アカデミーの卒業生達がそれぞれの担当上忍に課せられた下忍選抜演習から数日が経過し、サスケ達合格を言い渡された新人下忍達は日々任務に明け暮れていた。
そんなある日。同じく合格班の一つである猿飛アスマ率いる第十班は、木の葉の里に店を構える焼き肉屋で任務終了後の恒例となった焼肉打ち上げを行っていた。
「「はああああぁ~……」」
「おい、折角打ち上げの最中だってのにいのもアスマ先生も揃って溜息ばかり吐きやがって、何か悩み事でもあるのかよ」
一心不乱に食事をするチョウジとは対照的に、物思いに耽り溜息ばかりして一向に箸を手につけないアスマといのに対してシカマルはいい加減鬱陶しくなり、何を悩んでるのか尋ねる事にした。
「そりゃあ溜息だって出るわよ。ねえシカマル、今日まで私達が何の任務やったか覚えてる?」
「突然なんだよ。今日が迷子のペット犬探しで昨日が公園のゴミ拾いと遊具のペンキ塗り。一昨日が隣町までお使いで……」
「でしょ?どうして忍者がお使いやゴミ拾いやペット探しをしなきゃいけないのよ。私がアカデミーで教わった忍術は老中のガキンチョを喜ばせる為のものじゃないっての。はぁ~これがせめてサスケ君と一緒なら将来の為の予行演習になるのに」
するといのはアカデミー卒業以降顔を会わせる機会が激減したサスケの事を思い、妄想の世界に入り込んでしまったのか頬に手を当てて身悶え始めた。
その光景に若干引いてしまうシカマルであったが、二人のやり取りを聞いていたチョウジが自分もいのと同意見だと言って会話に入り込んでくる。
「僕もそう思うなぁ。正直言ってもうちょっと忍者っぽい任務やってみたいよね」
「そうか?ランクが上がればそれだけ危険度が上がって面倒な事になるわけだろ。新米でぺーぺーの俺らは今くらいの任務がベターだと思うぞ」
任務のレベルに不満を持つ二人とは違い、口癖になる程に面倒臭い事が嫌なシカマルは楽を出来る現状に満足している様であり、そんなシカマルに妄想から覚めたいのは、チョウジに喰い尽されて焦げしか残っていない網を箸で突きながら再び深く溜息を吐いた。
「シカマルってホントにやる気と向上心がないわね。そんなんじゃ一生女の子にモテないわよ」
「けっ女なんかにモテても面倒臭いだけだろうが。で?アスマ先生は一体何を悩んでるんだよ」
「ん?あぁスマン……。なぁお前ら、これは俺じゃなくて俺の友人の話なんだが……今までそれなりに仲が良くて将来を約束してもおかしくない間柄の異性が急に素っ気無い態度になったら……ど、どう思う?」
誰が聞いてもアスマ本人の恋愛相談だと分かる口ぶりに、シカマルは心配して損したとばかりにそっぽを向いてしまい、チョウジは色気より食い気とばかりに更に肉を追加してアスマの話を真面目に取り合おうとはしなかった。
しかし、十班唯一の女であり色恋事に人一倍興味の有るいのは悩みに答える振りをしてアスマの恋愛事情の詳細を根掘り葉掘り聞き出していた。
「ふ~ん、成程ねぇ~。アスマ先生、多分その女性には先生……じゃなかった。お友達の人以外に新しい男が出来たんじゃないかしら?」
「な、何っ!?そ、そんな事絶対にありえん!!く、紅に限ってそんな事は絶対に……」
他に男が出来たと聞いたアスマは思わず今まで濁していた女性の名前を口にしてしまい、友人の話と言う設定を忘れる程に狼狽えていのの発言を否定する。
「おいいの、お前いい加減な事言ってアスマ先生を揶揄うんじゃねえよ。ちゃんとした根拠もないのにそんな事言ったら紅先生にも迷惑だろうが」
「根拠ならあるわよ。ズバリ私の女の勘って根拠がね」
自信満々にそう答えるいのに呆れるシカマルは、これ以上面倒な事にならない様にアスマに対してフォローをし始めた。
「ったく、それじゃあ根拠が無いのと同然じゃねえか。なあアスマ先生、親父が言ってたけど確か紅先生ってまだ上忍になって日が浅いんだろ?大方初めての担当上忍としての仕事が忙しいとかそんなんじゃねえのか?」
「そ、そうか?そうだよな。ふぅ、俺とした事がこんな事で取り乱しちまうとは……だが、もしも本当にそうだったとしたら相手は誰だ?ガイ……は100%ありえないとしてやはりカカシ辺りが有力候補になるか?」
シカマルによる冷静で常識的な意見により、とりあえずは冷静さを取り戻したアスマであったが、一度生まれた疑惑を完全に払拭する事は出来ない様で、店員に所持金を遥かに超えた額を記載された伝票を渡されるまでの間、紅の浮気相手が誰なのか悩み続けるのだった。
「ああっ!!だ、駄目よサスケぇ!!も、もう私限界だからぁ!!」
「じゃ、今夜も俺の勝ちって事ですね紅先生。これでまた俺の勝ち星が増えましたね」
