というわけで皆さんお久しぶりです
「俺、またガンキャノンベースで一から作ってみる」
この一言をエクハザールが発した時、錆び鉄メンバーその他諸々は全員凍り付いた。
「えっ…何、それは…」
「リーダー…アンタそれどういう事か分かってんのか?
老舗のうな丼屋が秘伝のタレを捨てるのに等しいぞ…」
各々の反応に、エクハザールは「いやいやいや」と反論を始める。
「別にレシピまで捨てるって話や無いねん。
ただ…ちょっと今までのこだわりとか捨ててどんなの作れるかなーって。そこで相談なんだけど…」
彼は会議室のモニターに、数種類のガンキャノンを移した。
「素体、どのガンキャノンが良いかなーって」
この時会議室に居たメンバーは僅かばかりに思った…「勝手にしろ」と。
「もうこの際初期型でいいでしょ」
と、トビは言う。
「どうせ重装型とか提案しても「そんな安パイな選択はなぁ…」とか言い出すし」
と、ノヴェン太。
「ちょっと奇天烈な方がリーダーっぽい…ぁ、デース」
と…思い出したように語尾を付けたショーセー。
『この際ジオン系ベースにしてみたら?』
このプラカードは紛れもなく砲撃長。
「ぼく砲撃長に賛成でーっす」
「ぼくもー」「私も―」「おれもー」
ダイヘッジとその舎弟の有象無象共の適当な返事。
なんかリーダーの扱いが悪い?いいや元々だ…決して作者が世紀末ダイバーズのノリを忘れた訳では無い!決して!絶対に!多分(保険)!おそらく(保険その2)!ダイタイソー(アブちゃん)!
「う、うーん…ジオン系、か…。
……あ、丁度ガンキャノン初期型が出たし、最近作ったブグ(ランバラル機)でも使ってみるか」
「あー、フォールアウト76配信(YouTube)でクソ豆腐ハウス作りながら組み立ててたアレね」
「そ。
皆ありがと、ちょっと作って来る」「早速っスか」
そうしてエクハザールはログアウトした。
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翌日
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「ブグの胴体にYウイングを衝突事故させた」
いきなりぶっこんできた。
それは彼の「衝突事故」という表現通り、ブグの胴体にスターウォーズのYウイングが突き刺さった様にしか見えないシロモノであった。
因みに同盟軍仕様のコックピット周り以外装甲を脱がされたタイプである。
コックピット周りの部分は丸々身体から飛び出しているのだ。
「うん、平常運転★」
「 知 っ て た 」
因みにこのYウイングブグ、このアンバランスさを補うために脚部の膝から先が「Yの字」に割かれ、足裏にはタイヤが内蔵されている。
とにかくYの主張が激しい機体である。
「しかも見ろよ見ろよ、Yウイングのこのロケットというかジェットというかブースターとかの部分、なんか動くぞ」
「申し訳程度のガンダム要素、というか……」
「地味にIフィールドついてるし……」
「相変わらずエネルギーリソースがバグってるわリーダー」
実はエネルギーが意外とカツカツなのは秘密である。
「それとやっぱりガンキャノンの硬さ忘れられなくって結局ガンキャノンのパーツ使っちゃった」
「なんか言い方卑猥だ…」
この日は機体を見せただけでログアウトした。
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さらに翌日
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「Bウイングのデカい方の羽を1枚、キャノン代わりに付けてみた」
「またスターウォーズか」
彼の言う通り、バックパック(というかYウイングの根本…?)にBウイングのコックピットの対面側の翼…つまり、Bウイング特有の兵器ポッドの付いたアレをキャノン代わりにとっ付けたようだ。
「あともう一つ気づいたんだけどいい?」
「どうぞ」
「…肩のアーマーが片方だけT-60パワーアーマーの奴になってる」
ノヴェン太の言う通り、キャノンがある方の肩アーマーがフォールアウトのT-60パワーアーマーのものになってた。
「あーね。
これ自分用のジャンクヤード漁ってたら見つけたから付けてみた」
「後脚の前輪デカくね?」
「これはビックガンのジェネレータにホイール履かせた」
「えっ何それは…」
「回るの?」「うん、回る回る」
今回も機体見せただけで帰った。
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そのまた翌日
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「足をやっぱりL09-RIGEL*1にした」
「ちょっと待てィ。
お前…Yウイングのブースター、どうした?」
「勘のいいダイバーは正直助かるよ。
…といってもマゼラトップにしただけよ」
「ば、バランスが…」
上半身のYウイングのブースターが、マゼラトップになった事で明らかに上半身がデカくなった…所謂「上半身に対して下半身が貧弱」というアレである。
「結局デビガン体型になったか」
「しかも見て見ろ…YウイングのケツがTIEファイターになってるぞ」
「ワオ、サイナーフリート」
その発言は意味不明すぎる。
「機動力増えるかなーって」
