玄乃side
クラス対抗戦への乱入? のために渋々・・・本当に渋々、あらかじめ聞いていた更識簪の控室内にスチームガンを使い、転移してきた。
中では、すでにブラッドスタークになったアイツが試合をモニターで見ていた。
「【ん? 早いじゃねーか。もっとゆっくり来るかと思ってたぜ】」
「いちおう、早めに来ておこうと思ってね」
「【へぇ~。いい心がけじゃねーか】」
「はいはい・・・」
本当は、アンタと束ちゃんが計画したことだから不安で仕方なかっただけなんだけどね。
モニターを見ると、ちょうど一夏くんと鈴ちゃんが試合をしているところだった。
二人とも面識があるだけに--特に一夏くんはこれから私たちがやることにかなり巻き込んでしまうことに多少罪悪感があるかな・・・。
--あ・・・一夏くんが鈴ちゃんの専用機の武装の一つである衝撃砲で吹き飛ばされた。
「・・・衝撃砲・・・ね。どう思う?」
「【あ? ・・・そうだな・・・現時点ではまったく脅威にならないな。威力がそんなにないくせに使い手の目線で撃つ位置が簡単にわかっちまう。せっかく360度すべてに撃てるのに宝の持ち腐れだな】」
「そこは、これからの成長に期待するしかないわね」
というか、もっと優しい評価してあげれば?
いちおう多少なりとも一緒の時間を過ごしたんだから。
そうこうしているうちに、一夏くんが衝撃砲を避け始め、反撃に転じようとしていた。
--そろそろアレが来る頃ね・・・。
「【--そろそろか】」
そう言って、となりのヤツは試合を見ているモニターの横に新たなモニターを出し、その下にコンソールを展開した。
--って・・・
「そのモニターとコンソール・・・なに?」
「【これは無人機をコントロールできるようにするやつだ。束に任せておくと肝心なところで手心を加えそうだからな。・・・妹のこと・・・とかな】」
なるほど・・・無人機をコントロールするため・・・ね。
そして今の言葉で察した。
原作通り、箒ちゃんが行動を起こしたときは、容赦なく殺す・・・と。
「大丈夫なの・・・?」
「【別に問題ないだろ。アイツだって主人公君を殺さなければいいって言ってたからな】」
--やっぱり私があの空間からいなくなった後になんか話してたのね。
私、そんなこと知らないし・・・。
「はぁ~・・・。まぁいいけど、やりすぎないように注意してよ?原作から離れ過ぎると後々の計画の修正が大変なんだから」
「【その時はその時さ。臨機応変に対応すればいいだろ】」
・・・行き当たりばったりの間違いじゃない、それ?
まぁ、けど・・・うん、わかってた。
コイツと束ちゃんに私がなにか言ったところで聞いてくれることなんてほぼほぼないもんね。
「【さて、始めるか】」
モニターの向こうでは一夏くんがイグニッション・ブースト・・・だっけ?それを使って鈴ちゃんに向かっていくところだ。
「【--楽しませてくれよ?】」
ヤツがコンソールのボタンの一つをタップする。
すると、上空から一筋の光線がアリーナに放たれ、煙が立ち込める。
--私たちの計画が始動してしまった瞬間だった。
これからどうなってしまうのやら・・・。
とりあえず、箒ちゃん・・・無事に明日を迎えられるといいね。