レディ・プレイヤー1+2   作:naogran

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Chapter6「ノーラン・ソレント」

IOI社。

 

ソレント「奴らを逃すとはどう言う事だ?」

 

アイロック『そんなに詳しく聞きたい?お宅らの部下がアバターを殺すのに失敗。ったく、そもそも殺そうとしたのに無意味だったね。せいぜい足を引っ張った程度だ。方や俺の作戦はクールで完璧。アイロック様に任せとけ。』

 

ソレント「まだボードに名前があるぞ。」

 

アイロック『分かってるって。でもな、長くは保たねえよ。最近X1スーツを買ったウェイドって名前の奴を検索して、他の記録と照合したんだ。そしたらヴォワラ。今のはフランス語な。”じゃじゃーん”みたいな意味だ。良いか?パーシヴァルのリアルの正体はウェイド・ワッツだ。』

 

ソレント「賞金稼ぎの姉弟の本名は?」

 

アイロック『あの2人も以前にX1スーツを購入したんだ。タツヤの本名はケイタロウ。そしてアイリスの本名はマナだ。』

 

ソレント「ヴォワラ・・・」

 

 

 

 

徴収センター。

 

ソレント「君は忠実か?フナーレ。」

 

フナーレ「答えた方が良いですか?」

 

ソレント「まぁ、戦争にはとことん忠実な人間が必要だ。使命を全うしてくれる人間が。」

 

フナーレ「私は金を払わない人を逮捕してるだけ。」

 

ソレント「ああ。それも勿論重要な仕事だ。だが時として、特に戦争に於いては、別のルールが必要になる。」

 

フナーレ「戦争のルール?」

 

ソレント「その通り。」

 

フナーレ「私の部署もオアシス内で動ければ良いんですけど。」

 

ソレント「この戦争がオアシスの中だけならば、君には頼まないよ。」

 

フナーレ「つまりこれは無かった事にする会話ですか?」

 

ソレント「前にもこう言う会話をしたな。その結果君は役人に昇進。だが間違った人間がコンテストに勝ったら、君の部署の存在自体が危うくなるぞ?ゲームに運命が懸かっている。勝つ為に君は何処までやれる覚悟がある?」

 

フナーレ「・・・・何をすれば良いんですか?」

 

 

 

 

 

 

翌日のオハイオ州の集合住宅。ウェイドが何時もの場所へ向かっている。そんな彼を、1人の男がジッと見ている。

 

 

 

 

そしてホテルでは、ケイタロウとマナがホテルのレストランで朝食を食べ終えて客室へ戻って行く。そんな2人を、1人の女がジッと見ている。

 

 

 

 

廃車の中。ウェイドのVRゴーグルにソレントからの招待が送られていた。

 

『エッグと引き替えに何でもあげよう。』

 

と言うメッセージが送られた。

 

『プリズムに触れればチャット開始。』

 

VRゴーグルにプリズムが出現。ウェイドは戸惑う。しかし勇気を出してVRゴーグルを装着してプリズムに触れる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

IOI社。パーシヴァルがホログラムに出現した。

 

パーシヴァル『おぉ・・・何だこれ?』

 

すると今度は。

 

タツヤ『何だここは?』

 

アイリス『何処かの会社?』

 

パーシヴァル『タツヤ、アイリス。』

 

タツヤ『パーシヴァル。お前ソレントに呼ばれたのか?』

 

パーシヴァル『そう言うタツヤも?』

 

アイリス『私も呼ばれたの。』

 

そこにギアに座ってるソレントが居た。

 

パーシヴァル『ここは何処?』

 

ソレント「IOIプラザだ。君達はホログラムになっている。」

 

タツヤ『随分豪華なギアに座ってんだな、あんた。』

 

ソレント「ありがとう。最新型のOIR9400だ。」

 

パーシヴァル『ハムスターボールみたい。』

 

アイリス『可愛い例えだね。』

 

