征兎side
『征兎!! 和海!!』
乱入者の攻撃をなんとか受け止め、ヤロウにお返しをした直後、一夏から大音量の通信がきた。
「あ~・・・一夏、とりあえずもう少し声を抑えてくれ。耳がやられそうだ」
『そんなことより!! 箒たちは!!?』
そんなことって・・・。
「箒たちは大丈夫だ。なんとか間に合ってよかったよ」
『そうか!! はぁ~・・・よかった・・・』
ようやく声を抑えてくれた・・・。
気持ちはわかるけど勘弁してくれ・・・。
箒たちを改めて避難させたところで、いつのまにか起き上がっていた乱入者を見る。
なぜか、今この瞬間ですら攻撃をしてくる気配がない・・・?
「なぁ和海・・・アイツ、なんでなにも行動を起こさないんだ?」
「さぁな。・・・なら、とりあえず・・・一夏!!」
何を思い立ったのか和海が急に一夏に通信する。
『なんだ?』
「アイツと戦ってみてなんか気づいたこととかないか?」
『俺と鈴はアイツが無人機じゃないかと思うんだ。こうやって話しているときに攻撃してこないのもそうだし、動きもどこか機械じみていたからな』
「なるほどな・・・」
無人機・・・ね。
「・・・だ、そうだぞ征兎」
「・・・わかった。とりあえずヤツを無人機としてやるか」
そのほうが気兼ねなく攻撃できるし。
まぁ例え人が乗ってたとしても、あんなことをしやがったヤツに手加減なぞするつもりないがな。
「ところで征兎・・・」
「ん? ・・・なんだ?」
「さっきから気になってたんだけど・・・なんでそのフォームなんだ?」
「え・・・?」
「アイツの攻撃を防ぐならもっと別なフォームの方がよかっただろ?」
「そんな余裕なかっただろうよ・・・。とりあえず2本取り出したら、たまたまこれだったんだ」
そりゃ俺だってもっと適したフォームがあると思うけど、あの状況じゃ仕方ないだろ。
「いや、お前がイメージすれば拡張領域から望んだボトルを出せるだろ・・・?」
「・・・・・・あ」
そういえば・・・そんなことができたような・・・?
「・・・お前・・・まさか・・・」
「・・・・・・」
いや・・・ね。
ほら、人間だれしもミスはあるもんだからさ・・・。
『あのさ・・・もういいかしら?』
気を取り直して・・・!!
「さて、改めていかせてもらおうか」
「さっきビームぶっ放された借りも返さねぇとな」
新たにボトルを2本取り出し、装填する。
『タカ!』 『ガトリング!』
『ベストマッチ!』
レバーを回し、前後にハーフボディーが生成される。
『Are you ready?』
「ビルドアップ!」
『天空の暴れん坊!』
『ホークガトリング!』
『イエーイ!』
とりあえず、これでいかせてもらうぜ!
「よし! 一夏、鈴! いくぜ!!」
『おう!!』
『あたしはいつでもいいわよ!!』
手に ホークガトリンガー を出す。
「・・・相変わらず、独創的な武器だな」
「ふっふっふ。これぞ、このフォームのために作った武器・ホークガトリンガー!すごいでしょう!最っ高でしょ!!天っっ才でしょ!!!」
「よし!一夏、鈴!いくぞ!!」
『おう!』
『OK!』
あれ? スルー??
まぁいいや。
俺は、背中に出現した翼 ソレスタルウイング で羽ばたきながらこのセリフを言う。
「さぁ、実験を始めよう」
武器を構え、ヤツに向かい飛んでいく。
その下で和海が--
「心火を燃やしてぶっ潰す!」
--と右手を胸に当てながら言い、ヤツに向かっていった
・・・なに今のセリフ・・・カッコイイんだけど・・・。
こうなったら・・・この戦いでこの天才物理学者の真なる力を見せつけてやるーーーーーーー!!!!