征兎side
本日この時間の授業は、グランド? での実習だ。
俺と和海以外の面々はISスーツを着て、並んでいる。
「・・・なぁ、なんで征兎と和海はISスーツじゃなくてジャージなんだ?」
「ん? あぁ・・・俺たちの専用機はISスーツとか関係ないからな。最悪、制服でも大丈夫だ」
「え・・・そうなのか?」
「まぁな。いちおう実習だからジャージに着替えたけど」
そう俺と和海が言うと、一夏はうなだれた。
まぁ、着替えるの面倒だから、制服の上着脱いでジャージの上を着ただけなんだよね。
「マジかよ・・・。俺はこんなん着てるっていうのに・・・」
まぁ確かに・・・ISスーツって、ちょっとあれだもんね。
・・・ふと、周りの女子たちを見てしまう。
うん・・・あれだ・・・じっと見てると変態扱い間違いなしだな。
「ふんっ!!」
「ぐほぁ!?」
そんなことを考えていたら、いきなり万丈に殴られた・・・。
「--っておい、いきなり何すんだ!? 万丈!!」
「ふーんだ。いやらしい目でみんなを見てるからでしょ」
なぜわかった!?
いやいや、間違ってもそんなこと言えん。
主に俺の尊厳のために・・・。
「そ、そそ、そんなことない・・・だろうよ」
「・・・征兎・・・」
違うんだ・・・和海・・・。
「そう・・・違うんだ! ・・・俺はただ--」
--パァーン!!
「さっさと並べ」
「・・・はい」
チクショウ・・・。
「では、これよりISの飛行操縦を専用機持ちに実践してもらう。織斑、オルコット、前に出てISを展開。その後、試しに飛行してみろ」
さて、気を取り直して本日の実習。
一夏とセシリアがISで飛行するところを実演してくれるみたいだ。
いちおう、俺と和海も専用機持ってるんだけど・・・。
「先生、桐生くんと猿渡くんも専用機を持っているんじゃ・・・?」
と、俺と同じことを思ったのか一人のクラスメイトが質問してくれた。
みんなもそう思っているのか、同様の表情をしている。
「桐生たちの専用機は、従来のISとは違うものとなってしまっている。故に、まずは織斑たちに飛行を実演してもらい、その後、桐生たちには専用機を展開してもらおうと思っている」
確かに・・・俺たちの専用機は今までのISとは形状から全然違うもんな~。
千冬さんの説明に納得したのか、みんなも、質問した女子もお礼を述べた。
「では、二人はISを展開しろ」
「「はい」」
そう返事し、ISを展開した。
--のはセシリアだけだった・・・。
一夏はまだ展開できてない。
「遅いぞ。熟練した操縦者ならば1秒もかからないぞ」
「んなこと言われても・・・」
まぁ確かに、セシリアは結構な速さだったからな。
こればっかりは、がんばれとしか言いようがないな。
そして、なんとか一夏が専用機を展開した後は--
「よし、では飛べ!」
その千冬さんの合図で二人は一気に飛翔。
だが--
「何をしている! スペック上では白式はブルーティアーズより上のはずだぞ!」
一夏がまた千冬さんに怒られていた。
アイツ・・・試合のときは普通に操縦してなかった?
ある程度上昇したところで、二人は何か話しているようだった。
こっからじゃさすがに何を話しているかはわからんが・・・。
少し上を見ていると声が聞こえたからそっちを見ると、箒が山田先生からインカムを奪って何か言ってる。
山田先生は涙目だ。
つーか、何やってんだよ・・・。
直後、出席簿の一撃で箒は沈んだ。
「織斑、オルコット、急降下と完全停止をやってみろ。目標は地表から10㎝とする」
そして、セシリアが上空から急降下し、地面スレスレでストップした。
しかも、10㎝丁度。さすが代表候補生だ。
感心していたところで、地面に何かが墜ちてきた。
そう・・・墜ちてきたのだ・・・。
まぁ、何かなんてわかりきってるんだが・・・。
その原因は見事なクレーターを作り、千冬さんや箒にボロカスに言われていた。
・・・ドンマイ、一夏。