征兎side
一夏と鈴の試合を観戦中だったんだけど・・・。
一夏が衝撃砲を避け始め、反撃に移ろうとした瞬間、上空から何かが降ってきた。
ようやく煙が晴れたと思ったのも束の間、黒い機械的なヤツがそこにいた。
ってか、アリーナのシールドを簡単に破ってきやがった!
どんな威力してやがんだ!?
次の瞬間にはソイツはそのヤバい威力の光線を一夏と鈴に向けて撃った。
当然二人は避けるが、光線は後ろのシールドを破り着弾。
この瞬間、アリーナの観客がパニックに陥ってしまった。
「--ぐっ!? クソっ!? どうする征兎!?」
「とにかく、まずは落ち着こう! このパニックだ。出口は混雑してどうせすぐには避難できないだろう。あそこで先生たちがやってる避難誘導を手伝おう! それに・・・このご時世、俺たちが先に避難しようものなら余計な非難を浴びるからな! ・・・なんて」
「・・・お前、こんなときにそんな気が抜けるような言うなよ」
すまん。なんか唐突に思いついちまったから・・・。
創一(簪)side
無人機をアリーナに送り込んだはいいが、こんな時にお姫様抱っこをして吞気に話していた主人公君たちにイラつき、2、3発余計に撃たせてしまった
「ね、ねぇ・・・なんか原作より攻撃回数が多かった気がするんだけど・・・」
「【あぁ、ついムカついてな。こんな時にお姫様抱っこをして、さらに吞気に話しやがって・・・ずいぶんとナメた真似してくれやがったからからな】」
「そ、そう・・・(原作通りの流れだと思うんだけど・・・?)」
しかし、通信を傍受していたが自分がなんとかするとか主人公君が言ってやがった。
アイツは自分の今の実力を理解できていないのか?
現に、強さを抑えて作った無人機に全然ダメージを与えられてない。
「--って流しそうになったけど、向こうの通信傍受できんの!?」
「【まぁな。俺と束だぞ? 当然できるに決まってるだろ】」
「・・・それで納得できちゃうんだから困るのよね。--で、なにをそんなにイライラしてるの?」
「【・・・なんでそう思う?】」
「ん~・・・なんとなく? そういう雰囲気が出てる気がしてね」
無意識に出てたか・・・。
今後は気を付けるか。
「【主人公君の自己評価の過大さが気に入らなくてな・・・。現に今も無人機に全然ダメージを与えられてないくせに、よく自分がなんとかするとか、みんなを守るとかホザけるな--ってな】」
ホントに考えるだけでもイライラするな。
「【ったく、アイツがあんな条件つけなければ今頃殺してやってるのによ】」
「なるほどね~。(まー確かに、彼のそんなところが気に入らないから二次創作でアンチ作品や色々な改変が加えられたりしてたんだろうしね。・・・言わないけど)」
モニターの様子とアイツらの通信を聞いてみると、ようやくアレが無人機だとわかったみたいだ。
ったく、おせーよ。
「しっかし、オープンチャンネルならともかく、プライベートチャンネルも傍受しちゃうとはね・・・。」
さて、そろそろヤツがやらかしてくれる筈なんだが・・・。
「【・・・? おい、そろそろのはずじゃなかったか?】」
「そういえばそうね。そろそろ放送を使ってやってくれる筈なのにね?」
チッ・・・。
変なところで改変起こしやがって。
コンソールを操作し、アリーナをあらゆる角度から見渡す。
--すると、ほとんどのヤツらが避難したであろうところにまだ残ってる一部のヤツら。
そのメンツの顔を認識すると、仮面の下の顔がニヤケているのがわかる。
コンソールを操作する。
指が弾んでいる。
「ん? 急にどうしたの?」
そう言いながら、隣にいるヤツがモニターをのぞき込んでくる。
「アリーナ・・・もう、みんな避難して・・・ってあそこにいるのって・・・!?」
そこにいたヤツらに気づいたみたいだな。
そう、俺の狙いはソイツらだ。
「【ハハハハハ!!】」
「あなた・・・まさか・・・!?」
コンソールのボタンをタップする。
アリーナの一部に向けて、無人機の腕から光線が発射された。