妖精の尻尾と第4真祖   作:真っ暗

7 / 9
もうすぐでお気に入り100に達します。このまま1000になれるように頑張っていきたいと思います。


6話

馬車に揺られ古城達は依頼人のいる街に向かっていた。古城はあくびをして、ナツは乗り物酔いで気分が悪くなって寝ていて、ハッピーは魚を食べ、ルーシィは古城の隣でなぜか落ち込んでいた。

 

「本当にナツは乗り物に酔うんだな」

 

「あい、ですがそれがナツです」

 

「それよりも仕事って何するんだ?」

 

「ああ、まだ古城は知らないのね」

 

ルーシィが依頼書を私それを見たがすぐに返した。

 

「これ・・・なんて書いてあるんだ?」

 

「ええー!古城読めないの」

 

古城は普通に会話をしていたから特に問題はないだろうと思っていたが文字が読めない事知り古城は落ち込んでいた。なので代わりにルーシィが読むことになった。

 

「依頼の内容はある人から本を取ってきてほしいという依頼なんだけど詳しい話は依頼主の家に行かないとわからないの」

 

「ある人ってどんな奴なんだ?」

 

それを聞いた瞬間ルーシィはまた落ち込んでしまった。

 

「えっとね、エバルー侯爵って人の持っている本なんだけどちょっと問題があって・・・」

 

「なんだよ問題って」

 

「・・・ハッピー、パス」

 

ルーシィは依頼書をハッピーに渡して代わりに読ませた。

 

「えっとねー、とってもスケベで―今金髪のメイドを募集しているんだよ」

 

「ああーそうゆうことか」

 

エバルーは金髪のメイド募集そしてルーシィの髪も金だからそこで古城は考え付いた答えは・・・

 

「ルーシィを使って本を取る作戦か?」

 

それを聞くとハッピーと乗り物酔いのナツは正解とでもいうのか親指を立てた。

 

「こいつ・・スゲえんだぜ・・星霊魔導士は・・契約が絶対だから・・・してくれんだぜ」

 

「もう喋るな・・・でも大変だなメイドになるなんて」

 

「ふふふ、あたしも家賃のためなんだからメイドの一つや二つこなして見せるわよ。それにあたし、色気には自信あるのよ」

 

吹っ切れたルーシィはナツに向かって。

 

「ご主人様ー体調はいかがですかー?」

 

「ずるいおいらがご主人様がいい」

 

「まあ頑張れよ、俺は少し寝るよ着いたら起こしてくれ」

 

そう言い古城はすぐに寝てしまった。すぐに寝息が立っていた事にルーシィとハッピーは驚いていたら馬車が突然揺れ古城がルーシィのほうへ倒れ古城の頭がルーシィの膝に乗った。ルーシィは顔を赤くしながら古城の耳元へ口を寄せ・・・

 

「ご主人様、ルーシィの膝はいかがですか?」

 

「・・・んん、悪くはないけど━」

 

「ありがとうございます、ルーシィは幸せ者です」

 

「━けど・・・姫柊・・・なぜ膝枕・・を」

 

「ん、姫柊?」

 

古城の寝言から知らない人の名前が出てきてルーシィは疑問を抱いた。

 

「ねえ古城、姫柊って誰?」

 

しかし眠っている古城は簡単には起きずルーシィは古城の体を揺らした。

 

「ねえったらちょっと起きて姫柊って女なの?古城とどうゆう関係か言ってよ!!」

 

そしてそのまま町に着くまで古城は起きずルーシィの声が馬車に響いていた。

 

 

 

―シロツメの街

 

到着した古城達はさっそく食事にすることにしたがルーシィは別行動をして3人で先に食事をすることにした。食べているとルーシィが戻ってきたがなぜかルーシィはメイド服を着ていた。

 

「あたしってば何着ても似合っちゃうのよねえ」

 

しかしナツトハッピーは冗談のつもりで言ったことだったのでルーシィのメイド姿に引いていた。

 

「ねえ古城はどうなの似合ってるよね!?」

 

「ああ似合ってるぞ」

 

「じゃあなんで顔を背けているのよこっちを見て言いなさい!」

 

スタイルのいいルーシィにメイド服はよりスタイルを強調するような形になっていて古城にとっては刺激が強すぎてルーシィから目を背けたのだ。しかしルーシィは古城の顔を掴み自分のほうへ顔の向きを変え目を合わせるような形になった。古城はルーシィの顔から目線を下げたらルーシィの体のほうを見てしまい古城は吸血衝動に駆られ鼻血が出てきた

 

「ちょ・・・離れてくれ!!」

 

古城はルーシィから離れて後ろを向き流れた鼻血を飲み吸血衝動を止めた。

 

「古城今のって鼻血だよね。なんで突然・・・まさかあたしを見て?」

 

「ち、ちげーよこれは・・暑かっただけだ」

 

「何よその嘘!」

 

「嘘じゃねーよ!」

 

そこからパーカーの男とメイドの女の言い合いが始まった。まるで痴話げんかのように見えたりするこのケンカを止めたのはナツだ。

 

「おめえら飯食ったし早く依頼人のところに行くぞ」

 

「ああ、そうだな」

 

「わかったわよ」

 

古城達はケンカを止め依頼人のもとへ向かった。その途中ルーシィは先ほどのやり取りを思い出していた。

 

(古城はあたしを見て鼻血を出したはず。ということはあたしのことをそういう風に見ていたということで・・・つまりあたしに見惚れていたということで・・・あたしには色気があるということね!!)

 

「どうしたんだルーシィ難しい顔をして?」

 

「なーんでも」

 

ルーシィは一気に明るくなって小走りになっていたが━

 

(でも古城はあたしのどこを見てたんだろ?顔?体?もしかして全部!?そうだったら・・・)

 

明るくなったと思いきや今度は顔を赤くして歩く速度が下がっていた。そうは気づかず古城達は依頼人のもとへ向かった。

 

 

 

 

古城達は依頼人であるカービィ・メロンのお屋敷に着き中に案内してもらった。そして依頼についての話を聞いた。仕事は日の出(デイ・ブレイク)という本の破棄または消失だったそこでナツはお屋敷ごと燃やそうとしていたから止めていたら想像にもよらないことを言った。

 

「報酬は200万Jになります」

 

「に・・200万」

 

本来は20万と予定されていたが突然の10倍になりナツ達は動揺していて分け前の計算ができなくなるほどだ。

 

「行くぞ!!燃えてきたぁ!!」

 

ナツはやる気になり部屋から出てエバルーのお屋敷へと向かった。古城達も出ていきカービィと奥さんが残ったカービィは悔しそうに・・・

 

「あの本だけは、この世から消さねばならない」

 

 

 

 

現在古城達はエバルーの屋敷から少し離れたところにいた、そこでルーシィが落ち込んでいた。

 

「使えねぇな」

 

「あいつの美的感覚がおかしいのよ!!!」

 

何があったかというとルーシィがメイドとして働き本を取ってくるという作戦だったがルーシィを『ブス』と呼んで門前払いを受けたからだ。働いているメイドを見た瞬間古城はここ最近で一番驚いてしまうほどの強烈なメイドだからルーシィの気持ちも少しは理解している。

 

「ねえ古城はどうなの?これあたしがおかしいの!?」

 

「おかしくねぇから落着け!」

 

「こうなったら《作戦T》だ」

 

作戦T・・・突撃にナツ達は燃えていた。

 

 

敵が待ち受けていることをまだ知らない。

 

 

 

 




週1で投稿できるように頑張ります。

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。