妖精の尻尾と第4真祖   作:真っ暗

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今回は古城とマスターとの会話を書いてみました。


5話 古城の夜

ギルドに戻った古城は椅子に座り落ち着いていた。そこにマスターやってきた。

 

「入ってきた早々疲れたじゃろう」

 

「まあ、そっすね」

 

「他はもう帰っている人がいるがお前さんは帰らないのか?」

 

「いや・・なんて言えばいいのか・・」

 

「どうした、ちゃんと言えばわしは怒らないぞ」

 

「その・・住む場所がないんだ」

 

「なるほど・・なら今日はここに泊まりなさい」

 

「いいのか、ありがとう」

 

「構わない、ただ一つ質問をさせてくれ」

 

突然、真剣な顔になったマスターを見て古城は不思議に思いながらも質問に答えることにした。

 

「お前さんは、いったい何者なんじゃ」

 

「!?」

 

「魔力が普通とは明らかに違うから気になってな」

 

古城はマスターの勘の良さなのかわからないが自分の正体がばれるのではないかと考えていた。

 

「無理して言わなくて良い。いえないことは誰にでもある」

 

「・・いや、言わせてくれ」

 

そして古城は自分のことを話した。自分が吸血鬼だということ、別の世界から来たこと、魔導書を探しているということを話したそしてマスターは驚くこともあったがちゃんと聞いていた。

 

「そういうことかこれですべて納得した。ということは港の一件も・・」

 

「ああ、俺の眷獣がやったことだ」

 

「しかし被害が大きいせいか評議員から目を付けられている」

 

「じゃあ俺を評議員に突き出すのか?」

 

「そんなことをするか。お前さんはもうわしらの家族なんじゃから」

 

真剣な顔とは違いにっこりと笑いながら古城の背中を叩いた。

 

「家族か・・・」

 

「そうじゃ、だから評議員なんぞに渡すもんか」

 

古城は真剣なマスターの言葉に少し照れくさくなっていた。突然、お腹が鳴っていた。

 

「何か食べに行くか?」

 

「そこまで世話になるつもりはないんすけど」

 

「しかしここにあるのは食材くらいだ」

 

「まあ作れば何とかなるんで大丈夫です」

 

「そうか、ならわしはこのまま帰らせてもらうぞ」

 

マスターは帰り古城が一人になった。古城は調理場のほうに行き食材をいくつかもらいそれを調理した。

 

「結構そろってるな」

 

作ったのはスープと肉を焼いたものだ。それを食べ古城はすぐに寝ようとしたが吸血鬼の古城は夜がむしろ元気な時だから眠れず日の出まで起きていた。

 

 

 

 

ちなみにスープは鍋に残していたらいつの間にかなくなっていた。

 

 

 

 

「・・じょう・・古城!!」

 

眠り始めた古城を起こす声が聞こえ目をこすりながら起きるとそこには笑っているナツとハッピーそれとなぜか涙目のルーシィがいた。

 

「一緒に仕事に行こうぜ」

 

そう言いナツは手配書を見せてきた。

 

「ああ、いいぜ」

 

「よっしゃあじゃあすぐに行くぞ」

 

ナツに抱えられ古城は仕事に行くことになった。

 

 

 

 

 




活動報告を見てくれる人がいるのはうれしいけれど返信もほしいと思っています。話のこれからのためにお願いします。

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