妖精の尻尾と第4真祖   作:真っ暗

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初めてなのでおかしなところ所があっても大丈夫だという人はこのままご覧になってください。


プロローグ

暁の帝国・・・第4真祖が築いた夜の帝国《ドミニオン》。この国ができたのはごく最近のことであり、そこで起きた戦いによって都市伝説となっていた第4真祖は世界に存在を知られることになった。この国を築いた存在が第4真祖。名前は暁古城、ある日第4真祖となりそこでさまざまな戦いを繰り返すことによって完全な真祖となった。暁の帝国となり数か月が経ち暁古城は現在、学校で補修を受けていた。

 

「あ~、やっと今日の補修が終わったぜ」

終わった解放感で机に突っ伏しながらため息を吐いていた。

「ご苦労だったな暁、今日はもう終わりだ」

そういい古城にねぎらいの言葉をかける担任の教師南宮那月とその近くで立っているメイド服を着たホムンクルスのアスタルテがいた。

「なぁ、那月ちゃん俺はいつまで補習を受けなきゃいけないんだ」

「その前に、私を那月ちゃんと呼ぶな」

那月は、持っていたセンス古城の頭を叩いた。

「痛ってえよ」

「貴様は、遅刻・欠席をし続けているんだ。本来なら留年になっているんだぞこれで出席扱いしているんだむしろ感謝すべきじゃないのか暁」

「いや、それは確かに感謝しているんだけどよ」

返す言葉がない古城はそのまま黙ってしまった。だが、那月は突如考え事をし始めたその間古城は嫌な予感がしていたけど気のせいだと思いすぐに考えるのをやめた。考え事が終わったのか那月は頭を上げ古城にとある提案を持ちかけた。

「なあ暁、補修に来なくてもいい方法があるんだがどうだ?」

「いや、どうせ碌な事じゃないと思うがとりあえず聞かせてくれよ」

那月の高圧的な笑みにたじろいでいたがこんないい話は聞かなきゃ損だと思い古城は聞くことにした。

「お前、魔導書No.14を覚えているか?」

「ああ、那月ちゃんを小さくした奴だろ」

「そうだ、厳密には時間を奪い子供に戻したんだけどな」

魔導書No.14固有堆積時間《パーソナルヒストリー》、この魔導書により魔女である那月は魔女になる前の子供にされてしまってさらに彼女が鍵となっている監獄結界から脱獄した囚人たちが子供になった那月を殺そうとして古城達は守ったそれを守ったことを思い出していた。

「でも、それがどうしたっていうんだよ」

「そのNo.14が消えてたんだよ」

「な!それってやばいんじゃないか?」

古城はアスタルテから渡された資料を見ながら那月の話を聞いていた。

「そうだだから現在公社は捜索を続けているが手がかりがあまりないんだ」

「でもよ、それと補修とどう関係あるんだよ?」

「暁、貴様にも捜索をしもらおうかと思ってな」

「別にかまわねえけど手がかりがないんじゃどうすることもできないんだろ」

「いや、手がかりはある」

「で、でもさっき手がかりがないって」

「べつに1つもないとはいってないが」

「だったらそのまま探せばいいんじゃないかよ。なんで俺が関係しているのかわからねえよ」

「魔導書の魔力を探ったら少し面倒なことが分かったからだよ」

「面倒なことって」

「もうここにはないということだ」

「!もう島の外に持ち出されたってことかよ?」

「だからこそ貴様の力を借りることにしたんだ」

「それなら俺も手伝うぜ那月ちゃん」

古城は授業を休めることもあってよりやる気に満ちていた。それを見て那月は笑みを浮かべていた。

「で、俺はいつ島の外に行けばいいんだ準備とかいるんだろ」

「今からだ」

「は?今?」

那月は驚いている古城を無視して魔術を発動させていた。

「ちょまてよ那月ちゃんまだ心の準備ができてねえよ」

「貴様の家族には適当に言っておいてあるから」

「そうだ、アスタルテ那月ちゃんを止めてくれ」

古城はずっと無言で那月のそばにいたアスタルテに助けを求めた。しかし

「申し訳ありません。マスターから手出しはするなと言われましたのでとめることはできません」

頼みの綱がなくなってしまって古城は逃げようと思ったら突然、足元に魔術によって空間の穴が発生し古城は落ちようとしていた。

「那月ちゃん俺はどこに行くんだよ」

「こことは違う世界だ」

どうすることもできず古城は穴の中に吸い込まれてしまった。穴は閉じ教室には那月とアスタルテの2人になった。

「先輩大丈夫ですか?」

教室の扉が開き入ってきたのは古城の後輩であり監視役である姫柊雪菜が入ってきた。

「何だ剣巫やはり見ていたか」

「南宮先生、先輩をはどこに行ったんですか?」

「貴様には関係ないだろ剣巫」

「関係あります、私は先輩の監視役ですから」

「それでも貴様を暁のところに行かすわけにはいかない」

「ならば強硬手段です」

雪菜はギターケースから銀色の槍を取り出し刃を那月に向けた。しかし何もない空間から鎖が出てきて雪菜の手足を拘束した。

「暁にはちゃんと合わせてやる。しかし一緒にいるのはだめだ」

「なぜなんですか先生」

「それがあいつのためであるからだ」

そういい那月は雪菜を気絶させ、拘束を解いた。アスタルテが雪菜をおぶった。

「後のことは頼んだぞアスタルテ」

命令受諾(アクセプト)

アスタルテは雪菜を連れて教室から出てった。教室に1人残った那月は古城が落ちた床を見ながらつぶやいた。

「頼んだぞ暁」

その日、第4真祖暁古城は世界から消えた。




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