ソレント「君達もIOIで働くようになれば、手に入るぞ。」

 

パーシヴァル『誰とも組まない。』

 

ソレント「コロンバスで家も建てる。ペントハウス。通信回線速度もMAX。オアシスの中でも何でも手に入る。」

 

OIR9400をじっくり見る3人。貼ってあるパスワードを発見した。

 

ソレント「武器、マジックアイテム、船も。ディフェンダーの船が欲しくないか?ハイパースペースにワープ出来る奴だ。ミレニアム・ファルコンも。」

 

パーシヴァル『あるの?』

 

ソレント「エッグ探しに必要な物は、何でも揃えよう。給料だって出るぞ?年収400万ドル。」

 

タツヤ『4億3200万円か。』

 

ソレント「そうだ。そして見事エッグを見付けたらボーナスも。2500万ドル出してやろう。」

 

アイリス『・・・!!』

 

パーシヴァルとアイリスはすぐに感情抑制ソフトを起動した。タツヤは何も動じない。

 

ソレント「成る程。感情抑制ソフトウェアを使ってるな。賢いよ。反応を見せないってのは。」

 

すぐに復活した。

 

タツヤ『大金だな。』

 

パーシヴァル『あれば助かる。でも・・・あなたとは目指す所が違う。』

 

タツヤ『俺達もあんたとは違う。』

 

ソレント「さぁ、それはどうかな?オアシスをどうしたい?君は、ジョン・ヒューズのファンじゃないのかな?」

 

パーシヴァル『勿論ファンだよ。』

 

ソレント「そして君はアーノルド・シュワルツェネッガーのファンじゃないのか?」

 

タツヤ『よく知ってるな。』

 

ソレント「更に君は、キャメロン・ディアスのファンだな?」

 

アイリス『何でも知ってますね。』

 

ソレント「私が真っ先にやりたいのはね、惑星ルーダスの学校を全部変える。ブレックファスト・クラブやフェリスはある朝突然に。みたいに。」

 

パーシヴァル『マジで?それ名案だ。』

 

タツヤ『んでどの学校だ?リッジモントか?それともフェーバー?』

 

 

 

 

研究員「リッジモント・ハイはジョン・ヒューズ監督じゃない。引っ掛けです。フェーバーはアニマルハウスの大学。」

 

 

 

 

ソレント「ジョン・ヒューズはリッジモント・ハイもアニマルハウスを監督してないぞ?フェリスはある朝と、ブレックファスト・クラブのシャーマーハイスクールだよ。私を誤解してるな。ポップカルチャーなど興味無い会社人間だと思ってるだろ?大間違いだよ。語らせたら熱いんだぞ?」

 

 

 

 

研究員「コーラはタブ。ゲームはロボトロン。音楽はデュラン・デュラン。」

 

 

 

 

ソレント「タブをグイッと飲み、デュラン・デュランを掛けながら、ロボトロンをプレイ。だからオアシスが大好きなんだ。彼処には、そう言う愛すべきアイテムがぎっしり詰まってる!だろ?確かに私は、ビジネスマンだ。仕事は仕事としてやっている。だが君達をスカウトしたかったのも、ただ単にエッグ探しの為だけじゃない。エッグが見付かった後の事も相談したいんだ。」

 

タツヤ『その台詞、ハリデーはどんな反応するんだ?』

 

ソレント「ジェームズ・ハリデーは死んだ。」

 

パーシヴァル『ああ、そうだね。そしてコンテストだけが残った。でもさ、ハリデーはあんたの勝ちを望ま無いよ。オタク仲間は匂いで分かる。あんたはイヤホンで仕入れたネタを言ってるだけだ。はっきり言ってあんたは、大嘘吐きだね。』

 

タツヤ『さっきパーシヴァルの質問を受けた時、返答するのにちょっと間があった。あれは研究員から教えて貰ってる真っ最中だったんだ。それに俺達のオファーは、この会社のお偉いさん達も見てんだろ?こう伝えとけ。スカウトしたきゃ、お前を切れってな。』

