神様の気まぐれで転生させられます。(仮)   作:CHIEN

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65話

 創一side

 

「【やれ……皆殺しでいい】」

 

 その言葉とともに、後ろで控えていたガーディアンどもが一斉に動く。

 銃を乱射する音、様々な悲鳴……実に心地いい。

 

 学校の方はテスト前だとかで、早々と終了。

 暇つぶし……というわけでもないが、予定を前倒しにして、今日はここ倉持技研の掌握を行うことにした。

 ついでにガーディアンの試運転も兼ねる。

 ここを掌握した暁には、デュノア社と同じように、ガーディアンどもの制作とガスの注入装置を設置する。

 

 けどこれじゃあ、保険で連れてきたユウナの出番は無えな。

 

「【おかしいな……ここの所長の姿がないな。スクール水着に白衣って聞いてたからすぐわかるはずなんだが……」

「アレ? その人物ならマスターが侵入早々消しましたよ」

「なに?」

「けっこう変な見た目だったので、なんとなく覚えてます」

 

 マジか~。

 まあ別に特に用があったわけじゃなく、目立つヤツが居なかったから気になっただけなんだが。

 ただでさえ取るに足らない存在だったからか、全然気にしてなかったんだろう。

 

 しっかし……なんとも逃げ惑うヤツらの滑稽なことか。

 警報装置が作動してないことを嘆いているようだが、俺と束にしてみりゃあまりのセキュリティの甘さにこっちが嘆きたくなっちまったくらいなんだが。

 それに、日本政府以外から見捨てられた企業など、どこも気にかけないだろう。

 

「マスター、終わったみたいですよ。後は、床に散らかっている()()を片付けて完了です」

「【了~解】」

 

 俺とユウナの声がやけに響くようになった研究所。

 とりあえず、赤く染まった床と所々赤い模様がついてしまった壁やドアを掃除させないとな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 和海side

 

 臨海学校が終わって、IS学園に戻ってきた俺たち。

 まあ色々あったが、もうすぐ夏休み。

 みんなの雰囲気が浮ついていてもしょうがないだろう。

 

「くっ……英語が足を引っ張ったか……」

「このような点数になってしまうとは……不覚……」

「ギリギリだったけど、なんとか平均点越えた~……」

 

 今は、テストの結果について一喜一憂している。

 箒は英語、ラウラは古典でつまずいたみたいだな。

 一夏はああ見えて、そこまで頭が良くないからな……。

 ちなみに、俺もなんとかといったところ。

 

「アタシは思ってたよりもいい点だったわ」

「私もキチンと勉強したかいがありましたわ」

「ボクもそれなりかな」

 

 ラウラ以外の代表候補生たちは、まあなんというかさすがと言ったところか。

 

「けど、今回は気楽に受けられたわ」

「そうなのですか?」

「ええ、最下位になることはないってわかってたからね」

 

 俺と一夏以外は鈴の言葉にピンときていないみたいだ。

 

「そういえば、征兎と龍華は?」

 

 ここにいないのが気になったのか、そう聞かれる。

 ちなみに、征兎のヤロウは学年2位。とりあえず、殴っておいた。

 当の本人は1位じゃなくて、かなり悔しがってたがな。

 1位はいつだったか名前を見た更識簪さんだった。

 

「アイツらは先生に呼び出された」

「呼び出された? なんで?」

「龍華はともかく、征兎はとばっちりだな」

「龍華なにかやったの?」

 

 俺と一夏と鈴は、顔を見合わせて互いの認識が合っていることを確信した。

 さすがに箒は幼馴染だが、小4のころが最後だから仕方ないな。

 龍華が呼び出されたのは恐らく……。

 

「「「全教科で赤点を取った」」」

 

 だろうな。

 俺たち以外のメンバーはえ? といった反応をしている。

 

「冗談だよね……?」

「冗談言ってると思うか?」

「そういえばアタシ、龍華の点数で二桁の数字見たことないかも……」

 

 あ~……そういやそうかもな。

 

「なるほど……教官がテスト前に征兎に言ってた、わかってるな? とはこのことだったのか」

 

 結果はご存じの通りだけどな。

 

「IS学園に受かってなかったら高校浪人確定だったはずだからな……」

 

 ここまで聞くと、もうみんな何も言えなくなってしまったようだ……。

 

 

「もう1学期も終わりだね……」

 

 ……だな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 玄乃side

 

「ええ……ええ……そう……ハイハイ」

 

 せっかく臨海学校から帰ってきて、溜まっていた仕事を片付けてても、こうしてアイツから狙いすましたかのようなタイミングで連絡が入る。

 今回は、倉持技研の掌握を前倒しで行ったとのことだった。

 

「準備は着々と進みつつある……か」

 

 窓から外の景色を眺めながら考える。

 さすがに、夏休み期間は色々とやることが立て込んでいるからか、今日はここに来ないようね。

 というか、アイツ……今の体の主、日本の代表候補生だけどそこら辺が関わる予定はどうするつもりなの? 私が気にしても仕方ないんだけどさ。

 

 かく言う私も、一企業の社長。それなりに忙しい。

 だと言うのに、当たり前のように作戦に組み込むんだから……。

 しかも今度は、アイツの仲間の彼女たちといっしょに。

 私、アイツの仲間に快く思われてないのよね……。特にアリアとリリア。ほぼ無視。

 他の2人も無視まではいかなくてもあまり口きいてくれないし……。

 まあそれは束ちゃんもみたいだけど……いったい何がそんなに気に入らないのやら。

 クロエちゃんとはそれなりに仲良くしているくせに……この差はいったい。

 

 

 まあそれはともかく。

 

 

 とりあえず、ここまでやれる準備はいちおうやった。

 段々と原作から離れてきている今、後は私含め、当人たち次第。

 

 

 私も、覚悟を決めなきゃね……。

 

 

 とりあえず、ハザードトリガーの最終調整をして、その後は……。

 

 

 そうして、今後やることを頭の中で整理しながら、改めて向き合いたくもないデスクに向き合った。

 

  

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 征兎side

 

 職員室へ呼び出しをくらい、万丈のテスト結果のことで文句をなぜか俺が言われるという理不尽を味わった後しばらくして、メッセージが届いた。

 玄乃さんからだったが、内容は例の訓練期間のお知らせのようだ。

 

 ちなみに記載されてた期間は、8月17日~30日。

 

 え? 冗談だよね?

 夏休み後半、お盆休みが終わってすぐ、しかも夏休み終了前日まで!?

 オニだ……。

 

 きっと今頃、和海あたりも同じような感じだろうな。……万丈は知らん。

 

 てことは……前半で宿題を片付けねばならないのか……。

 後半遊ぶためならともかく、訓練のために……。

 

 

 

 ……………………。

 

 

 

 ちくしょうーーーーー!!

 やってやらぁーーーーー!!

 

 

 

 心の中で精一杯叫んだ。

 

 

 もうこうなったら、ヤケクソにでもならないとやってられない気がした……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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