後に温かな光を放つ翼が、ビグザムを包んだ。

 

 

 

 

 

 

――――――――――――――――――――――――――――――

――――――――――――――――――――――――――――――

 ◇  ◇  ◇

――――――――――――――――――――――――――――――

――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

トビが忘れてた撮影用ファンネル…そこに残された録画データが初心者サーバーを人知れず漂っていた。

 

 

 

 

それは、あの日の記録。

リクのダブルオーから翼が生えた時の…あの瞬間の記録。

 

その光は、嘗て小惑星を押し返した英雄を思わせる柔らかい黄緑色の光。

それが、あの奇跡のように何もかもを温かく包んで…あるべき平和を取り戻した。

埋まる世界の亀裂…そして、崩れ行くビグザム。

砂の山が崩れる様に、塵と舞うビグザムはやがてGBNから姿を消した。

 

 

 

 

 

 

 

しかし…ファンネルが見ていたのは、リクという第一番の功労者や超有名ダイバーだけではなかった。

 

有志の一人一人…実力はあれど、他の上位ランカーに埋もれてしまいそうなマイナーな者・名もなき者達まで。

 

 

 

 

――――影に光を当てていたんだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

「…態々妹に手伝ってもらってまで回収したけどさ。

これ、サイトに出せないからなぁ…ま、そういうモノじゃないや」

 

リアルのトビ…イノウエ・タカノリは極秘映像を収めたSDメモリーカードをケースに仕舞い、机の奥深くへと押し込んだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…あ、連絡だ。

…リーダーからだ。ええと、『GDPやろうぜ、場所ここな!』―――は?」

 

 

 

 




もうガンダム曲のフレーズを断片的にぶち込んでやりましたよ。



あ、機体解説です。


 【Ξ式機龍ミズガルズ】

ノヴェン太の愛機、ドッゴーラオルムの改造機。
Ξガンダムのミノフスキークラフトや大推力ブースター…さらに、ビームバリアの代わりに太陽炉を4つ積んで、GNフィールドを前面だけに集中させた上で空気抵抗を極限まで減らすような形状になるよう設計。

加えて、ペーネロペーの頭部の長いアレも付けて地球フィールドでもほぼ変形なしで超音速飛行が出来るように改造された。


本家Ξガンダムはビームバリアを防御に転用することは出来なかったが、こちらは前面のみだが通常の数倍の耐久や硬度を誇るGNフィールドを使用しているため、防御に転用することも可能である。

尚、錐のように成形された強力GNフィールドは、速度を生かして攻撃にも転用が出来る。


引き換えに、大型化したことでヘイトが集中しやすくなり、ついでに水中や地中での活動が一切不可能となった。




 ・武装

◇ビーム砲

ドッゴーラオルムのモノと変わらない。
通常のドッゴーラより2倍の威力とサイズを誇る。


◇テールビームガン

こちらも同様。
同じく2倍。


◇ヨルムンガンド

イグルーに搭乗したプラズマビーム砲。
組み立て式。

オルムの大型メガ粒子砲に変わり追加された武装。
巨大化した要因。

使用時は足が止まり、GNフィールドも張れない為、極めて隙だらけの状態を晒す事になるがその分、本家ヨルムンガンドの約2倍の火力を誇り、尚且つ『連射できる』

しかしロック機能までオフとなるため、基本ノーロック射撃で中々当たらない。


名前の元ネタはヨルムンガンドの別名「ミズガルズオルム」ゴジラ怪獣「三式機龍」。

「三式」と「Ξ式」をかけた寒いダジャレである。

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