 

ソレント「オフレコで1つ言っておこう。理事会の意向で仕方無くオファーをしただけだ。断ってくれて良かった。このコンテストで勝てる人間が居るとしたら、私だ。エッグを手に入れ、オアシスを支配出来る器があるのは私だけだ。」

 

パーシヴァル『へぇ、ギアチェンジして来たね。奇策なおじさんが専制君主。』

 

ソレント「感謝するが良い。私が支配する世界に君達は居ないだろう。君達の正体は分かっている。ウェイド・オーウェン・ワッツ、ケイタロウ、そしてマナだ。ウェイド、君の住所も知ってるぞ。コロンバスのスタックの56のK。トレーラーハウスに入ったのは3日前。それ以来外に出ていない。そして2人はIOI近くにあるホテルで宿泊中。」

 

タツヤ『おい何の話だ?』

 

ソレント「今の世の中、コロンバスの片隅のボロ屋が爆発で吹き飛んだ所で、世間が大騒ぎすると思うのか?そして宿泊中のホテルも爆発で吹き飛んで、世間が大騒ぎすると思うのか?」

 

パーシヴァル『ソレント止めろ!僕はそこには居ない!』

 

アイリス『お願い止めて!』

 

ソレント「もうじきかな。」

 

3人はすぐにVRゴーグルを外した。

 

 

 

 

 

 

ホテル。

 

ケイタロウ「おいおいマジかよ!?」

 

マナ「ケイタロウ!すぐに逃げましょ!」

 

ケイタロウ「その前に荷物だ!」

 

 

 

 

無数のドローンが、ホテルの壁に爆弾を設置した。

 

 

 

 

マナ「ケイタロウ!ドローンが巡回している!」

 

ケイタロウ「くそ!来やがったか!荷物は!?」

 

マナ「準備出来たよ!」

 

ケイタロウ「逃げるぞ!」

 

すぐに客室から出て、外へ逃げる。

 

 

 

 

ホテルの外。

 

ケイタロウ「よし逃げれた!」

 

マナ「きゃああ!!」

 

転んでしまった。

 

ケイタロウ「姉さん!!」

 

荷物を置いてマナを助けに行く。すると、爆弾が起動してホテルが爆発した。

 

ケイタロウ「マズイ!!姉さん!!」

 

すぐにマナを助けに行く。

 

ケイタロウ「大丈夫!?」

 

マナ「ありがとう!」

 

荷物とマナを持って、すぐに逃げる。ホテルが跡形も無く消えてしまった。

 

 

 

 

裏路地。

 

ケイタロウ「はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・」

 

マナ「ソレント・・・」

 

ケイタロウ「あの野郎・・・やり方がゲス過ぎる・・・!」

 

すると遠くから爆発音が聞こえた。

 

ケイタロウ「爆発!?」

 

マナ「あの場所って、スタック!?」

 

ケイタロウ「ウェイドか!?」

 

スタックへ向かおうとしたが、1人の女性が道を塞いだ。

 

ケイタロウ「何だあんた?」

 

 

 

 

 

 

同じ頃、ウェイドは俯きながら歩いていた。ソレントが仕組んだ爆弾によってスタックが破壊され、叔母のアリスと同居人の男が死んでしまったのだった。

 

 

 

 

廃車の中。

 

ウェイド「連絡。ショウ、エイチ、ダイトウ、タツヤ、アイリス、アルテミス・・・リアルでIOIに狙われた・・・君達も危ないかも、今すぐに・・・」

 

すると謎の男が、クロロホルムでウェイドを眠らせた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

とある廃墟。謎の男がウェイドの目隠しを外し、ナイフでウェイドを縛ってるロープを切った。

 

???「目隠ししてごめん。彼奴ら神経質なの。」

 