この日初めて実戦に投入されたが何気ない火力不足と圧倒的なアンバランスさと足回りの鈍さが露呈しただけだった。
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ちょっと飛んで一週間後
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「この前のソ連トラック型SFSをそのまんま足にしてみました」
「あのさぁ、他に言う事無い?」
この前までマゼラトップだった部分が今度はペズ・バタラ(スラスター増強型)になっているのだ。しかもよく見りゃペズ・バタラの胴体はV2ガンダムである。
「実はこのペズ・バタラ、ウィンチユニットになってるんよ」
「う、うーん…。
中層ランカーでそれやってる奴いたけど…」「Gビット・バタラか…」
「所詮あのビームアックス、対艦兵装なんだよなぁ」
つまり「(通常MSには)碌に当たらない」という事である。
「だから、ほら…ビームのとこ見てみ?」
「え…。
あ、なんかビーム砲が敷き詰められてんね」
「そそ、適当にビームサーベルとかをな…こう、ハモニカ砲っぽく」
「あーはいはいはい…これで掃射するわけだ。
で、近接攻撃の時は…と」
「エネルギー問題解決したの?」
「なんか勝手にエネルギーリソース増えた」
世紀末的カスタムの醍醐味とは、正直何が起こるか作ってる側でさえ全く予測し得ない事である。
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二日後
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「腕部の機能が死んでたので石黒版ヒューベリオン…の、失敗作を改造して右腕作ってみた」
「うーん、若干アホス!」
「銀英伝のフラッグシップで合体ロボしたような感じになっとるやんけ」
結局腕はデカくなった。
「所で左腕はどうするんです?」
「壊れたブリュンヒルト模型が見つかるまでお預けかなぁ…」
「なら右腕バルバロッサにしろよ…」
実はそこまで銀英伝分からないリーダーであった…。
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4日後
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「結局ブリュンヒルト壊すアホンダラも居なかったから、適当な楯で補ったよ」
「だからってマジのコンクリートと鉄材持ち出すアホが何処におるねん」
鉄材で内部と周囲を補強されたミニチュアサイズのコンクリート防壁をそのまま盾として持ち出した。
因みに盾を保持する左腕は三節型の大型アームが使われている。
「マジで鉄筋コンクリートなん?」
「マジマジ。
一応エイハブ・リアクターも埋め込んで部分ナノラミ付与したし戦えん事はない」
「重量エグくない?」
「結構えぐい」
この後実践運用したけど若干重かった。
「というか下半身のインパクト貧弱過ぎない?」
「いいえ十分でございます」
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二日後
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「先に言わせろ…なんで下半身がサイコガンダムの上半身になってんだよバカタレ!」
ノヴェン太のツッコミ通り、下半身が例のSFSからバンザイ仰向けで倒れたサイコガンダムの上半身になっている。下半身なのに上半身とは一体…うごごご。
今まで作られてきた上半身はサイコガンダムの首から伸びた「⤴」のような形の脊椎のようなパーツで繋げられている。
「これどうやって移動するんですか…」
「サイコガンダムが這うんだよ」「うわっ…」「てけてけ…?」「ローレンス第二形態かな?」
下半身と首を断ち切られ、首の断面から異形の機体が伸びたサイコガンダムが、その巨大な腕で身体を引きずりながら迫って来る様は正しくホラーである。
「胴体の断面から血――――いや、オイルが漏れる仕組みとか出来ないかな?」
「こえーよお前」
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翌日
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「下半身胴体の断面がダサかったのでロードローラーのローラー部分付けてみました」
「マトモ…なのか?」「今までに比べたら…ね」
これが真の地ならし…なんつって。
何はともあれ、これで身体を引きずる効率も倍である。
「なんかもうコンダラを引くヤツみたいになっちゃってるよサイコガンダムが」
「これで我らがオーストラリアサーバーを清潔にしましょう」
「車輪でやれ車輪で」
ロードローラーが意外と硬かった…それだけ。
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3日後
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「リーダー…腕がッ!」
「安いもんさ…下半身の両腕ぐらい…」
しかしサイコガンダム(上半身のみ)の腕は無事ではない、両腕ともクシャトリヤのバインダーになってる。
