世紀末(風味)ダイバーズ  ユックリ実況   作:エーブリス

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お待たせしました。

今回の話は結構手間取りました。
なんせ、知性の必要な話でしたからね…でも説明に次ぐ説明ってのが嫌だったので…色々、主語の抜けた話になってしまったかもしれません。


今まで脳味噌に筋肉とロマンを詰めて書いていましたから、もう心境の話とか書いていらんない!!




という訳で、開戦前話です。



最終章2・生まれた新しき命に

何も、俺達はただ破壊、破壊と壊す事にこだわっているだけじゃない。

…壊して生まれ、生まれてはまた還る。ただそんだけ、至って普通の事をお題目に掲げているのさ。

 

―――この世界は壊れない、新たに生まれ変わるんだよ。

 

 

 

 

 

 

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フォースリーダー・エクハザールは悩んでいた。

全てが予想を上回ってしまった…いや、“(自分含めた)あいつ等”と“彼ら”の関わりを考えれば普通だったのかもしれない。

 

 

 

 

彼は最初、有志連合側に回るつもりでいた。

別に運営のやり方に賛成した訳では無い…彼自身の義理を通す、というよりも恩を返すためである。

 

嘗て、ロンメル大佐率いる「第七機甲師団」に所属していたエクハザールとしては、あまり彼に不義理をはたらきたくなかった。何よりも、迷走していた自分に再び道を指し示してくれた恩を仇で帰す事はできない。

 

 

…しかしだ、かと言ってビルドダイバーズの面子との関係は、バッサリと割り切るには強すぎた…何時ぞやのデスレースから、何気に交友があった…ある時はオフザケに付き合ってもらったりもした。

 

自分だけではない、錆鉄共を中心としたフォースメンバーとも交流がある。

数え切れないほどの思い出がある。

 

 

 

 

―――事が、思う以上に複雑な絡み方をしていたのだ。

 

 

 

自分とメンバーとを分ける手もあった。

しかし…義理と友好関係とでまた揺れ動いてしまい、一向に決まりそうにない。

 

 

 

 

「あーあ、やっぱり悩んでる…」

 

「ッ!…カナちゃん…」

 

「今はキンゴだよ、忘れんなバカ」

 

…彼の後ろから、声をかける者がいた。

 

彼女の名はキンゴ。

大量のオールレンジ兵器に身を包んだガンプラ【バルバトスACT】を使う、通称『RI2番隊隊長』の実力者だ。

 

ロッテンアイアンには錆鉄よりも後の参加になるが実は彼女、リアルではエクハザールと十数年来の所謂幼馴染というヤツなのだ。

 

 

「…まあ、アレだよ。

どっちに入るかって…まあ、リーダーの辛い所だよ」

 

「だろうね、事情は大体知ってる。

…普段から脳味噌使わないアンタの事だ。

そも私としちゃアンタがリーダーやってるのが不思議で仕方ないよ」

 

「言い返せねえ。

…ぶっちゃけ、有志連合行こうと思ったけどよ…みーんな、ビルドダイバーズの方に入りたいッつってんだ」

 

「そりゃそうさ、流石に数が不平等すぎるってもんだ」

 

 

…そして暫しの間、沈黙が続く。

 

 

 

「…俺だけでも、行けばいいかな?有志連合」

 

 

 

 

 

「は?行けばいいだろ」

 

 

「いや、だってな…リーダーだけ別行動するのは―――「アホかッ!!」へぶっ!!…ッたぁ!殴ることぁ無いだろ!」

 

「うっさい!いつまでもグズグズしてるアンタが悪いのさ!

第一、リーダーだろ!もっとはっきりしろ!」

 

 

「横暴な…」

 

「横暴でも滅茶苦茶でもいいんだよ!今のアンタは荒れた世界の暴君様だろうが!

独裁者が民主政治やってんじゃないよ気持ち悪い!というかね、うちんとこの皆アンタの顔を殴りたがってんだよ!」

 

 

 

 

「殴りたがってるって、お前なぁ………ハァ。

…ま、そうだよな。悩むぐらいなら強引でもやりたいようにやるのが一番だよな」

 

「そうそう、それでいいんだよアンタは。

―――こっちの面倒は私が代わりに見とくから、きっちり義理を通してきなよ」

 

「…おう!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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  ~変則フラッグ戦・当日~

 

 

 

…自分は最低の選択をしたかもしれない。

けど、元々が最低野郎の破壊小僧だ…人相をどうとか、今更遅い。

 

 

そうだ、今の俺は…本能のまま壊す獣でいい。

アホで充分、バカで上等だ。

 

 

 

 

 

『九時の方向より敵機接近!

各機、応戦準備!!』

 

 

「来やがったか…――――!!

