僕と優子と鬼ごっこ   作:鱸のポワレ

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第3話 僕とFクラスと作戦会議

あれから数分後、僕たちはEクラスの教室で作戦会議を始めた。

 

「ここは代表の俺が仕切らせてもらう。異論はないな?」

「「「ああ」」」

 

Fクラスの面々が揃って賛同した。

やっぱりこういう時の雄二は頼りになる。

 

「まずはみんなの意見を聞きたい。何か作戦を思いついたら言ってくれ」

「じゃあいいか?」

 

手を挙げて立ち上がったのは須川君だ。

まさか、どうせ死ぬなら女子を襲おうとか言わないよね?

喜んで参加させていただきます。

 

「このクラスのドアを塞いで入れなくするのはどうだ?校内を逃げ回るよりは安全だと思うのだが」

 

須川君がまともなこと言ってるだと!?

まるで、変なこと考えてた僕がバカみたいじゃないか。まあ、バカなんだけどね……。

 

「いや、それはリスクが高い。教室の中に鬼が入って来ちまったら全員アウトだ。それに、ドアを塞いだって向こうは対策を考えてるはずだ」

「そうか……」

 

ものの数秒で論破されてしまった。なんか須川君が可愛そうだ……。

 

「そこでだ。俺が考えた作戦を聞いてほしい」

 

雄二のやつ、もともと自分の意見を言うつもりだったな。そのために須川君をだしにしたのか。

 

「まず、先程も話したように逃げ場がない場所に隠れるのは危険だ。基本は走って逃げる事を心がけろ。それと、なるべく1人ではなく5、6人で行動するようにしろ」

「なんで複数人で行動するんだ?鬼に場所がバレやすくなるだけじゃないか」

 

須川君。さっきの仕返しとばかりに論破しようとしてるね……。

 

「確かに見つかりやすいが最悪、武力行使ができるだろ?鬼に触らなければいいんだよ。みんなでやれば怖くないだろ?」

 

ニッ、と嫌な笑みを浮かべる。

 

「つまり、助け合いができるってわけだ」

「なるほど」

「それに女子と組んで危ない所を助けたら、一発でそいつに惚れる」

「「「なるほど!!!」」」

 

おお!なんてわかりやすいんだバカどもは。ちなみに僕もなるほどって言ったのは秘密です。

 

「じゃあチームを決める。みんなクジを引いてくれ」

「やってやる!」

「俺が姫路や木下と!」

「いいや俺だ!」

 

クラスの面々が盛り上がる。命がかかっていることを本当わかってるのか。

 

「私は3番でした。美波ちゃんは何番ですか?」

「私も3番よ」

「ワシも3番じゃ」

 

女子たちの会話が聞こえてくる。3番か、3番な、three!

 

「よっしゃあああ!3番こい!」

「「「うおおぉぉぉ!」」」

 

クラスの面々がさらなる盛り上がりを見せる。ちなみに僕もうおおぉぉぉ!って言ったのは秘密です。

 

「おい明久、お前も引けよ」

「うん。OK」

「まさか、明久君は三番引かないよね〜」

「引いたら殺しちゃうよ〜」

「コロス、吉井、コロス」

 

あれ?おかしいな。クラスメイトとの楽しい青春が出来そうもないや。

 

「いいから早く引け」

「うん」

 

あれ?クジが1枚しかない。

それを引くと3番と書いてあった。3番と書いて楽園と読む。

 

「吉井くーん。3番じゃないよね〜」

「コロス、コロス、コロス」

 

やだこの子達目から赤い涙が出てる。

 

「まあ待て、俺も3番だった」

「お前もか坂本〜」

「コロス、コロス」

「だから、こいつをすぐに鬼に差し出すと約束しよう」

 

ガシッ。雄二と須川君たちが強い握手を結ぶ。

あれ?僕も赤い涙が出て来たぞ?

 

「で?他に三番のやつはいるか?」

「…………三番」

「いつものメンバーだね」

「そのようじゃな」

 

一緒に行動するのは、僕、雄二、ムッツリーニ、秀吉、美波、姫路さんの6人となった。

 

「いや〜、女子3人と同じグループでよかったよ」

「いや、ワシは男じゃ」

「またまた〜」

「本当じゃ!!」

 

「うぃーん」

 

こんな日常が続けばいいのにと思った瞬間、まるで世界の終わりを知らせるかのようにサイレンが鳴り出した。

 

「鬼ごっこが始まったな」

「うん」

 

ついに始まってしまったんだ。リアル鬼ごっこが……。




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