「片腕につきバインダー2枚だからでかい二本指のバケモンみたいになってらぁ」
「指様の言葉…忘れるでないぞ…」「まあそれも二本指だけど」
「ところでバインダーで這うつもりか?」
「あー、これサブアームをビグザムの足に換えてて」
因みにファンネルは土台ごと撤去された。
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翌日
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ここまで意外と音沙汰の無かった上半身にアップデートが入った。
「胸部のレーザーキャノン碌に火力も出なかったから超ロング型ザクマシンガンに付け替えた」
「超ロング…え、え?」「何処がロング?」
『背中見て見ろ、やたら離れた所にザクマシンガンの機関部がある』
胸部から飛び出したYウイングのコックピット周りの部分…その先端部に元々付けられていた二門のレーザー砲をこの度、上下6門ずつの計12門の超長銃身型ザクマシンガンに改造したとの事だ。
その証拠に、Yウイングのスケルトン部分の最後部手前(TIEファイター化した部分のすぐ近く)にザクマシンガンの機関部らしきものが12個ほど並んでいる。
「どんだけ長いんだよ…長くしてどうするんだよ…」
「これでザクマシンガンの最大の欠点である弾速を補える…ハズ」
この後実践運用してみたが、構造的に上半身が意外と動くので実用性はそれなりにあった。
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三日後
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「コンクリ盾にパイプのスパイク生やしてみたんだけど…」
「ほーん。
…それで、そんな高い位置にある盾でどうやってバッシュするんだ?」
「あっ…」
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翌日
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「左腕の代わりに肩からクソ長アーム生やしてそこにコンクリ盾持たせた」
「そう来たか…」
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1カ月後
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「ヒューベリオン砲を全てVSBRにした…してみせた…ッ」
「ファッ!?」
「代償としてジェネレータがむき出しになりました」
だからと言って、そのジェネレータを太い針金を撒いて補強するのはガンプラ的にどうかと思う。
「針金の苦肉の策感が酷すぎる…」
「いや、まあ…ウチららしいちゃその通りですけど」
この後の実践運用試験で発熱量が酷く、一度斉射するだけでオーバーヒートする事が判明したので、後日ジェネレータに放熱板(ディジェのやつ)を装着した。
「あと左腕は…多分過去作の運用」
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4日後
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「今回結構変更点があります。
…先ず実家の蔵から錆びて真っ青になった銅板があったのでビス止めで所々にくっ付けました」
「び、ビス…」
通りで所々汚いわけである。
「そしてコンクリ盾のスパイクを全部クシャトリヤの余り物(ファンネル)にしてみました」
まさしく攻防一体。
「そして下半身のフレキシブルバインダー4基全ての表面にジムキャノン(ガーディアンシールド付き)を接続しました」
これもまた攻防一た…え?
確かにやたら重装甲なジムキャノンがバインダーに(ほぼほぼ溶接に近い形で)接続されている。
「埋め込めばよかったのに」
最早誰も驚かない。
「そうするとキャノン動かないのよ。
後…シールドの補強に使ってるのは鳥の骨ね…確かケンタで出た奴」
「きたねーな」「ちゃんと洗ったわ」
というかこんなの読み込むGBNも大概である。
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終わりに
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「もうここいらでいいかなぁ、改造は…。
一旦運用してボチボチ改造するかぁ」
「もう目に見えてどうこうするって部分もなさそうですからね」
この後有志GPD大会にも出したそうだが速攻ボロボロになった。
諸事情によりリライズ編は無期限延長となりました。
デン編は別に移した方がいい?
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いいと思う。
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しなくて大丈夫。
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おちんちんらんど(無効票)