征兎side
突然の謎の機体の襲来。
アリーナが大混乱して、少し避難が遅れてしまったような気がするけど、みんなが無事に避難したっぽいから和海といっしょに確認していた。
「和海、そっちはどうだ?」
「こっちは大丈夫だ!--もうみんな避難したか?」
「あぁ、多分そうだと・・・思う・・・けど」
そう言いながらも最終確認を兼ねてアリーナをざっと見渡す。
すると、ちょっとだけ離れたところに何人か残っていた。--って!?
「箒!?」
「なんであんなとこに!?」
よく見ると、何人かといっしょか・・・?
一人の子がケガしちまってるな。その子に肩を貸してるみたいだな。
「つーかアイツら、俺たちのクラスのヤツらじゃねーか!?」
・・・え? そうなの?
「・・・征兎、お前が考えていたことはだいたいわかるぞ・・・。クラスメイトの顔と名前くらい覚えておけよ」
「・・・すみません」
--って!!
「こんなやりとりしてる場合じゃないんだった!?」
「とにかく、アイツらのところに行くぞ!」
まったく、俺たちは・・・。
とにかく、箒たちのところに行かないと・・・!
箒たちは4人くらいで、箒がケガしてる子に肩を貸し、他2人が気遣っている感じかな・・・。
ケガしてる当人は、おそらく自分なんかほっておいて逃げてとか言ってそうだからな。
だが、そこに向かっている最中に気づいた・・・・・・気づいてしまった。
無人機の腕が彼女たちに向いていることに・・・。
そして、その腕にエネルギーがチャージされていることに・・・。
このままじゃ、あのヤバい威力の光線が撃たれる・・・!?
「もういいよ!? 私のことは置いてみんな逃げて!!」
「何を言っている!! そんなことできるわけないだろう!!」
「そうだよ!大丈夫、きっとなんとかなるよ!!」
「このまま逃げちゃったらそれこそ後悔するしね!!」
「でも・・・」
こんなときに、素晴らしい友情? を見ることができるなんて・・・。
いや、こんなときだからこそ・・・か。
だけど、本格的にヤバいのは確実。
こうなったら・・・。
ビルドドライバーを取り出し、装着する。
「和海!!」
「わかってる!!」
和海もスクラッシュドライバーを取り出し、装着。
ホントはベストマッチがいいけど、そんな余裕はない。
とりあえずボトルを2本取り出し、装填。
『ライオン!』 『掃除機!』
『ベストマッチ!』
あ・・・ベストマッチだ・・・。
ラッキー!!
『ロボットゼリー!』
和海も装填したみたいだな。
やったことないけど走りながらレバーを回す。
頼むから間に合ってくれ!!
『Are you ready?』
よし・・・!!
「「変身!!」」
変身が完了したその直後、光線が発射され、腕をクロスさせた俺と和海に直撃した。
一夏side
試合中に乱入してきたISを無人機と仮定し、鈴といっしょにヤツに改めて攻撃を仕掛けようとしていたところだったんだけど--
「--? なんだ?」
「どうしたの、一夏?」
「いや・・・なんかヤツの動きが・・・」
こっちじゃなくて別の方を見てる・・・?
ハイパーセンサーを使い、ヤツが見ている方を見てみる。
--あれは!?
「箒!?」
「!? どうしたのよ、一夏!!」
「鈴、あそこ!!」
「え? --!?」
鈴も箒たちを認識したみたいだな。
とにかく、ヤツの注意を箒たちから逸らしたいけど、さっきまでと違ってまったくこっちに見向きもしねぇ!?
それなら!!
「おおおお!!」
「一夏!?ちょっと!?」
ヤツに斬りかかり、こっちに引き付ける!
そうしたかったけど、ヤツは片腕を箒たちに向けたまま顔ともう片方の腕をこっちに向けて迎撃してきた。
その攻撃で後退せざるを得なくなってしまった。
「クソッ!!」
「バカ! 何やってんのよ、アンタは!」
バカなことやってるって俺だってわかってる。--けど、
「だけど、このままじゃ--」
「あたしだってわかってるわよ。だけど、なんの考えもなしに突っ込んだってさっきの繰り返しよ!!」
クソ・・・どうすればいいんだよ。
不意になんかエネルギーを溜める音がしたと思うと、ヤツが箒たちに向けている方の腕が今にも撃ちそうな状態だった。
「鈴! ヤツが!!」
「--!? まさか!!」
撃たれる・・・!?
「やめなさい!! そこにはまだ・・・!!」
鈴がヤツに衝撃砲を撃つも効いてないのか見向きもしない。
もう、なりふり構ってられねぇ!!
そうして飛び出したが--
--無情にも攻撃が放たれた。
「やめてええええええええええええ!!」
「やめろおおおおおおおおおおおお!!」
--攻撃が放たれたところから、煙が上がっている・・・。
鈴も俺も、すぐそこに敵がいるのに呆然としてしまう。
「ウソ・・・だろ・・・」
「そんな・・・」
俺たちの心情など知らんとばかりに、無人機が今度はこっちに顔を向けてくる。
「一夏・・・気持ちはわかるけど・・・」
「あぁ・・・」
わかってる・・・けど、このままじゃ・・・まともに戦えない・・・。
--!!!!!?????
だけど突然、無人機がそんな反応したかのようにグラついた!
「・・・え?」
「な、なんだ!?」
俺たちがそんな反応しているしている間にも無人機への攻撃は続いている。
見ると、無人機の攻撃後の煙の中からだ。
そこから、ビーム?が無人機へと放たれている。
『Ready go!』
・・・!?
今の音声!!
『ボルテックフィニッシュ!』
その音声が聞こえたと同時に煙の中からライオン? の形のエネルギー波っていうのか? が無人機へ直撃した。
無人機はさすがにこの威力は耐えられなかったのか反対側の壁に吹き飛ばされぶつかった。
ってか今の攻撃は!!!
攻撃が飛んできた方を見ると、さっきまで立ち込めていた煙が晴れている。
「あぁ~・・・こうするしかなかったとはいえ、ちょっと効いたな」
「さすがにあのバ火力だからな。俺もちょっとキツイわ・・・」
そこにいたのは--
少し汚れているけど無事な箒たちと、
『たてがみサイクロン!』
『ライオンクリーナー!』
『イエーイ!』
『ロボットイングリス!』
『ブラァ!』
こんなときになのに、気が抜けそうなことを言っている--
--専用機を纏った頼れる親友たちだった。