廃墟。
反乱軍の男「食糧を仕入れて来た。」
サマンサ「究極の答えを魔法の数字で割れば・・・望みの物が悲劇の砦で見付かるだろうって。悲劇って事はハリデー自身って事よね?」
ウェイド「何で?」
サマンサ「孤独だから。」
ケイタロウ「そんな理由?」
サマンサ「人生を共にする人も居ないし。」
ウェイド「確かにねぇ・・・」
マナ「って事は、鍵は人との繋がりって事?」
サマンサ「そう。ハリデーはオアシスを世界に繋いでくれる人を託したかった。そう言うメッセージじゃない?」
深く考えるウェイドの右手に、サマンサが触れる。
サマンサ「ウェイド・・・あんたはハリデーの事を誰よりも理解している。あんたなら勝てると思うよ。」
ケイタロウ「俺もお前を信じてるぜ。」
マナ「私もよ。あなたを信じてるよ。」
ウェイド「本当に・・・僕が勝てると思う?」
すると停電が起き、何者かがガラスを割って奇襲を開始した。
ケイタロウ「ドローン!?」
それは、IOI社のドローンと、シクサーズ達だった。
シクサーズ「動くな!!彼処だ!!」
ケイタロウ「シクサーズまで!?」
シクサーズは、反乱軍を次々と捕らえる。
マナ「逃げよう!!」
4人はすぐに逃げ出す。
シクサーズ「おい動くな!!」
ケイタロウ「てめぇに言われる筋合いは無えよ!!」
急いで裏口の方へ。
裏口。
マナ「何でここだって分かったの!?」
ケイタロウ「考えてる余裕は無い!ソレントの野郎、何処までもエッグを欲しがる野郎だ!」
サマンサ「ここから路地に出て!」
通気口を開ける。
ウェイド「君が先に!」
サマンサ「行って!すぐ行くから!」
ウェイド「ケイタロウ、先に入って!」
ケイタロウ「分かった!ウェイドも来い!」
通気口に入る3人。
マナ「サマンサ、早く!」
サマンサ「オアシスには、あんた達が必要よ!」
ウェイド「え?」
サマンサ「私が時間を稼ぐ!」
ケイタロウ「おいサマンサ!行くな!!」
しかしサマンサは、通気口を閉めた。
サマンサ「これで良かったって何時か分かる!」
彼女は3人を逃した後、誰かに連絡した。
シクサーズ「動くな!動くな!観念しろ!」
遂にシクサーズに捕まってしまった。
フナーレ「サマンサ・エヴリン・クック。IOIはあなたの滞納金を全て買い取り、一元化しました。現在の総額は2万3000クレジット以上。あなたは最寄りのIOI徴収センターに連行され、拘留されます。滞納金及び利息、延滞料を完済するまで出る事は出来ません。」
外では。
シクサーズA「見付かったか!?」
シクサーズB「次の場所を捜せ!」
通り過ぎたタイミングを見て、ケイタロウが通気口を開ける。
ケイタロウ「行ったぞ。」
ウェイド「よし。」
通気口から出た。
マナ「サマンサ・・・」
ケイタロウ「姉さん、サマンサはきっと無事だ。すぐに合流出来る。」
マナ「そ、そうだね。」
ウェイド「行こう!」
すると後ろから、何者に引っ張られた。
???「目指せ鍵!」
ウェイド「目指せエッグ・・・」
ケイタロウ「おい、お前誰だ?」
その正体は、10代くらいの黒人の女性だった。
黒人女性「オアシスで会う奴はもっと警戒しろ。」
ウェイド「体重140キロのチャックかも・・・」
黒人女性「デトロイトでママと住んでるのかもよ?」
ウェイド「・・・エイチ!」
すぐに口封じされた。
ケイタロウ「お前が、エイチ?」
ヘレン「ヘレンだ!親父がエイチって呼んでたんだ。急ごう!」
マナ「待って!」
3人はヘレンの後を走る。
角を曲がると、ドローンが待ち構えていた。
ヘレン「ドローンにバンが見付かった・・・」
ケイタロウ「何処までもしつこい野郎共だな・・・」
ドローンがこっちに迫る。するとバンから1人の男性が降り、金属バットでドローンを何度も殴り、足で踏ん付けて破壊した。その正体は・・・
