SASUKE復興伝(ただし中身は転生者)   作:メロンペン

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約半年ぶりの投稿。
※今回TS描写ありの為、原作キャラのTS化に嫌悪感のある方は御注意下さい。


波の国へ

翌日、紅達と共に今日の任務を受ける為に三代目の部屋を訪れると、そこには猿飛アスマ率いる第十班のメンバーと、波の国の橋職人であるタズナの姿がそこにあった。

 

まさかナルト達第七班ではなく第十班が波の国へ行く事になったのかと思ったが、三代目の説明によるとなんでもタズナは原作通りの護衛任務に加えて、更に橋造りを手伝う人手の依頼もしてきたらしく、その為今回の任務には2組の班が必要となるので俺達第八班に橋作りの手伝い、第十班にはタズナの護衛をする様にと指示してきた。

 

「ふんっ、こんな超ガキどもが役に立つのか?お前等しっかり儂の超護衛と超手伝いをしろよ」

 

 

任務のレベルを偽ってる事を棚に上げて妙に偉そうな態度をとるタズナを尻目に、俺は想定外の事態となり少々混乱気味の頭の中を整理しながら、周囲に悟られない様に今後起きうるであろう事態にこのメンバーで対処出来るか思案し始める。

 

差し当たり一番の問題点は再不斬と戦闘になった際に、カカシではなくアスマと紅で相手になるのかという点だが、いくら紅とアスマの二人掛かりとはいえ恐らく再不斬の方が若干分があるだろうというのが俺の予想であった。

 

 

「うふふふ。まさかサスケ君と一緒に任務が出来るなんて夢みたい。ねぇサスケ君、もし盗賊とかギャングが襲ってきたら私の事守ってくれる?」

「ちょっといの。そんなにサスケ君にベタベタくっ付かないでよね。大体、依頼人の護衛をするのはアンタ達第十班の仕事でしょ」

 

 

これから待ち受ける事件を知る由もないサクラといのに左右から抱き着かれ、俺は例え勝率が低いとはいえサクラにいの、それにヒナタと紅を死なせる訳にはいかないと腹を括り、自分のアドバンテージであるNARUTOの知識とこれまで培った経験をフル活用して波の国の任務に挑む覚悟を決めるのであった。

 

 

 

 

 

 

木の葉の里を出発して数時間歩いた頃、そろそろ最初の襲撃がある筈だと周囲を警戒していると、前方に大きな水溜りが出来ているのを発見した。

いよいよかと思い襲撃に備えていると、俺の後ろを歩いていたシカマルもその水溜りの異常性に気が付いた様で、顔をこわばらせながらもチャクラを練り始めていた。

 

「ま、まさか一緒に波の国まで行く事になるとはな。ところで紅、最近その……調子はどうだ?」

「どうだと言われても悪くないとしか言いようがないわ。そんな事より……」

 

紅に素っ気無くあしらわれて落ち込むアスマだったが流石は上忍というべきか状況をすぐさま察し、その後原作通り襲って来た二人の霧隠れの抜け忍は、紅との演習やその後の修業で実力がそれなりに向上した俺とそれをフォローしたシカマルの影真似の術の連携で返り討ちにあい、タズナはアスマと紅にこの二人組について問い詰められる事となった。

 

 

 

「タズナさん、一体どういう事なのか説明して頂けますか?確か依頼の内容はギャングや盗賊といった只の武装集団からの護衛だった筈ですよね?」

「しかし、今襲って来たこの二人は霧隠れの抜け忍。タズナさん、私達はあなたが忍者に狙われているなんて話は聞いていません」

「ぐ、ううぅ。じ、実はな……」

 

紅とアスマに厳しく追及されタズナは護衛の依頼に偽りが有る事を白状すると、いの達はCランクの護衛任務だった筈が実はBランク相当の内容だったと知り、動揺を隠せない様で狼狽えだし始めるのだった。

 

 

 

「じゃ、じゃあこのまま波の国に行ったらまたこんな奴らと戦わなきゃいけないの!?」

「そ、そんな!!先生、この任務は僕らにはまだ早いよ!!また次の忍者が襲ってくる前に早く木の葉に戻ろうよ!!」

「い、異議無し!!サスケ君との初任務がこれで終わりなのはちょっと残念だけど、それも命あっての物種よ!!」

 

このまま任務を続けていればまた忍者との戦闘が有ると知り、サクラ、チョウジ、いのの3人は直ぐにでも任務を辞めて木の葉に戻ろうと言い出した。

原作ではここでナルトが任務を続行を主張する事になるのだが、今この場でそんな事を言い出す様な者は見当たらない為、俺はタズナや波の国の人間には悪いがこれで波の国編も終了かと心の中で安堵していた。

 

 

「そうね。アナタ達には今回の任務は荷が重いわ。アスマもそう思うでしょ?」

 

予想通り紅も引き返す事に賛成しアスマにも同意を求めるが、当のアスマは俺とシカマルに返り討ちにされて木に縛られている二人の忍者を一瞥すると、咥えていた煙草を吸いながら思いもよらない事を言いだした。

 

「んー……いや、俺はこのまま任務を続行しても良いんじゃないかと思うんだが?」

「なっ、何を言ってるの!?まだこの子達には忍者の敵と戦うなんて早過ぎるわ!!」

「そうでもないと思うぞ?現にこの二人を捕まえたのはサスケとシカマルなんだし、それにこっちは俺とお前の二人の上忍が控えてるんだ。襲って来た奴等のレベルからしてガトーが雇ってる忍者ってのは大した事なさそうだから、コイツ等に経験を積ませるには丁度良いだろ」

 

アスマのその判断に紅も反論しようとするが、その前にタズナがいきなり土下座をして泣き落としをし始めた。

 

