征兎side
「今の私は・・・負ける気がしない!!」
『ビートクローザー』
「【どうだろうな・・・】」
『ライフルモード!』
万丈とナイトローグは互いに武器を構え、攻撃を仕掛けていった。
--けど、こんな展開になるなんて思わなかった・・・
ローグがライフルの射撃で攻撃するも、万丈はそれをあっさりかわし、ビートクローザーで攻撃する。
一度は防がれ、ブレードでのカウンターをくらうかと思ったが、それを腕で弾き、そのまま攻撃。
『ヒッパレー!』
「おりゃぁ!」
『スマッシュヒット!』
さらにビートクローザーのグリップエンドを1回引くことによって発動する スマッシュヒット で追撃。
刀身に蒼炎を纏わせた斬撃がローグにダメージを与えた。
「【なんだ・・・この力は・・・!?】」
『ヒッパレー!ヒッパレー!』
ローグが驚愕しているようだが、万丈は追撃の手を緩めない。
「はあぁぁぁぁ!!」
刀身から波形状のエネルギー刃が伸び、そのままヤツの肩に当たる。
「強いでしょ?」
『ミリオンヒット!』
「私だけの力じゃないから、ね!!」
そのまま振り下ろすと、さっきのエネルギー刃が衝撃波として飛ばされ連続ヒットとなる。
「それに、征兎を傷つけたアンタなんかに負けたくないし!」
ローグもかなりのダメージを負ったのか、少しふらついている。
つーか・・・俺、アイツに全然ダメージ与えられなかったのに・・・。
地味にショックだ・・・。
「【ぐ・・・こんなはずでは・・・】」
「そして、言ったはずだよ!」
万丈がベルトのレバーを勢いよく回す。
『Ready go!』
「今の私は負ける気がしないって!!」
『ドラゴニックフィニッシュ!』
「おりゃぁぁぁぁ!!」
音声と同時に、万丈の背後にクローズドラゴン・ブレイズが出現する。
そのドラゴンが放った炎を纏い、大きく飛び上がり、ローグにボレーキックを打ち込んだ。
さすがのローグも吹っ飛ばされ、満身創痍って感じになった。
「【がはっ・・・バカな・・・】」
こっちはなんとかなりそうかな?
まだ、ヤツの変身? が解除されてないから油断はできないけど。
ふらつく足でなんとか立ち上がりながら、そんなことを考えていた。
スタークと戦っている和海だが、ライフルとブレードでの巧みな攻撃に翻弄され、防戦一方だった。
「【ん? ・・・おいおい、マジかよ・・・】」
だが、ローグが龍華にやられたところをスタークが見たことで動きが止まった。
(ここしかねぇ!!)
ここぞとばかりに最後の力を振り絞り、ベルトのレバーを下ろす。
『スクラップフィニッシュ!』
音声とともに飛び上がり、キックを放つ。
「【なに?】」
「おらぁぁぁぁぁ!!」
--しかし、このキックはスタークに受け止められ、押し返されてしまう。
「【まだこんな力が残っていたとはな・・・だが、無駄だぁ】」
(んなこたぁわかってたぜ・・・!)
不思議と焦りはなく和海は次の行動に移っていた。
「本命はこっちだ!」
スクラッシュゼリーをツインブレイカーに装填する。
『シングル!』
ビームモードにしたツインブレイカーをスタークに押し付ける。
「【!?】」
「これでもくらっとけ!!」
『シングルフィニッシュ!』
同時に強力なエネルギー弾がゼロ距離で命中する。
「【ぐあぁぁぁ・・・】」
ダメージは負わせられたが、少し後ろによろけただけのスタークに和海は悔しそうにする。
「【・・・やるじゃねぇーか】」
(クソ、さすがにもうヤバイぜ・・・)
だが、スタークがとったのは和海にとって予想外な行動だった。
「【さてと・・・潮時かねぇ】」
「なに?」
次の瞬間には目の前からスタークがいなくなり、いつのまにかナイトローグのもとにいた。
「--!? マジかよ」
征兎side
倒したナイトローグをどうやって拘束しようか考えていたら、いきなりブラッドスタークが現れた。
「--!? ・・・ブラッドスターク」
「【・・・スターク・・・】」
「【おうおう・・・ずいぶんやられたみたいだな】」
和海と戦っていたコイツがここに来たってことは・・・和海は・・・?
だが、俺の心配をよそにちょうどこっちに合流したところだった。
見たところ、まぁボロボロだろうが大丈夫そうだな。
「まだやる気か? これ以上やるなら・・・今度は万丈が相手をするぜ」
「え!? 私!? そこは征兎が自分で行くっていうところでしょ!?」
しかたないでしょうよ。
俺は変身解除されてボロボロ、和海もスタークの様子を見るに大したダメージは与えられず、ほぼ一方的にやられてたに違いない。
ということで比較的・・・どころかかなり元気な万丈が行く。
うん! 完璧!!
「【残念だが、今回はここらでお暇させてもらうぜ】」
・・・え? そうなの?
「【あらかた目的は達成したからな。楽しみは次に残しておこうと思ってな】」
「俺たちは次なんてあってほしくないけどな」
こんなヤツらの相手なんて二度とゴメンだ!!
「【そうつれないこと言うなよ】」
いやいや、絶対みんなそう思ってるって!
「【スターク・・・】」
「【わかってるよ】」
いつのまにか復活したローグがスタークを促す。
「【次に会うときはもっと面白いイベントを用意しておいてやる】」
絶対、ロクなもんじゃないな・・・。
そもそも、もう二度と会いたくない。
「【Ciao】」
そうスタークが言ったところで、ヤツらは銃から煙を出し、自分たちを包み込んだ。
煙が晴れたときには、ヤツらはいなくなっていた・・・。
ようやく終わったのか・・・・・・。
この後、システムが戻ったのか、アリーナに入ってきた教員たちに俺たちは運び出された。
俺はもちろんのこと、和海・一夏・鈴・セシリアもボロボロだったためか、保健室への宿泊が言い渡された。
事情聴取やらなんやかんやは後日行うそうだ。
とりあえず、今はゆっくり休ませてもらおうかな・・・。
「あれ? 私は? 私も戦闘に参加したよ! 私も征兎といっしょに保健室に泊まる~!!」
あの戦闘をほぼ無傷で終えたはずのバカな少女こと万丈の願い? は当然我らが担任よって却下された。
保健室に泊まりたいとかバカの考えはやっぱり読めないな・・・。