1人の女性がウェイドに話した。

 

ウェイド「もう1回言って・・・」

 

???「彼奴ら神経質なの。」

 

その女性の正体は・・・

 

 

 

 

 

 

ウェイド「アルテミス・・・?」

 

 

 

 

 

 

何と、アルテミスのリアルの姿だった。

 

アルテミス「本名はサマンサだけど、そう。アルテミスよ。シャワーはあっち。着替えも置いてある。反乱軍へようこそ、ウェイド。」

 

 

 

 

彼はサマンサに案内され、屋上へ。

 

ウェイド「IOIだ。んでスタックはあっちか・・・」

 

???「そしてホテルが彼処だ。」

 

ウェイド「え?」

 

後ろに向くと、ケイタロウとマナが居た。

 

ケイタロウ「よう。」

 

ウェイド「ケイタロウ?マナ?どうして?」

 

マナ「昨日ホテルから抜け出した後、反乱軍の人に案内されたの。」

 

ケイタロウ「ウェイド、残念だったな・・・」

 

ウェイド「うん・・・でも僕らこんなに近かったんだね。」

 

サマンサ「すぐ傍なのにね。世界の何処に居たって、オアシスの中じゃ同じ。」

 

風が吹き、サマンサの髪が靡く。サマンサの右目に赤い痣があった。

 

ウェイド「ああ、因みに・・・僕、別にがっかりしてないよ?前に君、会ったらがっかりするって言ってただろ?でも全然。」

 

サマンサ「慣れてるから、無理しなくて良いよ。」

 

彼女は木材の椅子に座る。ウェイドがサマンサの痣を見る。

 

ウェイド「痣があるからって、それが何?怖がると思う?」

 

サマンサ「・・・Z、傷付けたならごめんね・・・」

 

ウェイド「そんな事・・・今、Zって言った?」

 

サマンサ「あれ?呼んだっけ?」

 

ウェイド「呼んだよ。」

 

サマンサ「あはは、ウェイドね?ごめん。」

 

ウェイド「良いよ。ウェイドでもZでも。好きなように呼んで。サムって呼ぶね。」

 

サマンサ「駄目。」

 

ウェイド「じゃあ、サマンサ。」

 

サマンサ「うん。」

 

ウェイド「分かった。うん。」

 

ケイタロウ「俺の事はケイタロウで良いぞ。」

 

マナ「マナって呼んでね?サマンサ。」

 

サマンサ「ええ。ケイタロウ、マナ。」

 

ウェイド「・・・ここってゆっくりだね。何か、風も人も、全部が。」

 

サマンサ「・・・・・外の事を忘れがちだよね。」

 

ウェイド「うん・・・」

 

 

 

 

 

 

サマンサ「・・・ああ!!ヤバい!!」

 

 

 

 

 

 

ケイタロウ「んあ!?」

 

マナ「ど、どうしたの!?」

 

サマンサ「私分かっちゃった!!」

 

ウェイド「何がだよ?」

 

サマンサ「2つ目のヒントの意味!!」

 

 

 

 

すぐにオアシスへ行く準備をする。

 

ケイタロウ「サマンサ、ヒント分かったのか!?」

 

サマンサ「ええ!文字通りに考え過ぎてた!ハリデーが跳ばなかったジャンプって事は、キーラとの事!」

 

ウェイド「え、でも・・・キーラのせいでモローと仲違いしたんじゃ・・・」

 

サマンサ「いいえ、ハリデーはキーラに夢中だった。勇気さえ出せばキスするチャンスだってあった。なのに・・・」

 

ウェイド・ケイタロウ・マナ「飛び込まなかった?」

 

サマンサ「そう。じゃあ行ってみよう!」

 

ウェイド「飛び込み損ねたシーン?」

 

サマンサ「デートの場所!」

 

ウェイド「・・・あ、映画か!」

 

タツヤ「年鑑へ行くぞ!」

 

「NEXT」

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