神様の気まぐれで転生させられます。(仮)   作:CHIEN

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プロローグ10

 征兎side

 

「なぁ・・・ホントにこの道であってんのか?」

 

「・・・わかんねぇ」

 

 隣の和海が問いかけるが、前を歩く一夏から返ってきたのは頼りない言葉だった。

 

 本日、中学3年生にとって、とてもとても大事な日--そう受験日当日。

 そんな大事な日に俺たちは会場内で迷子になっていた。

 

「そもそも、地図もないのに一夏なんかに先頭を行かせたのが間違いだったな。・・・俺も柄にもなく緊張してたってことか」

 

「まぁ、今日は仕方ないだろ。・・・けどこうなると、あの脳筋がいないのが痛いな」

 

「確かにな。一夏の勘はアテにならないし使えないが、万丈の勘・・・もとい第六感は変に役立つからな」

 

「征兎、なんかひどくない!?」

 

 ちなみに俺たちは、私立藍越学園を受験しようとしている。

 私立のわりに学費が安く、卒業後の就職率が高いらしい。

 一夏は千冬さんのために早く就職して楽をさせてやりたいんだとか。

 

 しかし受験会場がカンニング対策だとかで、設備内の一室になった。

 そのため、会場には入ったのだが受験が行われる部屋にたどりつけていない。

 

「龍華といえば・・・大丈夫かな?」

 

「まぁ、筆記はヤバいだろうな」

 

 そう、ここにはいない幼馴染の一人である万丈龍華。

 いわゆる脳筋、バカ

 あまりにもバカすぎて、どこを受験しても不合格が確定していたみたいで担任どころか先生全員が頭を抱えていた。

 最終的には・・・IS学園の実技試験にかけるしかない! --となった。

 まぁ、あいつは保健体育の成績とスポーツテストの結果はよかったからな。

 

 

 

 幼馴染といえば・・・ここにいる一夏と和海、万丈のほかにもいたんだが、元気にやってるかな?

 

 束さんがISを発表した関係で引っ越してしまった 篠ノ之箒 。

 色々あって一夏に惚れてるみたいだが・・・相手はあの朴念神だ、がんばれ。

 そういえば、剣道の全国大会で優勝したって新聞に載ってたな。

 

 中二の頃、両親の都合で中国に帰ってしまった 凰鈴音 。

 コイツも一夏に惚れてる・・・と思ってたんだが違ってた。コイツは意外なことに創一に恋してた。よくよく考えたらわかりやすかったがな。

 だからこそ、あのときは大変だった。

 

 そして・・・ 石動創一 。

 もうこの世にはいない俺たちの親友だったヤツ。

 一夏といっしょにドイツへ千冬さんの応援に行ったときに、事件に巻き込まれたあげく殺されたらしい。

 帰国してそのことを話す一夏とそれを聞いた鈴が目に見えて元気がなかったから皆で元気づけたっけ。

 

 そしてこの天才物理学者 桐生征兎 が俺たちの幼馴染だ。

 

 

 

 

 

「なぁ、もう次見つけた部屋に入ろうぜ。違ってても場所聞けるかもしれないしさ」

 

「まぁそうするしかねぇか」

 

「だな」

 

 

 

 

 そしてようやく部屋を見つけた。

 

「失礼しま・・・す?」

 

「おい、どうした?」

 

「いや、中に誰もいないんだ・・・けど」

 

「けど?」

 

「あれ・・・」

 

 そう言われ、気になったので中を見てみる。

 

「・・・IS?」

 

 そこには打鉄が3機置いてあった。

 

「なんでここにISが置いてあんだ?」

 

「俺に聞かれてもわからんよ」

 

「だよな。・・・ってあれ一夏は?」

 

 そう言われ、一夏のほうを見ようとしたんだけど・・・。

 ・・・嫌な予感しかしない。

 

 意を決してそっちを見た。

 すると、案の定の光景があった。

 

 一夏がISを纏っていた。

 

「「・・・・・・」」

 

「いや~、触ってみたらいつのまにか・・・ねぇ」

 

「マジか・・・」

 

「シャレにならんわ」

 

 そう言って和海がISに手をついたら--

 

「うおっ!?」

 

 次の瞬間にはISを纏っていましたとさ。

 

「・・・征兎」

 

「・・・な、なにかな?」

 

「こうなりゃ運命共同体だよな」

 

「・・・やれと」

 

「あぁ・・・」

 

「・・・よく考えてみよう。キミたち二人は例外としてISとは本来女性にしか反応しないもの。それをたまたま3人いた内の2人が動かしたからといってもう1人が動かせるとは限らないんじゃないかな」

 

「なら、それを証明するためにもやらないとな」

 

「・・・いいだろう」

 

 半ばやけくそだが、あいつらが例外なだけで俺には反応しないはず。

 

 そんな思いを胸にISに触れる。

 

 すると、頭の中に様々な情報が入ってきた。

 

「うそ~ん」

 

 俺もISを纏っていましたとさ。

 

 

 その後、試験官の方々やいろんな人が駆けつけてきた。

 その方たちに手伝ってもらい、なんとかISを解除したのち、別室に連れていかれることに。

 その中には、一夏の姉の千冬さんがいた。・・・またもご迷惑をおかけします。

 

 

 そして、当然のようにIS学園への強制入学が決定した。

 

 

 ・・・・・・最悪だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




ちょっと最後は無理矢理だったかもです。
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