日本人男性だった。
男性「急ごう!奴らに見付かった!」
ウェイド「ダイトウ・・・?」
マナ「え、ダイトウなの?」
トシロウ「本名はトシロウだ。サマンサから伝言を受けて、ここに迎えに来たんだ。」
ケイタロウ「サマンサが?粋な計らいしやがるぜ。」
ウェイド「サマンサは連行され・・・」
ヘレン「ああ、徴収センターだろ?もう1つ朗報。シクサーズが第3の試練を見付けた。」
マナ「本当?」
ヘレン「ほら急ぐよ!乗って!」
トシロウ「よし、行こう!」
ヘレン「さぁ早く乗って!ほらほらほら!」
すぐにバンに乗ってここから逃げ出す。フナーレ率いるシクサーズが追い付いたが、もう手遅れ。
バン車内。
ウェイド「第3の試練を見付けるの早過ぎないか?」
ケイタロウ「これって出来レースか何かか?」
ヘレン「IOIは最初のフレーズから、場所はセクター14と読み取った。悲劇の砦はまだ不明。」
少年「だから今奴らは、全力でセクター14の砦を探している所。」
1人の少年が顔を出した。
ウェイド「ショウか!?」
ケイタロウ「マジで!?」
少年「はいはい11歳だよ。悪い?」
マナ「可愛い!」
トシロウ「本当はゾウって名前なんだ。」
ゾウ「でも皆ショウって呼ぶ。どうでも良いけどね。」
ウェイド「いや、どうでも良くないよ。ショウ、君は世界で最高のクールな11歳だ!」
トシロウ「褒められたな。」
ゾウ「黙って続き聞いてよ。」
ウェイド「エイチ!サマンサを助けに行かなきゃ。」
ヘレン「IOIの中になんか入れないよ。」
ケイタロウ「じゃあどうすんだ?」
ヘレン「もっと良い作戦を考えたんだ。ソレントのギア見たんだろ?」
ケイタロウ「ああ見たぞ。でっかいハムスターボールだった。」
ヘレン「彼奴本人が、アルテミスを返すよう仕向けるんだ。でもまず準備が大事。奴のギアはどれくらい覚えてる?」
ウェイド・ケイタロウ「ほぼ完璧かな?」
バンを人気の無い裏路地に停めた。
徴収センター。
アナウンス『メンテナンス班、徴収センター。ポット31Bへ。』
ここでは囚われた者達が拘留され、強制労働されている場所。
アナウンス『警備班、セクション97へ。移動の監視をお願いします。』
その中に、サマンサの姿があった。彼女はヘルメットを外そうとするが、外れない。
オアシス・惑星ドゥーム。
監視役「ほら新入り。さっさと働け。グズグズするな。」
電気ショックを浴びせた。勿論サマンサもこの電気ショックを受けた。
監視役「その爆薬を並べろ。」
爆薬を持って、穴に入れる。
監視役「おいお前!これは爆発物だぞ!」
隣のアバターも電気ショックを受け、苦しむ。
監視役「お前がリセットされてもIOIはコインの補填はしない!ほら働け!!」
一方ソレントは、惑星ドゥームにある城に居た。
ソレント「第3の試練の内容は、ビデオゲームか何かか?」
シクサーズ「ええ。アタリ2600です。これ用のゲームソフトは何千とありますからそのどれかかと。」
凍土で、シクサーズ達がアタリ2600のゲームをプレイ。
シクサーズ「行け!!」
しかし失敗し、海に落っこちた。
ソレント「フッフッフ。ハリデー、世界一の経済資源の運命を、こんなやり方で決めようってのか?特定したら知らせろ。」
シクサーズ「了解。」
一方。
シクサーズ「行け行け!あ、あああああ!!」
また失敗。
IOI社。
監督「センティピードをプレイして1分。氷が割れた。」
そして研究所では、第3の試練のゲームを探している。。
研究員A「絶対これだ!ジャウスト!ハリデーはこのハイスコア記録を未だ持ってるんだ!」
研究員B「ピットフォールよ!未だに完結してないご長寿ゲーム!」