四つん這いになった紅の腰を掴んで激しく体を前後させ、俺は恒例となった紅宅での任務終了後の反省会を兼ねた打ち上げを行なっていた。
数日前の演習場では影分身の使い過ぎによる疲労で敗北を喫してしまった紅との勝負であったが、怪我の功名というべきかその分俺にはかなりの経験値が蓄積された様で、今では写輪眼や柔拳技術を使うまでも無く紅を喘がせるまで技術が向上していた。
「い、いいっ!!わ、私の負けで良いから早く、あっ、やんっ!!ぃくぅうううんっ!!」
昼間の上忍としての凛々しい姿は見る影も無く、一人の女として快楽を求める紅にトドメとばかりに強く体を押し込むと、流石に刺激が強過ぎたのか悲鳴にも似た嬌声を上げながら体を痙攣させ、紅は俺から与えられた熱を下半身で感じながら気を失ってしまった。
「ふぅ、これで全員一通り終わったか。ヒナタ、サクラ俺は風呂に入るけどお前らはどうする?」
すっかり精力剤代わりとなった兵糧丸をかじりながら紅より先にグロッキー状態となっていた二人にそう訊ねるが、サクラもヒナタも意識は取り戻したもののまだ起き上がるだけの気力は無いらしく、弱弱しく遠慮の返事を返すのが精一杯の様だった。
「さ、先に行ってて……わ、私まだ腰が……」
「わ、私も……サスケ君激し過ぎだよぉ……」
汗やその他の体液に塗れた体でそう答える二人の姿に俺は再び硬さと熱さを取り戻したモノを押し込みそうになるが、これ以上は流石に明日の任務に支障をきたしかねないと思いグッと堪え、後ろ髪を引かれつつ浴槽へと足を進めた。
「あ~、良い湯だなぁ……。そう言えば時期的にそろそろあれが始まる頃じゃないか?」
一人湯船に浸かっている俺の頭にふと過ったのは、NARUTO最初の事件である波の国への護衛任務の事であった。
波の国編はナルトが己の忍道を見つけた大事な任務で有る為、是非ともナルト達第七班には波の国へ行って欲しいと願わずにはいられなかった。
「でもなぁ、班構成といい既に原作とは状況が違ってる訳だからもしもって事もあり得るんだよな。もし俺達が波の国に行く事になったらどうするかなぁ」
紅の性格上任務内容を偽っていたと知れば俺達の安全を優先させて木の葉に引き返す筈だし、何より桃地再不斬と戦う事になった場合紅には悪いが実力的に勝てる保証は限りなく低く、タズナには悪いが任務を中断するしかないだろう。
「それに、確か波の国編は女キャラ殆ど出て無かった筈だから個人的に行く意味も無いからなぁ。確かタズナの娘のツナミって未亡人と他には……」
「さ、サスケ君……私も一緒に入っても大丈夫かな?」
その時、ようやく動ける様になったのか浴室のガラス戸の向こう側に立った人物が声をかけてきた為、俺は考察と言う名の独り言を中断して声の主であるサクラを浴室に招き入れる。
「ああいいぞ。ほら、そのままじゃ風邪引くから早くこっちに来いよ」
「う、うん。お、お邪魔しま~す。はぁ……良い気持ちぃ」
いつもの様に俺に背を預ける様にもたれかかってくるサクラを抱きとめると、今まで波の国の事を考えていた所為か原作でナルトが言ったある言葉を思い出してしまった。
(そう言えば白ってナルト的にはサクラより可愛いって言ってたよな。でもまぁ、いくら可愛いって言っても男の白よりサクラの方が……)
「んあっ!!さ、サスケ君っ、そんないきなりっ、あむっ……んんぅ……」
やはり我慢するのは体に良くない。先程まで入っていたお陰が前準備無しでもすんなりと侵入出来たサクラの中に熱く硬くなった俺のモノを押し込んでいき、抗議の声とは裏腹に恍惚とした表情をしたサクラの唇を舌で抉じ開けて差し込み絡ませながら激しく湯船を波立たせてサクラの身体を蹂躙するのだった。
サスケが紅の家で第八班のくノ一達と勤しんでいた頃、木の葉の依頼受付所に波の国から来たと言う一人の老人から仕事の依頼が舞い込んで来た。。
「では、Cランクの護衛任務とDランクの橋造りの手伝いの二つのご依頼をする訳ですね?」
「う、うむ。超名人の儂の足手纏いにならないくらい超優秀な忍者を頼むぞ」
何処か様子のおかしい老人と受付担当者は感じたが、低ランクとはいえ一度に二つの仕事を依頼してくれるのだから機嫌を損ねない様にと深くは追及せず依頼書に詳細を書き込んでいく。
(ふぅ……何とか怪しまれずに済んだか。Bランクの依頼をするよりCとD二つの依頼をする方が安く上がるからな。)
波の国から来た依頼人のタズナは結果的に偽りの依頼をする事に良心が痛むものの、これも波の国を救う為だと思い受付所を後にするのだった。
ネタバレになりますが今後の展開で読者の方々にお詫びする事があります。
活動報告でアンケートを取った結果ある人物をTSさせる展開となります。
キャラの性転換は不快感を表す人も多い為、今この場で謝罪させて頂きます。