僕と優子と鬼ごっこ   作:鱸のポワレ

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第1話 僕と雄二と最後の日常

「竹原やってくれたね」

「あはははは、これで貴方は終わりですね」

「クソが」

「まあ、後は私に任せてゆっくり老後の生活を楽しんでください」

「あたしゃまだ、老いぼれちゃいないよ」

「いいえ。貴方はもう終わりましたよ。お前ら連れて行け」

「「ハイ」」

 

竹原の命令によって文月学園校長、藤堂カオルは連れていかれた。

 

 

ヤバイ!ヤバイ!ヤバイ!

 

「遅刻だー!」

 

学校の鐘の音が聞こえてくる。でも、あと少しで校門だ。1歩2歩と踏み出して行くほど、走るペースが遅くなっている気がする。

うん。疲れた。

 

「はぁはぁ。づいだぁーって、あれ?」

 

遅刻だ吉井、と言って殴ってくる虐待教師が今日はいない?何かあったんだろうか。

ゴリラとレスリング中?いや、鉄人がゴリラ?それとも、レスリングが鉄人?

よく分からなくなってきたぞ。

 

「まあいいや。それより行かなくちゃ」

 

せっかく助かったのにバレたら困るしね。

それに、3年生に勝った今日からは、Aクラスの教室だ。早く行こう。最高の設備が待っている。

僕は重たい足を動かし、再び走り出した。

 

 

「あれ?まだEクラスの設備なんだ」

「遅刻だぞバカ野郎」

 

教室の中で悪友、坂本雄二が座っていた。

 

「雄二の方がバカじゃないか」

「ハッ!どう考えてもお前の方がバカだ」

「なんだと」

「やんのか」

「「痛ってえ!?」」

 

一瞬の内に頭に激痛が走る。横には鉄人が立っていた。なんていうか、暑苦しいな……。

 

「痛えな!虐待教師!」

「そうだそうだ」

「「やるなら雄二(明久)だけにしろ!」」

「「なんだと!!」」

「いいから座れ」

「「痛ってえ!?」」

 

本日2度目の拳を受ける。

くそっ!このバカのせいで。

鉄人が教卓の上に立ち話を始める。

 

「登校してきて早々にすまないが、臨時集会が開かれる。体育館に移動してくれ」

「なんかあったんですか、鉄人」

「西村先生と呼ばんか坂本!」

「教えてください、西村鉄人」

「吉井、お前はバカだからしょうがないな……」

「なんで僕には同情なんですか!!」

 

本当に朝から運が悪い。まあ、遅刻したのは僕が悪いけどね。

 

「悪いが俺も、何のための集会なのかはわからんがおそらく設備の件だろう」

 

僕ら2年生が召喚戦争で3年生に勝ってから、もう1週間が過ぎていた。いつになったら設備が変わるんだ、と雄二と抗議をしにババアの所へ行ったこともあったが、やっと変えてくれるのだろう。

 

「何はともあれ行ってみればわかる筈だ。早く体育館に行け」

「はーい」

 

僕らは立ち上がり体育館に向かった。




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