研究員C「スターマスターは?」
研究員D「そうだ!ソードクエストはアタリが実際に主催用にコンテストで作られた物だ!」
城の奥。
ソレント「アイロック、調子はどうだ?」
アイロック「正直、リハビリに通わないと。」
ソレント「天球は持って来たか?」
アイロック「ああ、仰せの通りに。」
オジョヴォックスの天球を腹から出した。
アイロック「オジョヴォックスの・・・」
ソレント「天球だな。っで、どう使うんだ?リモコン操作か?何処かにボタンがあるのか?」
アイロック「ソレント、これはレベル99のマジックアイテムだ。ドローンとは訳が違う。魔法の呪文を使って起動するんだよ。」
オジョヴォックスの天球を浮かせる。
アイロック「やってみるか?」
ソレントは何もしない。アイロックがメモしてある呪文を唱える。
アイロック「ーーーーーーーーーーーーー!」
呪文を唱えると、オジョヴォックスの天球が起動し、砦全体をバリアで囲んだ。
IOI社。ログアウトしてOIR9400にソレントが帰還すると、誰かがVRゴーグルを外した。その正体は・・・
ウェイドとケイタロウ、そしてトシロウだった。
ケイタロウ「よう大将。また会ったな。」
3人はソレントに銃口を向ける。
ウェイド「彼女は何処?」
ソレント「どうやって入って来た?」
ケイタロウ「禁則事項だ。アルテミスは何処へやった?返して貰おうか。」
ソレント「誰だ?」
ウェイド「サマンサ・クックだよ!何処へやった?」
ソレント「・・・・・私と話がしたいのなら、その銃を下ろしたらどうだ?」
ウェイド「僕の叔母さんを殺しておいて・・・」
ケイタロウ「折角の旅行の満喫をぶっ壊しやがって・・・」
ウェイド・ケイタロウ「ハッタリだと思うか?」
ソレント「おいおいおい、まずは落ち着きたまえ。良いか?あれは、会社の決定だ!私個人の意思じゃない!!」
ケイタロウ「よくもそんな減らず口が言えるなてめぇは!!」
ウェイド「彼女は何処だ!!」
ソレント「し、下の階だ。徴収センターだ。」
ウェイド「徴収センターに居るのは分かりきっている!!どのギアに繋がれてるか教えて貰おう。」
ケイタロウ「連絡用のアクセス・コードも教えて貰おうか。」
トシロウがソレントの左胸に銃口を当てる。
ソレント「・・・ああ、良いだろう。」
ケイタロウ「ならそれで良い。」
ウェイドとケイタロウが外に出る。
トシロウ「じゃあまずはアクセス・コードから。」
ソレント「・・・・645725。」
トシロウ「ギアは何処だ?」
外では、エイチとショウとアイリスが居た。ここはオアシスだった。そしてウェイドとケイタロウが変装を解き、パーシヴァルとタツヤに戻った。
アイリス「2人共おかえり。」
パーシヴァル「彼奴、チビってたんじゃない?」
タツヤ「ああ、あの光景が目に浮かぶぜ。」
エイチ「奴のアカウントに入ったぞ。」
ショウ「ソレントは自分がオアシスに居ないとは思ってないよね?」
パーシヴァル「奴が見てる画面はこれ。」
ソレントが見てる本当の画面をショウとアイリスに見せる。
タツヤ「だが、掏り替えてこっちを彼奴に見せてる。」
偽物の画面をショウとアイリスに見せる。
タツヤ「ソレントがログアウトする寸前に乗っ取ったから、今頃現実世界のオフィスに戻ったと勘違いしてると思うな。」
パーシヴァル「でも実は、エイチが作った同じオフィスを見てるだけ。」
アイリス「要するに、ソレントのギアをハッキングしたって訳だね?」
エイチ「据え置き型のギアは、ハッキングが難しいんだけど。」
パーシヴァル「傍にパスワードをメモっとくマヌケなら別。」
エイチ「徴収センターに入った。」
パーシヴァル「よし、始めるぞ。」
ここはエイチの作業場。アルテミスの捜索を開始。
「NEXT」