僕らFクラスの面々が体育館に移動すると、すでに全校生徒が集まっていた。
「なんだろう?設備の話じゃないのかな」
「またババアが変なことするんじゃないか」
「前みたいなのは懲り懲りなのじゃ」
「…………(コク)」
僕の疑問に雄二、秀吉、ムッツリーニとお馴染みのメンバーが答えていった。
「えー、どうも教頭の竹原です。」
「お!始まったぞ」
「ババア長じゃないんだね」
「隠居したんじゃないか?」
フッ、と嬉しそうに雄二が笑う。
雄二ってそんなに学園長のこと嫌いなのか。
まあ、僕も人並みに嫌いだけど。
「今日集まって頂いたのは、重大な発表があるからです」
竹原の言葉に生徒たちが、ただ事ではないと感じたのか雰囲気が一変する。
「いくつかあるのですが1つ目は、藤堂カオル校長についてです」
「ん?ババアがどうかしたのか」
「さあ?」
僕らの会話が聞こえていたらしく、竹原が眉をひそめた。
「ごほん!藤堂カオル校長は辞任なさいました。ということで本日から私が校長となります」
「なんだと!?ババアはババアで最悪だったがお前よりはマシだぜ!」
雄二が辞任を反対するなんて意外だな……。
「落ち着きなさい。まだ話は終わっていない」
「なんだと!?」
「先日行われた2年生と3年生の召喚戦争だが、あれを無効とする。よって設備の交換は行わない」
「ふざけんな!!おいムッツリーニ、釘バットとスコップ持ってこい」
「…………心得た」
「ちょっと2人とも!?」
だめだ雄二とムッツリーニは完全に怒っている。
しかし、全体を見渡すと雄二だけでなく2年生全員から不満の声が漏れていた。
「……本当にうるさいな君達は。あと2つ発表がある。設備を取り返すチャンスはあるから黙りなさい」
「それはなんですかな?」
以外にも最初に食いついたのは鉄人だった。
「よくぞ聞いてくれました。まず1つは召喚獣の廃止です。もう誰も召喚獣は使えなくなっています」
なんだって!?じゃあ僕は物理干渉を一生味合わなくていいのか。
「最後に、あるスポンサーから話を頂きまして、この学校でリアル鬼ごっこを開始したいと思います」
「リアル鬼ごっこ……?」
リアル鬼ごっこというのは、あのリアル鬼ごっこだろうか。
捕まったら死ぬというあの…。
「ええ、ルールを今から配りますので参考に」
紙が前から配られてくる。簡潔にいくつかのルールが書かれていた。
リアル鬼ごっこルール
1、捕まったものは殺される
2、召喚獣の使用は一切不可能である
3、鬼が装着している特別な手袋によって触られたものは気絶する
4、鬼ごっこは毎日、朝の8時から20時までの間にランダムに3回行われる。
5、1回につき1時間が逃走時間である
6、食料や着替えなどは学校に備えられているため、リアル鬼ごっこ中は学校外には出る必要はないし出られない
7、期限は1週間とする
8、放送で流れるサイレンが鬼ごっこ開始の合図となる
9、教師は管理係とするため手助けを一切禁止とする
10、鬼の数は1日目が3人、そこから1日1人ずつ増えていくものとする
10、1週間後、逃げ切ったものが多いクラスから順に上位クラスの設備を与える。
こんなの無茶苦茶だ……。
「では、検討を祈ります」
「ふざけんなよ!!!」
「そうだそうだ。こんなのが許されるとでも思ってんのか」
「ええ、許されますよ。スポンサーはそれほどの権限を持っておられる」
そう言って竹原は消えて行った。
「どうすればいいんだ……」
「そんなの決まってんだろ。1週間逃げ切ってあいつをぶっ飛ばすんだよ」
「ワシらの力を合わせればできるのじゃ」
「…………鬼なんか怖くない」
「みんな!」
なんて頼もしいのだろうか。そうだ、みんなが力を合わせれば勝てるはずだ。
「1度教室に戻って作戦を立てるぞ!」
僕らは教室に向かって歩き出した。
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