化け物に一直線に飛び掛かるツナ、見た目は熊と酷似していることもありツナは化け物の周りを死ぬ気の炎を使い化け物の周りを撹乱するように飛び回る。
『ぐうぅぅぅぅ……!!』
化け物は飛び回るツナを捉えようと腕を振り回すが数々の強敵を相手にしていたツナに自分を捉えることのできていない相手に遅れを取る様な真似はしない。
ツナに翻弄されっぱなしの化け物は次第に動きが鈍くなり始めていた、そしてそれを見逃すツナではなかった。
(後少しか……)
ツナは右手のグローブに死ぬ気の炎の純度を上げていった、ツナの死ぬ気の炎の属性は大空。大空の炎の特性は調和、その特性によっていかなる攻撃もその調和によって無効化されるのだ。
そして戦っていてわかったことがあった、化け物が纏っている禍々しいオーラはかつて自分を苦しめた相手、六道骸が人間道を使った時に纏っていたオーラに似ていることを。
(ならば、俺の炎で浄化できる筈だ。あのオーラが骸のと同じものならば!!)
ツナは化け物と間合いをとる、そして気付く化け物の首元にドス黒いオーラをより強く纏っている物を。
(あれか!!)
標的を定めるとツナは行動を起こす、イクスグローブで浄化していては浄化している間に奴に捕まる恐れがある。ならばここは一気に浄化するしかない。
(ナッツの力が必要か、良し)
「ナッツ!!」
ツナの掛け声でツナのライオンを模様した指輪から一匹の小さなライオンが現れる、そのライオンの名はナッツ。正式名称は大空ライオン(レオネ•ディ•チェーリ)。
十年後の未来でもツナの大きな助けとなってくれたツナの頼れる相棒である。
「ナッツ!!形態変形(カンピオ•フォルマ)攻撃形態(モードアタッコ)!!」
『ガウ!!』
ナッツがツナの言葉に反応し死ぬ気の炎となったナッツがツナのグローブに纏まる、そして。
「一世のガントレット(ミテーナ•ディ•ボンゴレプリーモ)」
ツナの右拳にはガントレットがそう着されていた、ミテーナ•ディ•ボンゴレプリーモ。ツナの必殺技のひとつでもあるX BURNER(イクスバーナー)という技と同じ破壊力をもつ技である。
残念ながら十年後の未来でスパナという発明家が作ったコンパクトディスプレイが無いためイクスバーナーは撃つことが出来ないが。
「決める!!」
ガントレットを装備したツナは化け物の首元目掛けて一直線に飛んで行く、化け物は好機と言わんばかりにツナ目掛けて両腕を振り下ろした。
しかし、ツナはそれを左手のグローブの炎の推進力で急ブレーキをかけ一瞬停止すると敵の頭上えと飛び右拳を突き出す。
「ビックバンアクセル!!」
ツナの技が化け物の首元に刺さっていた物に当たる、それと同時に化け物が纏っていたドス黒いオーラがツナの炎をくらい浄化されていった。
最初は悶え苦しんでいた化け物であったが徐々に黒いオーラが浄化されていくとその姿にツナは目を見張る。
(体が透明?!緑の模様の様な線もある。姿は熊だがこいつは生き物なのか?)
しばらくして浄化か完全に終わる、ツナの目の前には半透明で体に緑の模様の様な線がはいった熊の様な生き物が横たわっていた。超直感で邪悪なものではないとはわかる。
周りを見渡してみても先程の様な気配を感じないので死ぬ気モードを解く、そして遭遇した女の子の元に向かう。
「大丈夫だっ「凄いでござる!!」えっ?」
ツナが無事か尋ねようとしたがそれに被せるように言われる、しかもかなり興奮した様子である。しかもその度に女の子の耳と尻尾が動いたり揺れたりしている。
(こ、コスプレとかじゃないんだ……。って今考えたらもう五分たってるよね!!なんで俺まだ十年後にいるの?!まさかここって未来じゃない?!)
戦いが終わって今まで気づかなかった事に気付き始めたツナは内心混乱状態であった、もしかしたらここは十年後の未来ではなく別の場所かもしれないのだから。
「あれはなんでござるか!!なんで額に炎が灯ったのでござるか?!あれは紋章術なのでござるか?!」
ツナの困惑を他所に女の子はやつぎに質問をしてくる、そこでツナは気付く。
(この子に聞けば何かわかるかも!!)
そう思い立ったツナは早速聞くことにした。
「ねえ、君。此処って何処?日本やイタリアって聞いたことある?」
「?此処でござるか?此処はビスコッティ共和国とガレット獅団領の西方に位置する名もなき森にござるよ、にほんやいたりあとは聞いたことのない名でござるよ」
(マジでーーーーーーーーー!!)
日本やイタリアという名に心当たりがなくましてやビスコッティやガレットなんて聞いたことのない国である。まさか自分は。
(十年後バズーカで異世界に来ちゃったーーーー!!)
此処が異世界であることに気付き内心慌てふためくツナ、そんなツナを他所に女の子は。
「そうでござる!!折角たがら自己紹介するでござるよ、そなたは拙者の命の恩人でもあるのでござるから名を聞かないのは無礼でござる!」
「えっ、えーと。」
「拙者はユキカゼ•パネトーネでござる、ビスコッティ共和国隠密隊筆頭でごさる」
女の子、いやユキカゼは何処か期待の眼差しでツナを見る。
「お、俺は沢田綱吉」
この出会いがツナの新たな物語の始まりである。この物語は愛と勇気と耳と尻尾、そして死ぬ気の炎の物語である。
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