月に映る瑠璃紅色   作:エンゼ

4 / 9
かなりおかしくなってますが許してください...




 

 

 

 

 

 ──時が過ぎて、大体あの出来事から5ヵ月経った。この5ヶ月の間が今までの人生の中で見てもかなり濃いものだったと思う。多分ね。

 まず何から話そうか...そうだなぁ。武内さんが家に来たことから。というか、理由の9割これだね。

 

 ...武内さんはね、ちゃんと約束した土曜日に来てくれたの。しかもきっかり11時に。事前にお父さんとお母さんには武内さんのことについては伝えておいたから迎える準備は出来てたわけなのね。でも...ここからが少し問題だった。

 それはお父さんの態度。土曜日が近づくにつれて徐々に不機嫌になっていってたんだよね。見て分かるレベルまで。お母さんに理由聞いてもニコニコしながら誤魔化してきてたからますます分かんなくて...コウにも尋ねたんだけど私と同じく分かってなさそうで。結局理由分からず終いで当日を迎えちゃった訳ね。ま、今でも分かってないんだけどさ...

 んで、武内さんが家に上がってお父さんお母さんと話してる間...私達はなんとなく気まずくて自分の部屋に逃げ込んでゲームをしてたのね。余談だけど、好きなゲームはポケ◯ンだよ...あ、最近ね!やっと海外産6Vメタ◯ンが!!......あーうん、この話はやめとこう。長くなりそうだ。身近にこういう会話出来る人いないからねー...

 ...オホン、話を戻すね。まぁとにかくずっとゲームしてた訳なの。そして...大体二時間くらいかな?ゲームに全く集中出来なくてなんか怖くなって......気になって見に行ってみたの。すると...なんかお父さんと武内さんが意気投合してた。あれ、お父さんや武内さんってこんなにテンション上げて話せるんだー...なんて考えたほどにね。かなり深く話し込んでいたのかかもだけど、私がその部屋に入ったことに二人は気付かないでいたわけね。お母さんはそれをニコニコしながら見守ってたよ。

 

 ───武内さん。家の娘を...瑠璃を、よろしくお願いします。

 ───はい、必ずトップアイドルにしてみせます。

 

 会話はここしか聞き取れなかった...けど、これを聞いてから、お父さんお母さんへの恩返しのためにも頑張ろうって改めて決意したんだよね。

 

 次は...トレーニングについてでも。

 アイドルになろうと決意したあの日から、私達はランニングや身体を柔らかくするストレッチ、歌唱力強化のためにカラオケに行ったり、動画サイトで見つけた346プロダクションのアイドルのダンス動画を片っ端から真似し始めたりした。カラオケ以外にに関しては全部コウなんだけどね...まぁ、それはそれとして。

 カラオケはテレビのカラオケ大会とかで使われてる割と厳しい採点するやつを使って最高95点まで行けたのはかなり嬉しかったなぁ...ダンスに関しては、流石運動が出来るコウと言うべきなのか、1ヶ月で一曲のペースで完成させていってた。私だったら何年かかるだろう...

 

 とまぁこんな感じなのかな。もっと探せばあると思うけど...省略しましょっと。

 そして今何してるか?...それはね、

 

 

 

 ──346プロダクションの女子寮前にいるの。

 コウはね、昨日ギリギリまでダンスの練習してたから今はスヤァと眠ってる。だから今日は私一人なんだ...少し寂しいけどね。

 東京の高校の受験が終了した今日、武内さんから実家に電話が来たらしくてね。受験で東京に来てたからそのまま説明くらいは受けようかなって。だから制服のままこっちにきたの。

 ...変に緊張するなぁ...お隣さんとかどんな人になるんだろ...

 

「...凉月さん」

「ひぁい!?」

 

 後ろから突然声が!?...あ、武内さんか。

 

「す、すみません...驚いちゃって」

「いえ、大丈夫です......コウさんもいらっしゃいますか?」

「あ、今コウは少し眠っていまして...」

「...では瑠璃さん、これから女子寮の説明を受けてもらいます。後程コウさんに説明をお願いしても宜しいでしょうか」

「分かりました。宜しくお願いします」

 

 ...あれ、武内さん困惑してる?なんて手を首に当ててるし。

 

「申し訳ありませんが、私が案内するわけではありません...女子寮、ですので」

「あっ......」

 

 そっか、そうだよね。そりゃそっか...なら誰が?

 

「本日は凉月さんと同じプロジェクトに参加される方に案内をお願いしています」

 

 同じプロジェクト...シンデレラプロジェクトのメンバーってことかな?どんな人なんだろ...と考えていると...

 

 

「我が下部よ。そこにいるのが我らが城に住まう新たな住民か?(プロデューサーさん。そこにいるのが言っていたこれから一緒に女子寮で暮らす方ですか?)」

 

 

 後ろから突然、一人の女の子の声が聞こえてきたかと思えば.........え、何語?

 

「我が名は神崎蘭子...ふっ、闇に飲まれよ!!(私は神崎蘭子です。宜しくお願いします!!)」

「えぇ!?」

 

 初手に闇に飲まれよって何!?もしかしてそういう生物なの!?

 助けを求めようと武内さんを見ても、武内さんは手を首に当ててるばかりで...え、これコミュニケーション出来る?...と、とりあえず似たような言葉でコンタクト取ってみよう。確かそんな雰囲気のキャラがいたような...適当にやってみるか!

 

 

 

「な、名乗られたからには名乗るしかあるまい...我の名は凉月瑠璃。永い付き合いになるであろうが...宜しく頼むぞ?」

 

 

 

 こ、こんな感じでいいのかな...ってあれ?蘭子ちゃんめっちゃ目をキラキラさせてる...?そして武内さん何驚いた様子でこっち見てんの!?

 

「そ、そなた!こちら側の人種であったのか!?(る、瑠璃ちゃん!瑠璃ちゃんって私と同じなの!?)」

「え、えっとぉ...」

 

 こちら側...あ、アイドルってことかな?

 

「ンンッ...そうだ。だから我は永い付き合いになる、と述べたのだが...これは訂正すべきか?」

 

 ...さらに蘭子ちゃんが明るくなった気がする。

 ん、武内さんが耳を貸してと合図してきた...なんだろ。

 

「瑠璃さんは神崎さんの言葉が分かるのですか?!」

「あー...フィーリングです。コミュニケーションとるならなんとなく同じ話し方をするべきかなーって...」

「な、なるほど...すみません。本日空いていたのが神崎さんだけで...」

「大丈夫ですよ。わざわざありがとうございます」

 

 なんだっけこういうの...厨二病だったかな?よく分かんないけどね。

 

「さぁ同士よ!我らが城へいざ行かん!(さぁ瑠璃ちゃん!私達の女子寮へ行こう!)」

「あ、慌てるな同士蘭子よ。そう急かすでないぞ」

 

 ...とりあえず蘭子ちゃんにはこうやって話しておけば間違いは無いよね?

 

 

 

 

 

 




蘭子語って難しいですね...

あ、蘭子さんの言われてる『こちら側』というのは厨二病のことです。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。