神様の気まぐれで転生させられます。(仮)   作:CHIEN

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13話

 征兎side

 

 俺がビルドに変身してポーズを決めてから周りを見渡すと、目の前のオルコットはもちろんのこと、観客のみんなも驚いているようだった。

 

「それがあのnascitaが独自開発した機体・・・。しかも全身装甲ですか・・・」

 

 そうオルコットがつぶやくように言った。

 

「やっぱ珍しいのか、これ?」

 

「まぁそうですわね。全身装甲といえばわたくしたちの中では第一世代という認識ですから」

 

「なるほどな〜」

 

 そうだったのか。まだまだ勉強不足だな、俺も。

 

「ところで、そちらの機体・・・非固定浮遊部位(アンロック・ユニット)もスラスターの類も見受けられませんが・・・もしかして飛行機能がないんですの?」

 

 そう、オルコットが聞いてきた。

 まぁ確かにアンロック・ユニットはないが飛行機能はしっかりあるんだな、これが。

 

「心配ご無用! --よっと!」

 

 地面を蹴り、ジャンプのような感じで宙に浮き、オルコットと同じ高さまで行く。

 

「--っと、どうよ?」

 

「・・・なるほど。さすがはnascitaの開発した機体。見た目に騙されてはいけませんわね」

 

 まぁ俺も最初は飛行機能がこれについてるとは思えなかったもん。

 

「それでは、そろそろはじめましょうか?」

 

「そうだな」

 

 オルコットはライフルを、俺はビルドの武器の一つ ドリルクラッシャー を手に持つ。

 

「随分と変わった形の武器ですわね?」

 

「ふっふっふ、俺がデザイン、設計、製造した武器の一つだ。チョーイケてるだろ?」

 

「え? ・・・そ、そうですわね・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「な、なんだよあれ!?」

 

「まさか全身装甲とはな・・・」

 

 管制室で様子を見てた一夏と箒も征兎の変身したビルドを見て驚いていた。

 

「まぁ確かに珍しくはあるみたいだな」

 

 皆の反応に納得するように和海が答える。

 

「全身装甲もそうだが、ISを纏うまでのプロセスが従来のものと違いすぎるのもそうだろう」

 

「ですね。そういうところもnascita独自ということなんでしょうか?」

 

 千冬と麻耶もモニターを見ながら話し合う。

 

「しかし、あの武器の形は・・・」

 

「あれは征兎のデザインだ。残念ながら・・・な」

 

「・・・なんだと?」

 

「征兎がデザインし、設計し、製造した武器だ」

 

「相変わらず征兎のセンスってどっかずれてるよな」

 

 などと3人で話している隣では--

 

「しかし・・・束といい、玄乃といい・・・もう少しまともなものを開発できないのか?」

 

「あはは・・・」

 

 そんな千冬の言葉になんと返せばいいかわからない麻耶は、乾いた笑いをすることしかできなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 征兎side

 

『試合開始』

 

 そのアナウンスが聞こえると同時にオルコットがライフルを構えた。

 

「先手、いただきますわ!」

 

 そう言うが早いか引き金を引き、レーザーを撃ってきた。

 

「そりゃっ!」

 

 しかし俺もそれは予測していたため、ドリルクラッシャーを振るい、レーザーに当て打ち消した。

 

「なっ!? しかし、そう何度もできないはずですわ!」

 

 その通りです!

 とにかく相手の先制パンチをしのいだということで、今度はこちらから行かせてもらおう。

 

 俺は足に力を込め、ラビットフルボトルの力でオルコットの元へ一気に飛び込む。

 

「--っ!?」

 

「はあっ!!」

 

 ドリルクラッシャーを振るいライフルをはじく。

 ここで手から弾き飛ばせれば儲けものだったんだが、そんなに上手くはいかないか・・・。

 

「もういっちょ!!」

 

 さらに、タンクの力を込めた蹴りを放つ。

 

「きゃっっ!?」

 

 そう悲鳴?をあげながらオルコットを飛ばす。

 

 --が、あっという間に態勢を立て直されてしまった。

 

 う~ん、思ったようにいかないな・・・。

 伊達に代表候補生を名乗っていないってことか・・・。

 

「今度はこちらの番ですわ!」

 

 そう言いながらライフルを構え、レーザーを何発も撃ってくる。

 

「さすがにこれはちょっとキツいわ」

 

 レーザーをがんばって避けつつ、ドリルクラッシャーをガンモードに変えて反撃する。

 

「こなろっ!!」

 

 近接武器だったものが遠距離武器になったからか、多少オルコットは動揺してくれたが普通に避けられてしまった。

 

「本当に機体といい、武器といい、見た目に騙されてはいけないというものの典型ですわね!」

 

「お褒めにあずかり光栄だよ!!」

 

 などと言い合いながらも、射撃を行う。

 

 --と、急に俺の死角だったところからレーザーが飛んできた。

 

「--ってぇ!?」

 

 って、ヤベっ!?

 ビット兵器のこと忘れてた。

 

「あらあら、ビットのことが頭から抜けてたみたいですわね」

 

「ぐっ・・・」

 

 その通りなのでなにも言い返せない。

 

「ここからは出し惜しみせずにいかせていただきますわ」

 

 そう言いながら、オルコットが俺へとビットを飛ばしてくる。

 

「さぁ踊りなさい!このわたくしとブルー・ティアーズの奏でる円舞曲(ワルツ)で!」

 

 

 

 さぁて、どう攻略しようかな・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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