…ごめんなさい。遅れてごめんなさい。
生きてます、私生きてます。
一応生存報告は出しました、チラ裏に。
終わり、ね…俺達にはピッタリな響きじゃねえか。
だけれど皆、本当の意味を分かってはいない。
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初めまして、トビです。
今回僕達はメンバーの一人の新機体テストを兼ねてミッションに出撃しております。
今回はメンバーの4割程しかいません、普段より結構少ないです。
まあ簡単なミッションなので問題ないでしょう。
今僕を追い抜いたゴツいガンキャノン・ディテクターがリーダーです。
…ディテクターです。アレ。
ホントなんです信じて下さい!
此処からだと見えませんがあのディテクター左手は――――………
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「すげえなアールアイ!俺達じゃこんな速さで出来ねえ!」
「それもスナック感覚でさ!やっぱプロってやつだよな!」
…ふと、僕の動画を見る中学生くらいの3、4人の集まりを見た。
公園で愛犬の散歩をしていたら偶然見かけたんだ、その時はかなり驚いたね。
なんだって、僕は自分の動画をマイナーだと思ってたからさ…外なんかで、しかも友達と態々集まってまで見るモンでもない出来の動画だぜ?
「え…砲撃長こんなダッサいMS?乗ってたの?」
「は?お前アッグの良さが分からねえとか素人かよ」
「そもそも砲撃長はバイクマニアだって話あるだろ?」
「そ、そうなんだ…へぇ…」
あの人、昔はバイクで生きてたからね。
まあ…それはいいや。
この子たち、ぺらっぺらな動画に随分と語るねえ。
数か月前とはいえ、この時の自分に語れる程の映像取れたかしら。
「…ところでさ、世紀末とニンジャってどう関係があるの?」
…ああ、そこ気が付いたか。
「世紀末忍者って事だろ?」
「なんだその言葉」
随分なパワーワード作るね?君たち。
「あれでしょ?砂漠だし、砂隠れの里なんでしょ?」
なんでN〇RUTOになるんだよ。
君たち凄いよ?この動画からNARUT〇の話にたどり着くの。
そうだね、砂隠れって資源が乏しいからね。
「砂…?
岩隠れじゃない?」
岩っつったら、オーストラリアサーバーだしエアーズロックぐらいしかないような…?
「でも砂漠じゃん、世紀末じゃん、じゃんじゃんじゃん?」
カンク〇ウか?
「世紀末ってなんだよ(哲学)」
「資源がない=世紀末ってことだよ」
「なるほどなぁ」
…無理矢理過ぎかな?
でもさ、ショーセーさんのナハシュピ実は螺旋丸出来るんだよね。
なんでも、ゴッドフィンガーの応用してドッズライフルを再現できるだけの技があれば出来るんだと。
『ワンッ!ワワンッ!!』
おっと…愛犬をほったらかしにしてしまった。
多分柴犬の血が入ってる雑種のコイツはかなりせっかちだ、もうちょっとゆっくりさせてくれよ。
「はいはい、わかったよ『ゲミヌン』」
なんかラミエル激似のサイコシップみたいな名前だけど気にしないでくれ。
…しまった、山頂から夕陽を眺めるのを忘れてた。
晴れた日の散歩は、絶対そうすると決めてたのに。
やっぱり、アレだよな…。
◆ ◆ ◆
~GBN、オーストラリアサーバー・RIフォースネスト~
「くぉらぁあッ!誰がズッコケ7人最弱だってぇ!」「ズッコケとは失礼な」
「ま、待ってくれ姐御ぉ!俺はただ姐御は絶対リアルじゃペッタンだって「おいバカ!」しまッ…ッ!!?」
「許”さ”ん”!
貴様ら全滅じゃ!死ねぇえッ!!」
「ひ、ひええッ!
やめてくれぇ、あねごぉ!」
荒廃したシドニークレーター周辺では、雲丹のようなクロスボーンガンダムが、3機の攻撃的印象のMSを蹂躙していた。
…彼女の名はウニ、RI初期メンバーの紅一点にもかかわらず、しょっちゅうハブられる不遇な女性である。そしてリアルの胸も不遇である…なんていった日にはソイツの命は保証されない。
彼女のガンプラ【フルUNクロス】は、各所にフィン・ノズルを搭載し、高い機動力と運動性で自らの得意な距離を保ちつつ弾幕から狙い撃ちまであらゆる射撃をこなす、女海賊のようなビジュアルをした中距離機体だ。
―――しかし、イロモノ集団のRIの中では彼女の機体はやや目立ちづらい。
空中を飛べば初期メンバー最速のノヴェン太(Ξ式機龍)に霞み、仕込んだサイコフレームをNT-Dで輝かせても色彩的インパクトの強い砲撃長(パーフェクトセラフ・フェネク以下略)に霞み、地上でもリーダー(モルスィポティス)の怪奇なMSに霞み、さらに弟(ザメル武蔵)の巨体に物理的に隠れ、最近では重装甲と化したトビ(フラッシュLostCosmos)が強力な弾幕を放てるようになってからは最早忘れられかけていたのだ。
さらにメタ的には唯一機体紹介が省かれる不遇。
そんな日ごろの不幸が蓄積されて、遂に爆発したのだ。
「…姉ちゃん、こうして定期的に憂さ晴らししないと後が大変だからなぁ」
「うん、見れば分かる。
―――しっかし、イラついてる理由はそれだけじゃないだろうな」
フォースリーダーのエクハザールは、事を憂いた目で端末を眺めた。
…そこにある運営からの通達、それこそチームの初期メンバーの頭を悩ませていた。
「リーダーも気にしてんのか?」
「まあ、な…。
俺達は少し、知り過ぎたのかもしれなかった…」
「そうだよなー。
でも信じられねえや、アイツが…その…ELダイバーだとか何とかだったなんて」
「俺は逆に納得した…あの子の不可解な点も、そういう事なら納得できる」
【ELダイバー・サラ】…それが今のRI最大の悩みの種だった。
次回は割と先になります。