「す、スマン!!依頼を偽ってた事は超素直に謝る!!だ、だが儂がこのまま橋を完成出来ずに殺されてしまっては、残された娘や孫を始めとした波の国の人間が全てガトーに……た、頼む!!」

「ほら、タズナさんがこんなに必死になってお願いしてるのに放っておく訳にはいかないだろ?心配すんな、こう見えても俺は元守護忍十二士のメンバーだった男だぞ。何があっても俺がお前らを守るから大丈夫だ」

 

 

 

 

何故かこの任務を続ける事を主張するアスマと必死に懇願するタズナの二人に押し切られ、結局俺達は任務を続行する事になってしまい、波の国へと向かう小舟の上で俺はどうしてアスマがこの任務に拘るのか気になり、事情を知っていそうなシカマルといのに理由を尋ねる事にした。

 

「なあ、お前の所のアスマ先生だけど、どうしてあんなにこの任務を続けたがってるんだ?」

「う~ん……実はね、大きな声じゃ言えないんだけどアスマ先生と紅先生って付き合ってるんだって。でも、最近上手くいって無いみたいだから今回の合同任務を利用して紅先生との関係を修復したいんじゃないかしら?」

「こっちとしては傍迷惑で面倒臭ぇ話だけどな。あ~あ、多分次襲撃があるとしたら今度は上忍クラスが襲って来るに違いねぇぞ。クソめんどくせぇ」

 

上忍であるアスマがそんな理由で危険度の高くなった任務を続けるのか疑問に思う所だが、そうこうしているうちに濃霧の中からタズナが建設中の橋がその姿を現した。

この任務にナルトは同行していないので完成後の橋の名前はどうなるのだろうか?そんなどうでもいい事が頭をよぎったその時、橋の上に視線を向けると一瞬人影が見えた気がした為、まさか今ここで襲って来るのかと思い急いでヒナタに白眼でその人影の正体を探らせる。

 

 

「どうだヒナタ、俺も一瞬見ただけだったからハッキリと確証がある訳じゃないんだが」

「えっと……い、居た。サスケ君の言った通り誰か居る。で、でもこの人女の子みたいだけど」

「おいおい、女の子だから敵じゃないとはならないだろうが。それでそいつの特徴は?」

 

ヒナタから得た情報を元に推察すると相手は恐らく白である事に間違いない。白が単独でいる事を確認した俺は紅の許可を得て影分身を偵察に向かわせる事にした。

 

 

 

白眼の透視能力で得た情報が真実かどうか確認する為に……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

作りかけの橋の上で、白は先程霧の中で目撃した小舟の事について考えていた。

鬼兄弟の襲撃が失敗した事でガトーに雇われた忍者の一人、桃地再不斬は今度は自ら出向いてタズナを含めた木の葉の護衛を仕留めようとしていた。

「恐らく今のが木の葉で雇われた護衛の忍者達。急いで再不斬さんに伝えないと」

 

白が霧隠れの追い忍だった頃の証である仮面を付け再不斬の元に戻ろうとすると、丁度その時橋の向こう側から誰かがこちらに歩いて来るのが目に入った。

 

「あ~クソ、全然前が見えないな。ん?そこに誰か居るのか?」

 

一瞬警戒した白であったが霧の中から現れたのは一人の少年であり、その立ち振る舞いから危険度は低いと判断した白は目の前の少年に軽く会釈をするとその横をすり抜けて歩き去ろうとする。

 

「ところで……こんな所で霧隠れの追い忍が何をやってたんだ?」

すれ違おうとした瞬間にそう言われた白は反射的に少年を顔に視線を向けるが、それが白にとって致命的なミスとなってしまった。

 

「なっ!?こ、これは金縛り?そ、それにその眼はっ!?」

「教えてやろうか?これが写輪眼だ。なぁお前、お前もタズナって橋職人の命を狙ってるガトーに雇われた忍者だろ?」

 

あまりにも稚拙な失態をしてしまい己に怒りを覚える白であったが、それより今はこの状況を打開しようと自らに掛けられた金縛りの幻術を解こうとする。

だがそれよりも早く白は少年に覆い被さる様に押し倒されてしまい、その赤い眼に見据えられる。

 

「成程……ヒナタに聞いた時は信じられなかったけど、どうやら本当だったらしいな」

「くっ、僕を殺すつもりなら早くしたら?」

 

どうやら僕はここまでらしい。心の中で再不斬に詫びる白だったがその少年、サスケのとった行動は服の上から白の身体を弄る事であった。

 

「ひっ!?な、何をするんだ!?ぼ、僕はっ!!」

「女……だろ?俺も最初信じられなかったけど、ここに有るべき物が無いみたいだし信じるしかないよな」

 

足の付け根に手を差し込まれて何かを確認する様に指を激しく、だが時に繊細に優しく緩急自在に動かされ、白は今まで感じた事のない激しい衝撃が己の肉体に襲って来るのを耐えるので精一杯になっていた。

 

「や、やめっ。こ、これ以上僕を辱める様な真似をっ、ぅんっ!!」

服の中に直接手を差し込まれその小ぶりな胸を直接揉みしだかれると、白は再不斬の道具となる為に捨て去った筈のある感情が胸の奥から湧いてくるのであった。

 

「さてと、それじゃあ仕上げといくとするか?」

「い、嫌だっ。ぼ、僕は再不斬さんにぃ!!」

 

 

濃く深い霧が立ち込める橋の上で、白は捨て去った筈であった女である自分をサスケの影分身に思い出させられるのであった。




忙しさを言い訳にしてさぼってました。
次は何時になるか未定ですがなるべく早めに投稿出来る様に努力します

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