征兎side
「この時間はISの近接格闘における諸動作と各武装についてを行う」
この時限の授業が開始され、壇上の千冬さん--もとい織斑先生がそう告げる。
まぁ確かに近接格闘と千冬さんはベストマッチだけれども。
「--っとその前に今度行われる クラス対抗戦 にでるクラス代表を決めないとな」
・・・・・・ん?
「クラス代表とはいわゆる・・・まぁ学級委員みたいなものだ。先程言ったクラス対抗戦のほかに、会議や委員会への出席などが主な仕事だ」
うへぇ~~、めんどくさ。
「自薦・他薦は問わない。誰かいないか?」
ちょっ!?
そんなこと言ったら・・・。
「はい! 織斑くんがいいと思います!」
「私も賛成です!」
「え!?」
誰かが一夏を推薦し、他の女子がそれに便乗し始めた。
一夏は驚いているけど・・・推薦ってなった時点でこうなると思ったわ。
まぁ・・・一夏だから別にいいか。
「私は~桐生くんを推薦しま~す」
・・・なんだと・・・?
っていうか今の声は--!?
そう思い、そちらを見ると笑っているソイツと目が合った。
--おのれ万丈~~!
「じゃあ、私もきりきりで~」
のほほんさんまで!?
「ちょ、ちょっと待ってくれ! 俺はそんなのやらない--」
「推薦された者に拒否権はない。諦めろ」
・・・さすが千冬さん。
あれ? ・・・そういえば和海が推薦されてないな?
ふと、隣を見ると・・・我関せずと言わんばかりのヤツがいた。
「他にはいないか? それなら織斑と桐生で投票することになるが」
こうなったら和海も巻き込んでやる!!
俺は意を決し、口を開こうとした・・・その瞬間--
「納得いきませんわ!!」
そう言いながら金髪が立ち上がった。
・・・金髪てめえ~、ふざけんな!
そこからはまぁでるわでるわ金髪さんのご高説が。
日本を文化的後進国だの、日本人を極東のサルだのと。
--ってか文化的後進国って・・・ISを開発した人も、イギリスも大恩恵を受けてる大企業の社長さんも日本人なんだけど・・・。
あの金髪さん大丈夫? 俺が玄乃さんに事細かに報告したら終わるんじゃない?
隣の和海と目があ合ったけど、同じことを考えていたのか肩をすくめて見せてくれた。
そんなことをしてたら、いつのまにか一夏と金髪さんがケンカをしていた。
中身は、小学生かよ・・・って言いたくなるぐらいにはヒドイかったけど。
「決闘ですわ!!」
などと話が広がっていた。
え~、めんどくさいな~。
勝手に決められたらたまらないから、断ろうとしたら--
「・・・待て、征兎」
「・・・ん?」
なんだ? どうした?
「この流れでこのまま決闘を受けておけ」
「え~」
もちろん抗議の視線を投げかける。
「ちょうどいい機会だ。専用機のデータも採れるし、新しくできるお前の武器も試せる。さらには企業での訓練以外での戦闘もできる。今後のためにも受けない手はない」
なるほどな・・・。アリだな!
「・・・わかったよ」
そう言って、和海と頷き合う。
「話はまとまったな」
どうやら向こうも終わったらしい。
「勝負は1週間後の月曜日の放課後、場所は第3アリーナで行うものとする。各自それぞれ準備をしておくように」
こうして俺のIS学園での初試合が決まった。
玄乃さんに連絡して武器どうなったか確認しておかないとな。
そうしてようやく各々が席に着き、授業が再開された。
・・・・・・あ・・・・・金髪さんの名前って結局なんていうんだ??