エクハザール、【マドロックアポカリプス】が迎え撃つ!」

 

 

 

…やれやれ、随分バケモンじみたガンプラ揃いだと思えば…あいつ等か。

――――さあ来い!裏切者のリーダーは此処だ!

 

 

 

 

 「いいだろう、俺が悪になってやるよ!!!」

 

 

 




 



よっしゃ!次回は脳味噌停止でどんちゃん騒ぎを書くぞい!





…あ、以下軽い機体解説です。
適当なんで細かいスペック等はないです。

次回出てくる分も纏めて書いちゃうので。


 【マドロックアポカリプス】

異形の大型4つ脚モビルスーツ(…?)
シルエットはG第三形態を4つ脚にした感じ。

モルスィポティス(クアドロガンベ)に追加武装と共にガンダム6号機マドロックの外装等を追加した姿。大型重装甲化に伴い、ブースターも大型化及び増設された。

サブアームを含めて数え切れないほどの腕を持つが、PGガンプラを思わせる大型主腕(通称:夜叉の腕)にはあらゆる武装が積み込まれている。


…実はガンダム中最大威力の兵装を持っている。

名前の由来は「ポストアポカリプス」
“黙示録の後”を意味する言葉で、文明が崩壊した後の荒廃的な世界風景を現す言葉…つまり世紀末。







  【ガンダムトート・コスモス】

トビの新ガンプラ。
索敵機能をパージ可能な増設アーマー『フラッシュLoCo』に火力と共に全て移し、本体はシンプルな作りから来る広範囲可動域と軽量による機動性そしてナノスキンとサイコパッケージによる一種の切り札を備える。

コスモスの名は花でも小宇宙でも、ましてや歌でもなく、とある巨人の名前から来ている。









  【リヴェド】

砲撃長イプシロンの最終進化機体。
素体はOガンダムだが、その姿は今までの作品のように華美な装飾と造形で溢れている。

今までの彼のガンプラとは全く違った方向性が詰め込まれており、本人曰く「自分の本性」。


その本性はデストロイモード発動と共に判明するが、実は名前を逆さに読んでも推測できる。





  【ディープドラッケン】

ノヴェン太の新ガンプラ。
深淵の竜。

最早曲がる事が出来ない程最高速度が上昇。
半面武装面が貧弱化しており、現状最高速度と前面のみのバリアで突撃したりするしかない。

止まれば曲がる事は出来るが、その際大きな隙を晒す。








  【ナハト・隻・シュピーゲル】

ショーセーのナハト・ザ・シュピーゲル改造機。

左腕をヒートロッド装備を中心に多機能化した「シノビ・アームズ」へと換装。状況に合わせ、あらゆる装備を展開できる…だがサイズ故にその状況への決定打(例えばナノラミネートアーマーに近接武器みたいな)になるようなモノは少なく、パイロットの技量が試される機体である。


名前の由来は、作者が最近ずっと遊んでて本作の投稿が遅くなった原因となったゲーム。






  【デュナメスアーチャー】

RIのモブメンバーが使う。
GNビームスナイパーライフルの代わりにライジングガンダムのビームボウを思わせる弓状の武器を装備。

神秘さを感じさせる機体コンセプトとは裏腹に、外観はスクラップの寄せ集めのような歪さのある機体。


一応何時ぞやの「機体名教えて!」(黒歴史)のコーナーからうろ覚えで引っ張り出した奴。


 
  【G-アルトリウス】

モブ。
G-セイバーを素体とする近接特化機。

騎士の様な見た目という世紀末とは程遠い造形でありながら、黒ずんだ装甲と半壊しているように見える全体像は、終末を感じさせるものがある。


名前の由来は某死にゲーの最強イケメンボスと、その人の名前の由来になった王様。素体から何となく察してくれると助かる。


これも「機体名おしえて!」から引っ張り出した。



 【アクセルギス】

トールギスを地上特化させた、どこかヒロイックかつパンクスチームな機体。
大型のローラーダッシュを装備。

推進装置のついた片刃の実体剣を主兵装としており、その見た目はどこかの特撮アニメを彷彿とさせる。


これも引っ張り出した。






 【ゲルググ・バーニアスパイダー】

モブ

複眼のゲルググ。
原機の大型シールドの剛性を強化したものに、取り合回しを考慮したブルバップ式ビームマシンガンが主兵装。

特徴的な大型バックパックの大部分はパージ可能であり、必要がなくなったら必要最低限のものだけが残った小型バックパックとなる。これによりデッドウェイトを極力減らすことに成功。


バトオペ2で先ゲル使ってたら思いついた。




 【メル・セデスギガン】

モブ

「スタイリッシュで速いギガン」って感じ。
メルセデスの中に「・」って居れたのはダイバーのセンスって事にしておいて。

実は火力とスピードに優れたけっこう強い機体。


バトオペ2で課金したらギガンだけ当たったので思いついた。

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