創一(簪)side
無人機とヤツらの戦いをモニターで見ている・・・が、ビルドとグリスが本格的に参戦してきたということは、もうそろそろ終わるだろう。
「まったく・・・いくら問題ないとはいえ、ホントに撃つなんて・・・」
「【別にいいだろ? これも原作の流れの一つなんだからよ】」
「もう色々違うと思うんだけど・・・」
ったく、終わったことをいつまでもウダウダと・・・。
「【そんなことより、もうすぐ終わるぞ。さっさと準備しとけよ】」
「はぁ~~、本当に私もやらなきゃダメ?」
何を今さら・・・。
「【当たり前だろ。俺一人でアイツらを相手するのは、できなくもないが、面倒だろ?】」
「できるならやってよね・・・まったく・・・」
そう言いながらも、スチームガンとボトルを取り出している。
ボイスチェンジャーも搭載してヤル気満々のくせしてよく言うぜ。
「ふぅ~・・・」
息を一つ吐き、ボトルを軽く振り、キャップを回す。
そして、スチームガンに装填。
『バット!』
「・・・蒸血」
『ミストマッチ!』
トリガーを引き、その音声が流れた後、噴出された トランジェルスチーム がヤツの体を包む。
『バット・バ・バット...ファイヤー!』
火花と炸裂音とともに煙が晴れ、そこにいたのは、コウモリのような意匠を持った黒い姿。
--ナイトローグ
「【フフフフフ・・・いいじゃねーか。】」
「【はぁ・・・】」
声を変えても中身が変わったわけじゃねぇからな・・・。
しかし、早々に溜息かよ・・・。
まぁいい。
「【よし、いくぞ】」
「【さっさと終わらせるぞ・・・】」
それは、ヤツら次第だな。
征兎side
クラス対抗戦に乱入してきたISを無人機とし、和海・一夏・鈴と一緒に戦っている。
しかし、ヤツの装甲の硬さと無人機ならではの動きに翻弄されている感じがある。
鈴の衝撃砲も全然効いてないっぽいし、近接武器による攻撃もその硬さ故にいまいち。
和海のビームモードによる攻撃と俺のホークガトリンガーによる単発の攻撃も微妙。
可能性があるとしたら一夏の零落白夜なんだが、そんなにホイホイ使えないし、俺たちが参戦する前に何回か避けられている。
唯一の救いは、こちらが攻撃しなければ向こうも攻撃してこないということ。これは地味に助かっている。
だけど・・・どうすればいいのよ!?--と嘆きたくなるような状況ではある。
俺がいなければな・・・・・・なんて・・・。
「アホなこと考えてないでさっさと戦え」
「わかってるよ・・・」
なんでわかったんだ・・・?
でも、単発じゃ意味ないなら・・・
「デカいのを撃つ! ヤツから離れろ!」
そう言いながら、ホークガトリンガーの リボルマガジン を回転させる。
『10! 20! 30!』
そう音声が聞こえてくるけど・・・まだまだ!
『40! 50! 60』
もう少し・・・見てろよ・・・!
『70! 80! 90!』
よ~~し!
『100! フルバレット!』
キターー! 装填完了!!
いくぜ!!
装填完了の音声の後に、トリガーを引く。
すると--球状の特殊フィールドが展開され、ヤツを隔離する。
これで周りへの被害を気にすることもないし、ヤツに避けられる心配もなくなる。
「くらえ!!」
そして、100発の弾丸がヤツに撃ち込まれる。
そこそこの轟音とともに煙があがり、ヤツの姿も見えなくなる。
弾丸を撃ち終え、煙が晴れるのを待つ。
みんなも静かにそのときを待っている・・・。
--そして、煙が晴れたときに待っていた現実は・・・
「「「「----!?」」」」
所々に傷はついているけど、けっこう元気そうな? ヤツだった。
「マジかよ・・・」
「冗談キツイわね」
一夏と鈴が顔を引きつらせながら言っているが、気持ちは俺も同じだ・・・。
チクショーーー!!
けっこうな大技だったのに・・・。
「弾数が増えたけど、威力が変わらなかったからダメだったのか・・・?」
・・・え~。
「どうする?・・・征兎」
和海にそう聞かれてるが・・・
マジかよ~・・・。
自信満々で撃っただけにけっこうショックなんだけど・・・。
まぁいいさ。
今回のことをふまえて威力の方は後で調整するとして・・・今はヤツをどうするかだな。
--さて、どうやって倒すか・・・。