こうして懸念材料があかりだけになった今進藤ヒカルには敵はいないのであった!
「ちょっとヒカル!聞いてるの!?」
「なんだよぉ聞いてるよぉ〜」
最近私をのけ者にして2人でハクの家で何してるのよ!?
進藤ヒカルに敵はいないのであった?
(これは年貢の納め時ってやつかなぁ…)
『そうかもしれませんねぇ…』
「何って碁を打ってるだけだよ〜」
「嘘ね!だって碁を打つだけなら私がいても
いいじゃない」
涙目になりながらあかりがそう言い始めたところでヒカルは観念した。
「わかった、あかり全部理由を話すから泣くなって!!」
ヒカルは佐為がいつもパタパタしてるのを真似したんだかしてないんだかで、パタパタあかりをあやしている。
佐為と違ってまったく意味をなしていないパタパタであった。
ハクもいると話が早いということで、ハクの家にみんな集合することにした。
「というわけでうちなのねヒカル…」
「おう!ハクわりぃなぁ たはは」
「ハク、迷惑かけてごめんね」
「何々あかりはなんにも悪いことしてないよ! 悪いのは全部ヒカルのせいだから…」
しれっと全ての責任をなすりつけて知らぬ顔のハクであった。
「ハクお前にも責任の一端はあるんだぞ…!!」
多少なりともその間あかりをさけていたのは事実だったため、ハクも観念することになった…。
ヒカルがあの日からヒカルでない話を始めて今に至るまでを喋っていると、あかりは、なぁんだ、大したことないじゃないと相槌を打ってきた、思えばヒカルがお金欲しさといえど囲碁を始めるなんておかしい!ハクの存在を忘れてるなんておかしい! あかりからすればおかしすぎるくらいのおかしいでヒカルは埋め尽くされていたのだ、それが解決した今! あかりは清々しい顔をしていた。
しかし進藤ヒカルが逆行者だということ、藤原佐為という囲碁幽霊にだけは恐怖心をのぞかせていたが、そこはハクも囲碁だけの幽霊だから大丈夫だよとアシストを入れてくれたし、綺麗だというのでいずれ似顔絵を描いてもらう予定だ。
そして1番乙女の気になるところ!
進藤ヒカルは誰と結婚したのか!?
それは本人や周りはけして口を割らなかったのである。
はたして自分はヒカルと結婚できたのだろうか?未来を考えるときりがないが、心配になってしまっていた。
悪いようにはなってないみたいだよ、とハクが言ってくれたからには悪いようにはなっていないのであろう。
やはり持つべきものは善なる幼馴染である。
悪なる幼馴染は誰かは置いておいて。
あかりとしてはやはりヒカルやハクが全てを話してくれて嬉しかったのである。
その反面色々とバラさないよう約束はさせられたが…。
でもこの秘密も今まで遊んでた三人いや四人の約束だから精一杯守ろうと思うあかりであった。
そしてちゃっかりヒカル佐為ハクの三人から指導碁をしてもらえるように調整しているところがあかりらしいところである。
三者三様に様々なリアクションで面白かったようだ、途中誰があかりを1番うまく育てられるかという勝負にもなりかけたらしいが、そんなことしてる暇があったら碁打ちたいってことで指導碁程度ならということで、手を打ったのである。
本因坊秀策、未来の本因坊、そしてネット界無敗の棋士、この三人に贅沢にも指導碁を打ってもらえる身分に藤崎あかりはなったのであった、知る人が知ったら卒倒するであろう待遇である。
一通り話し終えたところで、いつもの会話に戻ることにしたらしいヒカルとハク
「ハク、いつ俺とネット碁するよ? またsaiとkuroshiroのときみたいに、世界中をあっといわしてぇなぁ!!」
そういうとハクも満更じゃないのか
「あまり騒ぎになるのは好きじゃないけど、あの時みたいな対局はまたしたいなぁ…、ネット碁って対面するのとは、また違う緊張感があっていいよね」
そういうハクにヒカルが
「そうだなぁ やっぱミステリアスなのがいい!!っていうのもあるみたいだぜ、緒方さんなんて俺が本因坊になったときにもまだsaiっていってたからなぁ」
あかりがあることにふと気付いて手を挙げたところ
どしたぁと2人とも視線をこちらに向けたので…ちょっと萎縮…
「saiの正体とかkuroshiroの正体はこのままずっと秘密で行くの?」
あぁそのことについてか、ヒカルが頭をかきながら、「saiは俺についてる幽霊だしさ、それにkuroshiroであるハクは持病もちだろ? それなら実名晒して余計なリスク背負う必要はないと思ってさ」
「正体を表せって輩もいるかもしれないけど、このご時世、ましてや日本じゃ何をいうにもするにも匿名匿名、なら俺たちも匿名で行こうぜってことにしたわけよ」
「へぇ〜ヒカルにしては考えたんだね」
「それ僕の受け売りだよ」
速攻でネタバラシされてしょぼくれたヒカル。
「まぁあかり見てなよ…俺たちが碁界全てを動かしていく様をよ!」
自信満々のヒカルに、ちょっと苦笑いのハク
そしてこれからどうなるのかワクワクしている佐為なのであった。