「そっかぁ、そろそろ中学生かぁ」
パチと一手を打ちながらヒカルは考える。
『今までと同じ中学に通うのですか?』
スッと扇子を指し示し、佐為は答える。
「それがさぁ、海王中に行けばお袋が新しいPC買ってくれるんだよなぁ」
どうやら進藤ヒカルの母は、ヒカルの成績が良いことにつけ込んで、私立中学にねじ込もうとしてるらしい。
『新しいPC!? それがあれば今以上にネット碁が出来るのでは!?』
歓喜する佐為。
「そうなんだけど、なぁんか塔矢と同じ中学ってのが嫌なんだよなぁ」
塔矢に研究会では、毎回打ってくれとせがまれるので、うざったく感じてしまっているヒカル。
「海王中にいったらそれがまたひどくなりそうでなぁ…」
『ハクとあかりちゃんはどうするのでしょう?』
あ〜、そうだなとヒカル。
「二人とも葉瀬中なんじゃねぇかな?」
『ならば葉瀬中のほうがよいのでは?』
至極もっともな意見の佐為。
「それに筒井さんや加賀に三谷もいるしなぁ、今回は三谷とはうまくやりてぇなぁ…」
「二人に相談して二人とも葉瀬中だったら葉瀬中でいいか…!」
そう言って新PCの誘惑を断ち切ったヒカルなのであった。
「「え?海王中だろ(でしょ)」」
「え?嘘だろ」
二人の意見を聞いてヒカルは目の前が真っ暗になりそうだった…。
「「うっそーー!!」」
二人合わせてヒカルを騙してきたらしい。
「お前らなぁ!!!」
「いやぁヒカルはからかい甲斐があるねぇ」 「そうだね、ハク、最近ヒカル付き合い悪いんだもん」
うっ…と詰まったヒカル。
「それは悪かったよ、ネット碁に忙しくてさ…あははは」
「Hika対kuroshiroの対局凄かったねえ、私リアルタイムで手に汗握っちゃったよ!」
そんな中でもあかりは囲碁に理解があり、有難いと思うヒカルだった。
「でもあんな勝ちに急いだ無様な碁にするんじゃなかったぜ」
ちぇっ、と舌打つヒカル
「そんなことないよ、絶対勝ってやるって気迫が伝わってきたいい碁だったよ」
『そうですよヒカル、最近では見なかった気迫があの碁にはありました、あの一局で私もまた気が引き締まりましたよ』
ほら、佐為も褒めてるとハクが言うが
「いいなぁ、二人とも佐為が見えて…」
仲間はずれのあかりが少し膨れた。
「あかり気にすんなって! こんな犬ころみたいなやつ見えても見えなくても一緒だって!」
「犬ころは言い過ぎじゃない?ヒカル…」
『犬ころですとぉ!! 師に向かってなんと言う口の利き方!!』
佐為がパタパタしだしたので、放っておくことにしたヒカル。
「それでだ! 話は戻すけど、葉瀬中だよな二人とも!!」
ギラリと目を光らせ釘をさすヒカル。
「そんなこといわれても葉瀬中だし」
「私もヒカルが葉瀬中なら葉瀬中だし」
「いよっし!! じゃあ葉瀬中!決定!」
こうして三人の中学進路相談は終わったとか終わってないとか?
ちなみにヒカルはそのあと母に拝み倒して新PCをちゃっかり買ってもらったらしい…!
海王中か葉瀬中か迷った末に葉瀬中…。
葉瀬中のイベントを描ける気がしません…。
囲碁部どうしよう…。
そして溢れでるネタ切れ感…。
書きたいネタ自体はまだ多少あるものの、そこにつなぐネタが…。